これで8枚目のライブアルバム
Title:スキマスイッチTOUR2016"POPMAN'S CARNIVAL"
Musician:スキマスイッチ
毎回、ライブツアーのたびになぜか必ずライブアルバムをリリースしてくるスキマスイッチ。本作は今年行われたライブツアー「スキマスイッチ TOUR2016“POPMAN’S CARNIVAL”」のツアーファイナルである東京公演の模様を収録したライブアルバム。ライブアルバムとしては約1年ぶりのリリースとなりすでに8枚目とオリジナルアルバムよりも多い状況になっています。
ライブということで原曲からライブアレンジが多くほどこされているのが特徴的。例えば「かけら ほのか」はアコースティックなアレンジながらトーキングドラムの音色を入れてちょっとエスニックな雰囲気になっていますし、「ソングライアー」は原曲に比べてより怪しげな雰囲気の仕上がりに。後半、ホーンとギターでセッションを繰り広げているのもライブならでは。またヒット曲「ボクノート」もアコースティックなサウンドでよりしんみりした雰囲気に仕上げています。
ほかの曲もホーンセッションが入りサウンドが分厚くなり、いかにも「ライブ仕様」になった作品。そういう意味ではこのアレンジ含めてスキマスイッチのライブの雰囲気を感じられるアルバムになっており、ここらへんがライブアルバムならでは、といった感じでしょうか。
ただし、ライブアレンジは基本的に原曲の雰囲気を生かしたアレンジ。あくまでもポップバンドの彼らはメロディーと歌詞が楽曲の中心となっているため原曲のイメージから大きくはずれたようなアレンジはありません。あくまでもライブでよく盛り上がるためのアレンジ。そういう意味ではライブでは盛り上がるでしょうし、ライブの観客から「原曲と違ってた・・・」という不満はあまり起こらなさそう。ただ反面、ならばここまで毎回のようにライブアルバムをリリースする必要性があるのかな?と思わないことも・・・。
もっとも今回のアルバム、オリジナルアルバムリリース後のツアーではないため過去の彼らの代表曲やライブ向けの曲、ちょっとマニアックな曲まで選曲されている内容になっており、彼らの代表曲を知るにはうってつけのライブアルバムともいえるかもしれません。ライブの臨場感も味わえ、彼らのライブの楽しさも感じられるライブアルバム。ただ終盤のライブの盛り上げ方はちょっと一本調子かな・・・と思ってしまうのですが・・・ライブの会場にいれば、それほど気にならなかったのでしょうが・・・。
ちなみに初回限定盤にはDisc3としてMC集がついてくるのもユニーク。正直、さだまさしとかスタレビとかMCだけで「芸」となっているシンガーではないので、ちょっとファン向けかな?と思う部分もあるのですが、ライブの雰囲気がより伝わります。ただ個人的にはMCだけ別取りするのではなく、これらMCを含めて、ライブを通して楽しめるような構成の方が好みなのですが・・・。
評価:★★★★
スキマスイッチ 過去の作品
ARENA TOUR'07 "W-ARENA"
ナユタとフカシギ
TOUR2010 "LAGRANGIAN POINT"
musium
DOUBLES BEST
TOUR 2012 "musium"
POP MAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~
スキマスイッチ TOUR 2012-2013"DOUBLES ALL JAPAN"
スキマスイッチ 10th Anniversary Arena Tour 2013“POPMAN'S WORLD"
スキマスイッチ 10th Anniversary“Symphonic Sound of SukimaSwitch"
スキマスイッチ
TOUR 2015 "SUKIMASWITCH" SPECIAL
POPMAN'S ANOTHER WORLD
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