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2016年9月23日 (金)

ROVOと宇宙の旅

Title:ROVO selected 2008-2013
Musician:ROVO

ROVO結成20周年を記念してリリースされたベスト盤。今回は「NUOU」(2008年)、「RAVO」(2010年)、「PHASE」(2012年)の3枚のオリジナルアルバム、ROVO and System 7としてリリースされた「Phoenix Rising LP」(2013年)、さらにはライブアルバム「LIVE at MDT Festival 10th Anniversary 2012」の中から6曲がセレクトされています。

2009年には同じくベストアルバム「ROVO Selected 2001-2004」がリリースされていますのでそれ以来のベスト盤・・・とすると2005年から2007年は「抜け」ということになるのでしょうか。2006年にリリースされたアルバム「CONDOR」の曲は収録されていません。もっともこのアルバム、長尺曲3曲のみなのでベスト盤に収録しにくいという事情があるのかもしれませんが・・・。

ただこの時期のアルバムで区切ったというのはROVOとしても2008年から2013年で一つの区切りと感じているからかもしれません。今回のアルバムに収録された曲に関しては非常に雰囲気の似たものを感じました。それは一言で言うとスペーシーな雰囲気。もちろんそれ以前のROVOの作品もスペーシーな雰囲気は強く感じるのですが、まるでROVOと一緒に宇宙を旅しているような感覚に、より強く陥ることが出来る曲が並んでいるように感じます。

そう感じられる大きな要因として今回のアルバムに収録されている楽曲、ダイナミックなバンドサウンドの中、バイオリンが主軸となるメロディーを奏でるというスタイルで統一されているのですがそのバイオリンの音色が哀愁感を帯びてメロディアス。「ROVO Selected 2001-2004」の楽曲ではバイオリンの奏でるフレーズに歪みのようなものを感じてそれがおもしろさでもあったのですが、今回のアルバムに関してはともすればポップスさすら感じられるメロディーをストレートに奏でています。

特に特徴的なのが「BATIS」「MELODIA」。優雅さや哀愁感すら感じれるメロディーラインが印象的。もちろん同時に奏でられるドラムスやパーカッションのリズムを主軸としたダイナミックなバンドサウンドもリスナーに高揚感を与えていますが、これらの曲を含め、メロディーラインが素直だからこそ高揚感あるサウンドに素直に身を任せられる楽曲が並んでいました。

またこの手のベスト盤で珍しくライブアルバムからの曲も収録されているのが大きな特徴。それが最後に収録されている「SINO DUB」。2012年の日比谷野音でのライブの模様を収録しているのですが観客の歓声も比較的はっきりと収録されており会場の雰囲気も伝わってきます。こういうライブ音源をベスト盤の中に入れてくるあたり、ライブバンドとしての自信と誇りを持っているということなのでしょう。

ROVOの入門盤としてもピッタリの今回のベストアルバム。あらためてここ数年の彼らの活動を振り返るという意味でも最適なアルバムだと思います。彼らと一緒に音で宇宙の旅に出かけられるようなそんなアルバムでした。

評価:★★★★★

ROVO 過去の作品
NUOU
ROVO Selected 2001-2004
RAVO
PHOENIX RISING
(ROVO×SYSTEM7)
PHOENIX RISING LIVE in KYOTO(ROVO×SYSTEM7)
Phoenix Rising LP(ROVO and System7)
LIVE at MDT Festival 2015

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