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2016年7月18日 (月)

軽快なパンクロックに骨太なメッセージ

Title:STOP THE WAR
Musician:HEY-SMITH

2014年、メンバーのうち2人が脱退。その後、新メンバーが加入し、3年ぶりとなったメロパンクバンドHEY-SMITHのニューアルバム。久々の新譜でしたがチャート的には前作の10位を上回る初登場8位を記録。初動売上も7千枚で横バイと、メンバーチェンジ+久々の新譜という不利な条件の中では健闘した結果となっています。

私自身がHEY-SMITHのアルバムを聴くのはこれがはじめて。イメージ的にはよくありがちなメロディアスパンクバンドというイメージで正直なところそれほど良いイメージはありませんでした。しかし実際に聴くとメロディアスパンクバンドにありがちな「勢いがあってポップなだけ」といった感じではなく、思ったよりもバラエティーに富んで、かつ骨太な部分を感じさせるパンクロックを聴かせてくれました。

彼らの奏でる楽曲は基本的には軽快なパンクロック。メンバーの中にサックス、トランペット、トロンボーンの担当がいるように基本的にはすべての曲にホーンセッションが入り、それが軽快で楽しい雰囲気を作り出しています。

そんな楽曲がベースとなりつつ、「Dandadan」ではレゲエの要素を取り入れたり、「2nd Youth」ではスカのリズムを取り入れたりと、ラテン系の要素も強く感じますし、一方では「States Of War」ではデス声を取り入れてハードコアの影響を受けていたりとへヴィーなバンドサウンドを聴かせる曲もチラホラ入ってきています。

またメロディーラインはマイナーコードを主体の哀愁感漂う曲も少なくありませんが、あまり歌謡曲っぽさは感じず、いい意味で垢抜けたバタ臭さを感じます。そんな哀愁感あるメロディーを書く一方でカラッとした洋楽テイストの強いポップな作品も多く、それが悪い意味でも歌謡曲臭を出さない要因になっているのでしょう。「Don't Worry My Friend」「Alive And Lucky」あたりのポップでメロディアスなギターロック路線の曲はライブでも広いリスナー層を巻き込んで盛り上がりそうなポピュラリティーを感じます。

また意外と骨太な部分を感じるのが歌詞。タイトルになっている「Stop The War」はその名前の通りストレートな反戦歌。アルバムのラストも「States Of War」で締めくくられておりアルバムのひとつのテーマとなっています。また「Now we'll stand up」とリスナーを鼓舞する「What They Hide」などもタイトルからしても社会派なメッセージ性の強い曲。軽快なメロディーとはまた異なる骨太なメッセージ性を感じました。

もっともそういう骨太なメッセージを入れつつもアルバム全体としては軽快なパンクロックが楽しめる内容。バラエティー富んだサウンドでライブ会場も盛り上がりそう。この夏も様々な夏フェス会場を盛り上げてくれそうです。

評価:★★★★

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