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2016年12月26日 (月)

18年ぶりの新作はラストアルバム

Title:We got it from Here…Thank You 4 Your service
Musician:A Tribe Called Quest

90年代に一世を風靡したアメリカのHIP HOPグループA Tribe Called Quest。1991年にリリースされた「The Low End Theory」や93年にリリースされた「Midnight Marauders」はHIP HOPの名盤として名高く、いまでも様々なディスコガイドで紹介されたりします。

その後98年に解散したものの何度か再結成を繰り返した彼ら。個人的には2010年、サマーソニックに出演した彼らのステージを見ており、非常に印象深く覚えています。ただ非常に残念なことに今年3月、メンバーのファイフ・ドーグが亡くなるという残念なニュースが・・・。そしてその後、なんと彼らにしては18年ぶりとなる新作をリリース。ファイフ・ドーグも参加している今回のアルバムは残念ながらA Tribe Called Questとしては最後のアルバムとなるそうです。

A Tribe Called Questのアルバムというと私は「The Low End Theory」をサマソニのライブに行く直前に聴いています。ジャジーな要素の強いトラックが印象的で非常にスマートな感覚を覚えるトラックが2000年代になっても新鮮に響きました。

今回のアルバムに関しては正直言うとこの「新鮮味」という要素はあまりありません。ジャジーな要素もあまり強くなく、あえて言えば「Solid Wall of Sound」「Lost Somebody」のピアノのトラックなどでしょうか?「The Low End Theory」のイメージで聴いていたため事前の想像とはちょっと異なった作風になっていました。

ただ全体的にメロウな雰囲気が漂っており、スタイリッシュなイメージがあるという点では「The Low End Theory」の時の感触とは大きくは異ならないといえるかもしれません。

またちょっとラウンジ風の女性ボーカルが入ったポップにまとまっている「Melatonin」、後半の哀しげな歌が印象的な「Solid Wall of Sound」など全体的にはポップで聴きやすい作品。ソウルでメロウな楽曲も多く要所要所に「歌心」も強く感じられます。バスタ・ライムズ、カニエ・ウエスト、ケンドリック・ラマーなどゲスト陣も豪華。様々なアイディアがつまった音も多く、聴きどころも多く作品になっています。上にも書いた通り、目新しさみたいなものは薄いのですが、ベテランらしい安定感のある良作に仕上がっていました。

ある意味、この年齢になったからこそ出来るアルバムと言えるかもしれません。それだけにこれが最後というのは仕方ないのかもしれませんが残念。ちなみに本作、18年ぶりのアルバムながら見事アメリカビルボードチャートで1位を獲得。根強い人気を感じさせるだけにこれが最後というのは余計残念なのですが・・・。

評価:★★★★★

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