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2017年3月13日 (月)

デビュー25周年のオールタイムベスト

Title:Naked&Sweet
Musician:CHARA

2016年にデビュー25周年を迎えたCHARA。その独特なボーカルとメロディーラインによって圧倒的な個性を持つミュージシャンとして知られ、高い人気を誇る彼女。今回、レコード会社を超えて彼女の全キャリアから楽曲をピックアップしたオールタイムベストがリリースされました。CHARA名義の楽曲だけではなくYEN TOWN BANDの楽曲まで収録されているのが今回の目玉ともいえるでしょう(ただし、残念ながらMean MachineやCHARA+YUKIの楽曲は未収録です)。

3枚組となっている本作、完全な発売順ではありませんが、Disc1は「やさしい気持ち」でブレイクする前の楽曲、Disc2はその「やさしい気持ち」を含む90年代後半から2000年初頭にかけての人気的に一番脂ののっていた時期の楽曲、Disc3には2000年代以降、人気的に若干落ち着いた時期の楽曲から最近の楽曲まで収録しています。

CHARAについては以前から最初期の作品を除いて基本的にはアルバムをすべてチェックしているのですが今回ベスト盤によってあらためて彼女の楽曲をまとめて聴くことが出来ました。その結果あらためて気が付いたのが彼女の初期の作品のおもしろさ。特に今回、3枚のアルバムのうちブレイク以前の楽曲を収録したDisc1の出来の良さにあらためて驚かされました。

このブレイク前の作品に関してはブラックミュージックからの影響を特に顕著に感じます。「愛の自爆装置」はファンキーなリズムが印象に残りますし、「恋をした」はR&B風、「あたしなんで抱きしめたいんだろう?」はソウル風のベースラインが非常にカッコいい楽曲になっていますし、「罪深く愛してよ」はジャクソン5風の軽快なポップソングに仕上がっています。

CHARAの楽曲のブラックミュージックからの影響はもちろんその後も見られるのですが、Disc2以降の作品はもっと「CHARAらしさ」を強調した作品になっておりポップス寄りの楽曲が多いため、ここまで顕著なブラックミュージックからの影響は感じません。これらの作品は私もリアルタイムで聴いていたのですが、その当時は正直、ブラックミュージックに関してほとんど聴いたことがなかったため、その音楽的なルーツに気が付くことはありませんでした。今回、この時期の楽曲をあらためて聴いてみて、そのおもしろさを再認識することが出来ました。

一方、おそらく楽曲としてもっとも知られているのがDisc2。彼女のブレイク作となった「やさしい気持ち」や大ヒットしたYEN TOWN BAND名義の「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」もここに収録されています。彼女の独特なボーカルを最も生かしてポップにまとめあげているのもこの時期の楽曲。メロディーラインにもインパクトある曲が並んでおり、人気の面でもそうですが、楽曲的な面でもミュージシャンとして最も脂ののった時期であることは間違いないと思います。

そしてDisc3については・・・この時期の作品についても間違いなく名曲は多く見受けられます。このDisc3のみをリリースしたとしても十分「傑作」として評価できそうな内容だと思います。ただDisc1、2に比べるとちょっと見劣りしてしまうのも事実かも。「ラブラドール」などよりロック寄りの作品をリリースしたり、挑戦的な曲もあるのですが、全体的にはCHARAらしさが前に出た結果、若干マンネリ気味な部分も否めません。ここ最近、人気の面ではかなり落ち着いてしまった感のある彼女ですが、正直なところその理由もはっきりとわかってしまうような内容でした。

そんな気になる部分もあるものの、アルバムとしては3枚組のフルボリュームながらも魅力的な楽曲の連続であっという間という感覚で聴いてしまえるアルバム。CHARAというミュージシャンの実力、魅力を再認識できた内容になっています。今も彼女のファンという方はもちろん、最盛期、「やさしい気持ち」の頃に彼女にはまっていた、という方にもお勧めできるベストアルバムです。

評価:★★★★★

CHARA 過去の作品
honey
kiss
CAROL
Very Special
Dark Candy
うたかた
Cocoon
JEWEL
Secret Garden


ほかに聴いたアルバム

THE END/BLUE ENCOUNT

BLUE ENCOUNTについては前作「≒」ではじめて音源を聴きました。その「≒」は正直いまひとつピンと来なくてここでも酷評しました。それだけに今回のアルバムに関してもあまり期待はしていなかったのですが・・・今回のアルバムは素直に良い作品でした。洋楽テイストの強い作品からJ-POP的な作品まで、パンキッシュなサウンドを軸にバラエティーある作品が並んでおり、なによりもバンドとしての勢いを感じさせます。今後に期待が持てる1枚でした。

評価:★★★★

BLUE ENCOUNT 過去の作品

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コメント

BLUE ENCOUNTはファン目線からしてみても曲の引き出しが増えてきたので安心しています。

投稿: ひかりびっと | 2017年3月14日 (火) 19時23分

>ひかりびっとさん
BLUE ENCOUNTは今回のアルバムでグッと成長したみたいですね。これからの活動が楽しみです。

投稿: ゆういち | 2017年3月20日 (月) 23時46分

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