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2016年8月13日 (土)

カバー曲も含めベスト盤的感覚で

Title:Concert Tour 2015 VOCALIST&SONGS 3 FINAL at ORIX THEATER
Musician:徳永英明

今年、デビュー30周年を迎えた徳永英明。先日、そのデビュー30周年を記念してベストアルバムがリリースされましたが、それに続きリリースされたのがこのライブアルバム。「VOCALIST 6」をひっさげて行った2015年のライブツアーから11月24日に大阪オリックス劇場で行った最終公演の模様を収録した作品となっています。

「VOCALIST」後のツアーということもあって楽曲は「VOCALIST6」からの曲を中心に、カバー曲が中心になっている構成。CDは全2枚組なのですが、1枚目は最初の「春なのに」から10曲目「月光」まですべてカバー曲が並んでいます。

その後はおなじみ「壊れかけのRadio」「レイニーブルー」など徳永英明の代表曲が収録されている構成に。自身のオリジナル曲に関しては印象として原曲からほとんど変化はありません。カバー曲中心の構成だから、オリジナルに関しては変にいじらず客の期待に応えたのでしょうか。カバー曲に関しては逆にアルバム収録のバージョンよりも歌い方にさらなる感情がこもっています。ライブで歌う中で、より楽曲に対して気持ちがこもってきたのでしょうか。ここらへんの変化を聴けるのもまたライブ盤の醍醐味といった家事でしょう。

ただ、アルバムの録音状態としては会場の音をあまり拾っておらずライブ会場の空気感をあまり出していなかったのは残念。おそらく「VOCALIST」の曲と徳永英明の代表曲をともに収録したベスト盤的な売り方をするためにわざと客席の音やMCなどを省略したのでしょう。例えば「君の青」では途中観客に歌わせる場面があるのですが、客の歌はほとんど拾っていません。確かにそのためライブ盤というよりもベスト盤的な楽しみ方が出来るアルバムになっていましたが、ライブ会場の雰囲気が伝わってこないのがちょっと残念でした。

もっとも確かに「VOCALIST」の曲と徳永英明の代表曲を一緒に聴けるという意味ではお得感のある構成。特に徳永英明といえば自身も数多くの国民的ヒットを抱えるミュージシャンなだけに「VOCALIST」でカバーした曲と自身のオリジナルの代表曲を並んでも全く遜色ないという点が大きな強み。ここらへん、最近よく出てくるカバー曲だけが売れているようなミュージシャンたちとは大きく異なるところでしょう。

とはいえその点についても「VOCALIST6」の後のツアーだからという理由はあるものの、全体のバランスとしてカバーが多すぎるのもちょっと残念。個人的にはやはりオリジナルの比率をもうちょっと増やしてほしかったな。

いろいろと残念な点はあるもののベスト盤的感覚で聴けるお得なライブアルバムではあると思います。先日、ベスト盤もリリースされたばかりですし8月にはカバー曲のベストも出る予定だそうですが、前作は3枚組、後作も2枚組というボリューム。本作もCDは2枚組ながらも2枚目は30分弱という適度な長さなので、ベスト盤のフルボリュームを聴くまででも・・・という方にはちょうどよい・・・のかも?

評価:★★★★

徳永英明 過去の作品
SINGLES BEST
SINGLES B-Side BEST

WE ALL
VOCALIST4
VOCALIST&BALLADE BEST
VOCALIST VINTAGE
STATEMENT
VOCALIST 6
ALL TIME BEST Presence

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