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2016年12月18日 (日)

圧巻のステージング

ALABAMA SHAKES JAPAN TOUR 2016

会場 Zepp Nagoya 日時 2016年12月13日(火)20:00~

Alabama_2今年のライブ納めに足を運んできました。といっても今年は結局、3本しかライブに足を運べなかったため、「ライブ納め」といってもそんな感覚はあまりないのですが・・・。あのALABAMA SHAKESが傑作アルバム「Sound&Color」をひっさげてのJAPAN TOURを実施。それも名古屋公演もあり、ということで足を運んできました。

会場はZepp Tokyo。椅子席+2階席後ろに立見席があるというスタイル。ただそれでもソールドアウトしたそうで、期待の高さがうかがえます。私の席は2階席の前の方。ステージ全体を見渡せる良席。20時ちょっと前に会場につき、ビールを飲みながら開演を待ちます。

そして20時10分頃にライブはスタート。ステージはメンバー4人+キーボード2人+コーラス3人というスタイル。比較的シンプルというイメージのあった原曲のイメージからすると意外とサポートメンバーが多いような印象も。ライブはまず「Future People」からスタート。いきなりソウルフルでかつパワフルなブリトニー・ハワードのボーカルがさく裂。さらには力強いバックのコーラスにバンドサウンドが加わり、1曲目からサポートメンバーまでフルに活躍する楽曲からスタートします。

続く「Dunes」はミディアムテンポで聴かせる曲ながらもこちらもブリトニーの力強いボーカルが印象に残ります。そして何より感じたのは、ライブの前に予想していたよりも音が分厚いということ。とにかくギターの音もベースラインも力強さを感じますし、何よりブリトニーの激しいギターがインパクト。ステージではバンドとしての実力も強く感じます。

今回は「Sound&Color」リリース後のツアーですが楽曲は前作「Boys&Girls」の曲も取り混ぜての構成。MCは比較的短めで次々と楽曲が繰り広げられていくようなステージに。中盤「Miss You」や「Shoegaze」など最新アルバムからの曲を聴かせつつ、印象に残ったのが「Joe」。この曲でブリトニーはギターを置き、ハンドボーカルで歌い上げたのですが、パワフルだったボーカルから一転、表現力たっぷりにやさしく語り掛けるように歌うナンバー。その優しいボーカルに思わず涙が出てくるような素晴らしい歌声を聴かせてくれました。

さらにこのライブでのハイライトに感じたのは終盤。「Gimme All Your Love」ではボーカルはおさえめながらもその底に感じる抑えきれないような熱量の高さに圧巻されるステージを見せてくれたかと思うと、続く「This Feeling」では静かに聴かせるナンバーなのですが、ここでもブリトニーの緩急つけたボーカルの表現力に圧倒されます。さらに「Don't Wanna Fight」では原曲以上にファンキーにまとめた演奏が魅力的。バンドとしての一体感も強く感じます。そして本編ラスト「Gemini」ではこちらも「Gimme All Your Love」同様、抑え気味の演奏、ボーカルながらもそこに秘められたバンドの熱量に圧巻されながらライブ本編は終了となりました。

その後はアンコールへ。こちらは比較的あっさりメンバーは再登場。この時、会場からブリトニーに「Merry Me!」という歓声があがり、そんな声に照れていたのがかわいらしくて(笑)とても印象に残りました。アンコールではまず最新アルバムのタイトルナンバー「Sound&Color」からスタート。その後、「You Ain't Alone」「Over My Head」と続き終了となりました。

ライブはアンコール含めて約1時間半のステージ。ちょっと短めのステージでしたが、その内容は非常に濃かったように感じます。なにより終始、ブリトニーのボーカルに圧巻されるステージ。時には非常にパワフルに、時には優しくしんみり聴かせるボーカルのすごさはCD音源でも感じましたがこのライブではよりはっきりとしたインパクトとして感じることが出来ました。

さらにそのボーカルを支えるバンドサウンドの一体感、迫力もまた大きな魅力に感じます。上にも書いた通りサポートメンバーを入れて予想よりも分厚いサウンドを披露。ライブバンドとしての実力も感じるステージでした。

彼女たちのライブの評判の高さは聞いていたのですが、その噂も伊達ではない圧巻のステージだったと思います。今年1年の最後に実に素晴らしいライブに出会うことが出来ました。彼女たちのステージ、必見。また機会があったら見てみたいなぁ。

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