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2017年2月24日 (金)

21分の短さにNINの魅力が凝縮

Title:Not The Actual Events
Musician:NINE INCH NAILS

突如リリースされたNINE INCH NAILSの新作は5曲入り21分のEP。今回もまたなかなかユニークなのがそのリリース形態で、ダウンロードもしくはLP盤のみでのリリース。ちょうど先日、OKAMOTO'Sが同じような形態でEPをリリースしました。NINE INCH NAILSがそんなOKAMOTO'Sを知っていて・・・という訳ではないと思いますが、基本、ダウンロードでのリリース、フィジカル版はCDではなくレコードというスタイル、今後増えていくかもしれません。

さてそんな彼らの新作ですが、前作「Hesitation Marks」から約3年4ヶ月ぶりのリリースとなります。前作「Hesitation Marks」はインダストリアルでへヴィネスという彼らのイメージからするとかなり軽いエレクトロサウンドという印象の作品でした。今回の作品も比較的軽く、聴きやすいという印象を受けたのですが、前作よりはへヴィネスさがグッと上がった作品になっています。

1曲目「Branches/Bones」はノイジーで強いビートのリズムからスタートするアップテンポなナンバー。途中、ワンテンポおいてボリュームがあがり、いきなりシャウトが始まる激しい展開がカッコいいナンバー。2分弱の短いナンバーなのですが、非常に耳を惹きつけられます。

続く「Dear World,」は軽いエレクトロサウンドがミニマルテイストで続く作品。1曲目2曲目は勢いのある作品が並び、ポップで聴きやすいという印象を受けます。それがグッと変わるのが3曲目。「She's Gone Away」は非常にダークでへヴィーなサウンドがゆっくりと襲いかかるようなナンバー。6曲に及ぶアルバム最長のナンバーで、このアルバムがへヴィネスであるという印象を形作るひとつの核となっています。

「The Idea of You」は出だしのギターがとにかくカッコいいナンバー。重々しい雰囲気で楽曲は展開していくのですが、サビでは一気にシャウトでカタルシスを爆発させるような楽曲。ワンコードで引くまくるノイジーなギターサウンドもインパクト大の楽曲になっています。そして最後「Burning Bright(Field on Fire)」は音の洪水が耳に襲う、へヴィーでサイケなナンバー。歪みまくりのサウンドで不気味な印象を残したまま、アルバムは終了します。

そんな訳で5曲5様のサウンドで構成されるアルバムなのですが、比較的エレクトロ色が強く軽い作風の楽曲から歪みまくりのサウンドでへヴィネスさが炸裂した楽曲まで短い時間でNINE INCH NAILSの様々な魅力が凝縮されたようなアルバムになっていたと思います。今回のアルバムでNINとしての新しい展開、みたいなものはあまり感じませんでしたが、きちんとNINを堪能できる良作に仕上がっていました。次のフルアルバムも楽しみです。

評価:★★★★★

NINE INCH NAILS 過去の作品
GhostI-IV
THE SLIP
Hesitation Marks

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