キュートなポップソングが話題
Title:ALL ABOUT POP
Musician:Shiggy Jr.
これがメジャーデビューアルバムとなる女性ボーカル+男性3人組のバンド、Shiggy Jr.。以前からそのキュートなポップソングが話題となりブレイク最右翼として注目を集めていたバンド。今回、メジャーデビュー作ということもありはじめてそのアルバムを聴いてみました。
個人的にはキュートなポップソングが売り、ということで期待半分不安半分といった感じで聴き始めたのですが・・・これは気持ちいい!一気にはまってしまいました。
彼女たちの楽曲を表現すればまさに「キュートなポップソング」そのまま。基本的にエレクトロアレンジの軽快な楽曲がメイン。ボーカル池田智子のかわいらしいルックスとそのボーカルも魅力のひとつですが、そのボーカルイメージにもピッタリあったキュートなメロディーラインのポップソングが実に魅力的です。
楽曲のタイプとしてはシティポップとなるのでしょうか。ちょっとラウンジの影響も感じるポップ路線で、イメージとしてはカーディガンズやあるいは日本でいえばCymbals、Round Tableあたりに近いイメージでしょうか。ただこれらのバンドに比べてメロディーラインはよりフックが効いており、ちょっと悪い表現になるかもしれませんが、よりベタ。インパクトあるメロディーラインはより万人受けしそうな印象もあります。
例えばアルバム1曲目「サマータイムラブ」はいきなりサビからスタートする展開。まさにヒット曲らしい楽曲構成になっていますし、メロディアスなポップスロック「スタート」あたりJ-POPらしいベタさを感じるメロディーラインとなっています。
「恋したらベイベー」や「Beautiful Life」みたいなエレクトロサウンドを前面に出してきたダンスチューンはアイドルポップ風な雰囲気すらありますし、かと思えば「groove tonight」はメロウに聴かせるR&B風のポップチューンで単なるキュートなだけではないちょっと色っぽい側面も感じたり。また「dynamite」はバンドサウンドを前に押し出したへヴィーメタル風なナンバー。「バンド」としての側面を聴かせてくれるなど、アルバム1枚に彼女たちの様々な側面を見せてくれます。
ただそんなバリエーションがありつつもアルバム全体としてはとにかくキュートなポップにウキウキさせてくれるような内容。ポップスの楽しさをまさに体現化したようなアルバムになっています。個人的には最初の期待以上に楽しませてくれた傑作アルバムでした。いろいろな意味で売れる要素が多いバンドなだけに、その点でも今後に期待のバンド。これからの活躍が楽しみです。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
life/plenty
3ピースバンドplentyによる約1年ぶりの新作。全体的に哀愁感あるメロが印象的。シティポップ風の爽やかなナンバーもチラホラあり、楽曲にバリエーションが増した感も。ただメロにしろ歌詞にしろもうひとつインパクトがほしいところなのですが・・・ここらへん、いまひとつブレイクしきれない大きな理由かなぁ。
評価:★★★★
plenty 過去の作品
拝啓。皆さま
理想的なボクの世界
plenty
this
re(construction)
空から降る一億の星
いのちのかたち
KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2015-2016“風の果てまで” Live at 日本武道館 2016.5.22/斉藤和義
スキマスイッチと並んで、ほぼすべてのライブツアー毎にライブアルバムをリリースしてくる斉藤和義。本作はタイトル通り、昨年から今年にかけて行われたライブツアー「風の果てまで」のうち、今年5月に行われた日本武道館ライブの模様をおさめたライブアルバム。基本的にはいつも通り。ライブの楽しさは伝わってくるアルバムになっています、が、個人的にはもうちょっとMCを入れてほしかったような。
評価:★★★★
斉藤和義 過去の作品
I (LOVE) ME
歌うたい15 SINGLES BEST 1993~2007
Collection "B" 1993~2007
月が昇れば
斉藤“弾き語り”和義 ライブツアー2009≫2010 十二月 in 大阪城ホール ~月が昇れば 弾き語る~
ARE YOU READY?
45 STONES
ONE NIGHT ACOUSTIC RECORDING SESSION at NHK CR-509 Studio
斉藤
和義
Kazuyoshi Saito 20th Anniversary Live 1993-2013 “20<21" ~これからもヨロチクビ~ at 神戸ワールド記念ホール2013.8.25
KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2014"RUMBLE HORSES"Live at ZEPP TOKYO 2014.12.12
風の果てまで
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