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2016年12月 5日 (月)

黒さが目立つ

Title:HERE
Musician:Alicia Keys

間違いなくアメリカを代表する歌姫の一人、Alicia Keys。結婚、出産を経験して初となるアルバムである前作「Girl On Fire」から約4年、待望となるニューアルバムをリリースしました。その後、2015年には2度目となる出産を経験。しばらく家庭と両立した活動を続けてきたようですが今年5月に本格的にシーンに復帰。続けてアルバムのリリースとなりました。

まず今回のアルバム、まず強く感じたのが黒い!ということ。イントロからスタートして2曲目はアルバムタイトルそのまま「The Gospel」。静かなピアノのアレンジをバックにゴスペル調のボーカルで力強く歌い上げ、歌姫健在をアピール。続く「Pawn It All」もドスの効いた歌声で静かに力強く歌い上げています。非常にソウル的な要素を感じさせる曲で、この曲もとても黒さを感じさせるナンバーになっています。

今回のアルバムは「原点回帰/故郷ニューヨークへのトリビュート」をテーマにしたとか。前作や前々作「The Element Of Freedom」はR&Bというよりもポップな色合いが濃いアルバムになっていましたが今回のアルバムは一転、R&B、さらにはソウルの色合いが濃いアルバムになっています。「原点回帰」ということもありデビュー当初の彼女のスタイルに近くなったよう。またジャケット写真も印象的で、アフロヘアの自然体な彼女を映した写真は彼女のブラックとしてのパーソナリティーを強調した印象を与えます。非常にスタイリッシュな写真を用いた前作「Girl On Fire」とは対照的なジャケットとなっています。

また黒さを前面に押し出した楽曲はその後も続きます。「Illusion Of Bliss」は70年代あたりのサザンソウルの要素も強く感じるソウルナンバー。いかにもなエレピのリズムに力強いボーカルがのったナンバーになっており、今回のアルバムの中でも特に黒さを感じさせる楽曲になっています。

その後も基本的にソウルフルに歌い上げるタイプの曲が多く、彼女の力強いボーカルが印象的な曲が並びます。アルバム全体としては比較的彼女の歌とメロディーを聴かせるようなシンプルな曲が多く、それだけに彼女のボーカルが強い印象に残るアルバムに仕上がっていました。

個人的にはここ数作のポップス路線のアルバムに関してはあまり満足していなかっただけに今回の方向性はとてもうれしく感じました。特にソウルフルで力強い彼女のボーカルには何度もゾクゾクっとさせられます。間違いなく彼女の才能がこれでもかというほど発揮された傑作。とても黒い彼女の楽曲に魅了される1枚でした。

評価:★★★★★

Alicia Keys 過去の作品
As I Am
The Element Of Freedom
Girl On Fire

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