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2017年2月21日 (火)

こちらも若々しく

昨日ははじめて足を運んだJeff Beckのライブレポをアップしましたが、ライブへ足を運ぶにあたって遅ればせながら彼の最新アルバムを聴いてみました。

Title:Loud Hailer
Musician:Jeff Beck

Jeff Beckといえばエリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並び、ヤードバーズの三大ギタリストと呼ばれ日本でも高い評価と絶大な人気を得ています。ただ、ロック史において輝かしい活躍を続けてきたお三方も既に70代。ジミー・ペイジはここ最近、レッド・ツェッペリンのアルバムリマスターの際によくその名前が登場してきますが自身のソロ作はここ最近リリースさいていませんし、クラプトンは積極的なアルバムリリースを続けていますが、落ち着いたブルージーな作品が続いています。

そんな中、目立つのは相変わらずアグレッシブなJeff Beckの活動。先日のライブでもバリバリ現役感、往年の活躍を彷彿とさせるようなロックなギタープレイを披露し、70歳過ぎという年齢を全く感じさせなかったのは先日のライブレポの通り。そして久々となる本作でも非常にアグレッシブなギタープレイを聴かせてくれています。

今回のアルバムはシンガーとしてロージー・ボーンズという女性ボーカリストを起用。またカーメン・ヴァンデンバーグという女性ギタリストも起用しており、2人の女性の起用が話題となりました。このうちロージーのボーカルはロックボーカリストらしいちょっとドスのきいたようなボーカルがダイナミックなバンドサウンドにもピッタリマッチ。女性ボーカリストらしい耳触りのよさもあいまって、アルバムにいい意味での聴きやすさを与えています。

特に「Live In The Dark」はダイナミックなギターサウンドにロージーのパワフルなボーカルがピッタリとマッチしたゾクゾクっとするほどカッコイイ、ハードロックなナンバー。「Right Now」もミディアムテンポのへヴィーなギターリフを主導として、これぞロック!といった感じの楽曲になっています。

一方では「Scared For The Children」では哀愁感たっぷりの泣きのギターが印象的な楽曲。優しさを感じさせるロージーのボーカルはここでもマッチしています。そして最後はミディアムテンポでスケール感のある「Shrine」でこれまた伸びやかなギタープレイをしっかりと聴かせて終了しました。

正直言ってしまうと、いい意味でも悪い意味でも昔ながらもギターロックといった感じ。目新しいものはほとんどありません。リスナーがJeff Beckに期待するものをしっかりと体現化したアルバムだったと思います。聴いていてJeff Beckを聴いたなぁ!という高い満足感を得られるアルバムでした。

評価:★★★★

Live+/Jeff Beck

で、こちらはライブの事前予習の意味を込めて聴いてみた最新のライブアルバム。2014年のUSライブツアーの模様を収録したアルバムだそうです。先日のライブツアーにも参加していたジミー・ホールもボーカルとして参加しています。

そのため基本的には先日のライブツアーと同様、彼のギタープレイがさく裂するロッキンなアルバム。ある意味、その後にリリースされたオリジナルアルバム「Loud Hailer」につながるようなハードなロック色の高いライブになっており、その迫力は音源を通じても伝わってきます。先日のライブでも感じたJeff Beckのステージの魅力がしっかり伝わるライブ盤でした。

評価:★★★★

Jeff Beck 過去の作品
EMOTION&COMMOTION

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