« ミュージシャンKANの神髄 | トップページ | 幅広いジャンルに挑戦するものの・・・ »

2016年9月25日 (日)

「夏」をテーマに

Title:DREAMS
Musician:Czecho No Republic

メジャー4枚目となるCzecho No Republicの新作。2014年にリリースされたシングル「Oh Yeah!!!!!!!」がフジテレビ系アニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマとなりスマッシュヒットを記録しましたがそれに続き本作にも収録されている「Forever Dreaming」が「ドラゴンボール超」のエンディングテーマに起用されて話題となりました。

今回のアルバム、ふた昔前くらいのAORやムード音楽あたりに起用されているようなジャケット写真が印象的ですが、そのイメージからもピッタリきそうな「夏」をテーマとしたコンセプチャルなアルバム。もともとシンセや打ち込みの爽快なサウンドが特徴的な彼らですが、「夏」をテーマとした本作はそんな彼らの特徴をフルに生かしたような爽快な楽曲が並んでいます。

特にその「ドラゴンボール」のエンディングテーマともなった「Forever Dreaming」はトランシーなサウンドが爽快なポップチューン。シングアロング的なコーラスが夏フェス的な雰囲気を醸し出しており、野外ライブで盛り上がりそうないかにも「夏」なナンバー。一方、「Born Again」などは裏打ちのリズムが軽快で盆踊りのような雰囲気を感じさせるリズミカルなナンバー。爽快というよりも夏祭りをイメージするような楽曲に仕上がっています。

そんな「夏」というテーマに狙いを定めたのがよかったのでしょうか、Czecho No Republicというといままでのアルバム、シンセを主導とした爽快なサウンドが楽しいものの、サウンドが軽すぎてちょっとインパクト不足というマイナスイメージがあったものの、今回のアルバムに関してはポップなメロがインパクトを持ってちゃんと耳にひっかかってくるような楽曲が並んでいました。

妙にチープなシンセの音が耳に残る「Dreamer」などもちょっとコミカルさがあって楽しいポップになっていますし、タカハシマイがボーカルを取る「ゴッホとジョン」もシンプルなポップソングなだけにメロが耳に残ります。「ヘンリー・ジョーと海の城」も洋楽テイストの強い軽快なポップチューンが楽しいナンバーに仕上がっていますし、タカハシマイがはじめて作詞作曲を手掛けた「Shiny Girl」もちょっと懐かしいAORの色合いも感じられる軽快なエレクトロポップで初挑戦としては及第点以上の出来になっています。

肝心のシングル曲「Forever Dreaming」のインパクトがいまひとつという点、彼らがブレイクしきれない要因なのかもしれませんが(苦笑)、いままでのアルバムに比べて一皮むけたようにも感じられる傑作アルバムでした。これまでお勧めするにはいまひとつ煮え切らないような印象を持っていた彼らでしたが、今後は断然注目したくなるミュージシャンに。野外ライブでも盛り上がるそうな曲も多いし、これからの活躍が楽しみです。

評価:★★★★★

Czecho No Republic 過去の作品
MANTLE
Santa Fe

|

« ミュージシャンKANの神髄 | トップページ | 幅広いジャンルに挑戦するものの・・・ »

アルバムレビュー(邦楽)2016年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/505136/67569471

この記事へのトラックバック一覧です: 「夏」をテーマに:

« ミュージシャンKANの神髄 | トップページ | 幅広いジャンルに挑戦するものの・・・ »