約8年半ぶりの新譜が1位
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
今週のアルバムチャートの目玉はなんといっても1位でしょう。宇多田ヒカルの約8年半ぶりとなるニューアルバム「Fantome」が見事1位を獲得しています。
2010年に「人間活動に専念する」と宣言。その後、配信でのシングルリリースなど限定的な新曲発表はあったものの、純然たるオリジナルアルバムとしては約8年半ぶりのリリースとなりました。
初動売上は25万2千枚。オリジナルアルバムとしての前作「HEAT STATION」の初動48万枚からは大幅ダウン。8年半というインターバル、そしてこの間のCDをめぐる環境の変化を考えると健闘の結果ではないでしょうか。ちなみに直近作としては2014年3月に「First Love -15th Anniversary Edition-」をリリースしており初動1万枚(10位)を記録しています。
ちなみに2ndアルバム「Distance」リリース時にチャート上、デッドヒートを繰り広げた浜崎あゆみの最新作「M(A)DE IN JAPAN」は初動3万枚・・・この2人がチャート上、熾烈な1位争いをしていた時代から隔世の感がありますね・・・。また、国民的人気を誇るミュージシャンとしてはサザンオールスターズの直近作「葡萄」は初動30万枚、Mr.Childrenの直近作「REFLECTION」は初動35万5千枚、B'zの「EPIC DAY」は20万9千枚。一時期の勢いから考えるとちょっと寂しい感じもしますが・・・それでも堂々たる売上とは思います。
2位初登場はEXILEのベスト盤「EXTREME BEST」が獲得。2014年にベスト盤「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」をリリースしていますがそれに続くベスト盤。デビューからちょうど15年目となる9月27日にリリースしています。初動売上は17万8千枚。直近のオリジナルアルバム「19 -Road to AMAZING WORLD-」の20万4千枚(1位)よりダウン。またベスト盤として前作「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」の38万2千枚(1位)よりも大幅ダウンしています。
3位にはワルキューレ「Walkure Trap!」が初登場。アニメ「マクロスΔ」に登場する音楽ユニットによるアルバム。7月にリリースされた「Walkure Attack!」に続くアルバムで、初動売上5万5千枚は前作の7万7千枚(2位)よりダウン。
続いて4位以下の初登場盤です。まず5位。BUCK-TICK「アトム 未来派No.9」がランクインです。ご存じ30年以上のキャリアを誇るロックバンドによる2年ぶりの新作。初動売上は1万7千枚で前作「或いはアナーキー」の1万8千枚(4位)から若干ダウンしています。
6位には人気俳優桐谷健太の「香音-KANON-」がランクイン。これが初のアルバムとなる彼。いままで配信でのシングルリリースや河野勇作(桐谷健太)×THE イナズマ戦隊名義のシングル「喜びの歌」のリリースはありましたが、ベスト10入りはこれが初。初動売上は1万3千枚を記録しています。
9位初登場はマオ from SIDの「Maison de M」。ミュージシャン名義どおり、ヴィジュアル系バンドシドのボーカリストによるソロデビューアルバムとなります。初動売上は9千枚。6月にはシングル「月」をリリースしていましたが、こちらの初動売上2万1千枚(4位)から大幅ダウン。またシドとしての直近作「SID ALL SINGLES BEST」の1万3千枚(6位)からもダウンしています。
最後10位には「30周年記念盤 ゼルダの伝説 ゲーム音楽集」が入ってきています。ご存じ大人気のアクションアドベンチャー「ゼルダの伝説」シリーズ。第1作目「ゼルダの伝説」が発売されてから今年で30年となるのですが、それを記念して第1作目から最新作「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD」の名曲を厳選したゲーム音楽集がリリースされました。初動売上9千枚で見事ベスト10入り。どのあたりの世代が主な購入層なのか気になるところなのですが、私と同年代くらい、小学生のころ、第1作目をプレイしたようなアラフォー世代も多く買っているんだろうなぁ・・・。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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コメント
宇多田さんはDVDなどの特典も無いようですし、同日に配信もされてることを思うとこの数字は立派と思うと同時に、CDのみが売れる限界値みたいなものも感じました。
しかしそんな売上の話もどうでも良くなるくらい活動再開待ちに待ちました。またコンスタントに作品が聴けると思うと嬉しいですね。
あとゼルダのサントラはゲーム音楽界隈では昔から音楽面での評価も高いですからね。メインの購買層はリアルタイムの世代でしょうが、ゲーム音楽好きな人には今作はマストアイテムのようで話題ですよ!
投稿: 亮 | 2016年10月 6日 (木) 23時46分
掲示板時代にお世話になりましたToshiです。
覚えてくださっていたら光栄です。
書き込みはしていませんでしたがあのころと変わらずゆういちさんの記事は非常に参考にさせていただいていました。
今週は宇多田ヒカルのような明るい話題もありましたがミュージシャンの不祥事による活動停止や病気といったニュースもありましたね。
その中で個人的に一番衝撃だったのはL⇔Rの黒沢健一氏が脳腫瘍の闘病中であることを発表したことでした。
http://www.k-kurosawa.com/
ヤフーニュースで短時間だけエンタメニュースに上がったのを見ただけですのでL⇔Rファンだった方すら知らない人も多いのではと思いここに書き込まさせていただきました。一番いいのはまた活動できるようになることですが個人的には命を落とさないことを切に願うのみです。
我々にはなにもできませんがなるべく多くの音楽ファンに知っていただけたらと思います。
それでは長文失礼いたしました
投稿: Toshi | 2016年10月 7日 (金) 00時45分
上で書き込んですぐ10/9にブンサテの川島氏が亡くなっていたのですね。
活動終了だったので相当悪いとは思っていましたがこんなに早く逝ってしまわれるとは…
悲しいニュースが続いて凹み気味です…
投稿: Toshi | 2016年10月11日 (火) 22時42分
>亮さん
DVD特典なし、初回盤なしでこの数値は確かに立派です。これからの活躍も楽しみです。ゼルダは個人的にも気になってしまいます・・・。
>Toshiさん
どうもお久しぶりです!変わらず見てくださっていて、とてもうれしいです。
黒沢健一のニュースは私もヤフーニュースで見ました。かなりショックです。なんとか回復を願いたいところなのですが・・・。
また本日飛び込んできたブンサテ川島氏のニュースもショックでした。ある程度、覚悟はしていたのですが・・・あまりにも若い・・・。非常に残念でなりません・・・。
投稿: ゆういち | 2016年10月11日 (火) 23時02分