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2016年7月 9日 (土)

まさかの8年ぶりの復活

Title:Everything You've Come To Expect
Musician:The Last Shadow Puppets

アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーと、元ラスカルズのマイルズ・ ケインによるサイドプロジェクト。2008年にアルバム「Age of the Understatement」をリリース。全英チャートで1位を獲得するなど大きな話題を呼びましたがその後プロジェクトは活動休止状態となりました。

それから8年の歳月を経て、まさかの復活!正直、「The Last Shadow Puppets」という名前自体、ちょっと忘れかけていた状態だったので、今回の復活劇はビックリしてしまいました。どんな音を奏でていたか、ということも今回、このアルバムを聴いて「ああ、そうだった」と思い出したくらいで・・・(^^;;

そんな彼らの新作は、その8年前の「Age of the Understatement」の路線を引き継いだもの。前作のアルバム評で「60年代のイギリスのギターロックバンド、The AnimalsやThe Zombiesあたりを彷彿とさせます」と書いたのですが、まさにそれ。60年代あたりのガレージロックの影響を強く感じるサウンドが特徴的。哀愁感あふれるメロディーラインは、グループサウンド風と以前書いたのですが、まさにその通りで、日本人にとってもなじみやすい音ではないでしょうか。

またそんな懐かしさを感じさせるサウンド以上に本作を聴いて強く感じたのは、その美メロとも言えるメロディーラインの美しさ。「Miracle Aligner」などは胸を締め付けられるような切なさを感じるメロディーが実に美しい作品になっていますし、60年代の色合いを強く感じる「The Bourne Identity」も素朴ながらもポップなメロディーがインパクトとなっています。

懐かしさを感じるシンプルなサウンドに美メロが魅力なのですが、そんな中にもバリエーションを感じさせる構成も魅力的。例えばタイトル曲である「Everything You've Come To Expect」は優雅なチェンバロの音色でちょっとバロックな雰囲気を感じますし、「She Does The Woods」などは幻想的な雰囲気も感じさせる曲になっています。

すいません、ラスカルズに関しては聴いたことがないのですが、アークティック・モンキーズとは一方違うメロディーとサウンドを楽しめるバンド。前作のレビューで「ロックを再解釈しようとする試み」と仰々しいことを書いたのですが、本作を聴くと、そんな難しいことよりもむしろサイドプロジェクトとして素直にポップを楽しもうとする姿勢を感じました。

それだけに素直なポップアルバムとして楽しみたい1枚。特にメロディーの美しさを楽しみたい傑作に仕上がっていたと思います。久しぶりの新作でしたが、その長いインターバルを感じさせない魅力的なアルバムでした。

評価:★★★★★

The Last Shadow Puppets 過去の作品
Age of the Understatement

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