フェス仕様?
電気グルーヴ「TROPICAL LOVE TOUR」
会場 Zepp Nagoya 日時 2017年3月17日(金)19:30~
先日、アルバム「TROPICAL LOVE」をリリースした電気グルーヴ。そのアルバムが非常に評判も高いのですが、そのアルバムリリースからすぐにライブツアーがスタート。その名古屋でのステージに足を運んできました。彼らのライブは非常に楽しいだけにとても楽しみにしていたステージです。
まず今回のステージ、特徴的だったのがMCやコミカルなお遊び的な要素が少な目だったという点。「TROPICAL LOVE」の初回版DVDについてきた、昨年3月のライブではMCがほとんど入らない、徹底的に躍らせるライブになっていました。このDVDの副音声でも話していたのですが、彼らのロックフェスでのステージはこのMCがほとんど入らないダンスフロア仕様の構成となっているそうですが、昨年3月のワンマンではこのフェス仕様でのワンマンライブとなったそうです。
今回のライブツアーについてもどうもその「モード」が続いているようでMCはかなり少な目。最初のMCは本編がはじまって1時間後にようやく入り、かつ本編では1度切り。MCはもう1回、アンコール直後のMCのみでした。
ライブはほぼ予定通りの19時半ジャストにスタート。1曲目は最新アルバムの1曲目でもある「人間大統領」からスタートしたのですが余裕こいて夕食食べていたら冒頭に間に合わなかった・・・(^^;;会場に入った時はちょうど2曲目「東京チンギスハーン」がスタートしたところでした。
会場はほぼ満員・・・かと思ったら一番後ろのブロックが立ち入り禁止の柵で仕切られて思いっきり空いていた・・・「TROPICAL LOVE」のDVDの副音声でもいじられていたんだけど名古屋はなぜかチケットが売り切れないんだよなぁ・・・まあ平日ってこともあるけどなんでだろう?
序盤は「顔変わっちゃってる。」「プエルトリコのひとりっ子」とアルバムの曲順にスタート。その後は「The Big Shirts」「Missing Beatz」「SHAMEFUL」など比較的最近の曲が並んだかと思えば「新幹線」にさらに「愛のクライネミュージック」と懐かしいナンバーが並びます。ただどの曲もとことん踊らせる構成になっておりVJも比較的まじめな映像。瀧のユーモラスなパフォーマンスもなくとことんフロア志向のステージとなりました。
で、ここでようやくMC。ここではたっぷりと2人のトークが繰り広げられます。ただこのMCも以前のワンマンライブに比べるとちょっとアッサリ気味だったような気も・・・。
そしてライブ後半。「モノノケダンス」からスタートし会場は盛り上がります。次の最新アルバムからの「柿の木坂」でちょっとクールダウンした後、同じく「Fallin' Down」でまた盛り上がっていきます。ここらからはどんどんテンションがあがっていきます。「Upside Down」「FLASHBACK DISCO」「Baby's on Fire」などライブではおなじみのダンスナンバーが続き、彼らの代表曲ともいってもいい「N.O.」へ。ここでは卓球が前に立って歌い、瀧がDJブースで踊ります。そしてラストはまた最新アルバムから「ユーフォリック」「トロピカル・ラヴ」で締めくくりとなりました。
もちろん会場からは盛大なアンコールが。メンバーが登場した後はMCタイムとなります。ここでは軽く客いじりがあった後、卓球から「今回でツアーはラストです。」「これからはフェスとかだけで来ます」という衝撃な発言が(笑)。まあもちろんネタでしょうが、ここらへんの際どいジョークネタは相変わらずですね。
アンコールではこれまた最新アルバム「ヴィーナスの丘」から。そしてラストはなんと人生時代の曲「恐怖カメレオン人間」で締めくくり。ダンスフロアモードで突き進んだ中、唯一、昔の電気グルーヴらしいコミカルさを前面に出した楽曲でライブは締めくくり。全2時間強。MCがほとんどなくダンサナブルな曲で一気に攻めまくったステージだったからでしょうか、彼らにしてはちょっと短めのステージでした。
今回のステージ、冒頭でも書いた通りMCがあまりなく、ダンスフロアモード全開のステージとなっており、フェス仕様ともいえるライブになっていました。彼らのコミカルな掛け合いも少な目で瀧のユニークなパフォーマンスもあまりなくそういう意味ではちょっと寂しさも感じたのですが、一方、最初から最後まで観客の壺をつきまくって踊らせ続けるとてもテンションの高いステージになっていました。それだけに今回のライブも文句なしに大満足!これが最後のツアーなんて言わずに、また是非名古屋に来てほしいなぁ(笑)。毎度のことながら、非常に楽しいライブでした。
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