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2016年12月 3日 (土)

とても濃い6曲

Title:blue
Musician:androp

前作のアルバムタイトルがセルフタイトルの「androp」。その後初となるベストアルバムをリリース。さらにはいままで在籍した事務所を離れ自身の事務所「image world」を設立。いわばいままでの活動に一区切りつけ新たな一歩を踏み出したといっていいでしょう。そんな彼らの約1年2ヶ月ぶりとなるニューアルバムが本作となります。

そんな新たな一歩となった本作はわずか6曲22分という長さの事実上のミニアルバム。しかしこの6曲がそれぞれ六様のスタイルを持った楽曲になっていました。1曲目「Kaonashi」はノイジーなギターのダイナミックなサウンドに複雑なリズムパターンが印象的。悲しみがあふれるメロも印象に残るナンバーになっています。続く「Irony」は比較的シンプルなギターロック。ただこちらも切なさを感じるメロディーラインが印象的な曲となっています。

続く「Digi Piece」は一転、ファンキーなリズムのエレクトロディスコチューン。「Sunny day」はファンキーなベースがインパクトのファンクロックナンバー。続く「Kienai」は比較的シンプルなギターロックナンバーになっていますが、ラストの「Lost」はピアノで静かにスタート。途中からノイジーなギターが加わりつつ、エフェクトかかったボーカルで悲しくも美しく歌い上げるナンバーに仕上げています。

そんな6曲それぞれ違うスタイルで聴かせてくれる今回のアルバム。メロディーはどれも物悲しく、歌詞も世の中をどこか悲しい視点から見つめた内容が印象的。そういう意味では一本の筋は通った作品になっていますが、アレンジの方向性はかなりバラバラな作品になっており、かついままでのandropの作風からも異なる、いわば挑戦的な作品になっていました。

それだけにファンの間でもかなり賛否がわかれるアルバムになっているようです。ただ私の感想としては今回のアルバム、かなり満足の行くアルバムでした。あえていえば同じく挑戦的に感じた「one and zero」に近いタイプと言えるかもしれませんが、彼らのいままでの作品、特にここ数作に関してはよくありがちなギターロックといった印象が強く、無難なギターロックに終わっており、いまひとつインパクト不足という印象が否めませんでした。

そのため今回のアルバムはそんなここ最近の彼らの状況を打破しようとする姿勢が強く感じられる作品で、新たな一歩を踏み出した彼らにふさわしいアルバムになっていたと思います。わずか6曲入りのアルバムながらも内容も非常に濃い内容にこれからの活躍も楽しみになってくる傑作でした。

評価:★★★★★

androp 過去の作品
door
relight
one and zero
period
androp
best [and/drop]

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