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2016年11月 8日 (火)

シンプルでフォーキーな内容だけども

Title:Schmilco
Musician:WILCO

前作「Star Wars」が当初、フリーダウンロードという形態で発売して話題となったWILCO。それから1年、早くもニューアルバムのリリースとなりました。まず目をひくのがジャケット。どこか日本の不条理漫画を彷彿とさせるユニークかつシュールな漫画が非常に印象に残ります。

さて今回のアルバム、ここ最近のWILCOの作品に共通する傾向なのですがアルバムの長さが比較的短く、聴きやすいというのが大きな傾向としてあります。本作も12作入りながらも36分という長さ。すべての曲が2から3分程度の長さで一番長い曲でも4分程度。シンプルなポップのアルバムとして非常に聴きやすい構成になっています。

またギターロックが主軸だった前作に比べると今回のアルバムはアコースティックなテイストが強くフォーキーな作風になっているというのも大きな特徴。特に冒頭、「Normal American Kids」「If I Ever Was a Child」からアコースティックテイストの強いサウンドにメロディアスなメロディーラインが特徴的。特に「If I Ever Was a Child」で聴かせてくれる切ないメロディーラインは彼らのメロディーメイカーとしての本領発揮を感じます。

ただそんなシンプルなポップスバンドとしてのWILCOに物足りなさを感じるかもしれません。その印象が異なってくるのが中盤から。「Common Sense」はアコギの音色でダークな雰囲気を醸し出してきていますし、さらに続く「Nope」では最初、ポップなメロディーラインを聴かせつつも、中盤から後半にかけてサイケなサウンドが展開してきます。

その後もメロディアスで聴きやすいメロディーラインを展開させておきながら、例えば「Quarters」の音の構成など、ところどころでおやっ?と思わせるようなサウンド、展開をくわえてきているのが非常にユニーク。WILCOらしい工夫が随所にみられる一癖あるアルバムになっていたと思います。

アルバム全体としてはフォーキーでポップな印象の強いアルバムなだけに、ちょっと地味に感じる方もいるかもしれません。ただそれでもやはりWILCOの魅力がしっかりとつまった傑作に仕上がっていたと思います。比較的短く聴きやすい作品なだけに手軽に楽しめる作品かと。ユニークなジャケットに興味を持った方も是非(笑)。

評価:★★★★★

WILCO 過去の作品
Wilco(This Album)
THE WHOLE LOVE
Star Wars

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