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2016年7月 4日 (月)

メッセージ性強い反戦歌も話題に

Title:COLD DISC
Musician:ストレイテナー

1年7ヶ月ぶりとなるストレイテナーのニューアルバム。この1年7ヶ月の間もライブアルバムをリリースしていたり、シングルを4枚もリリースしていたりと、かなり精力的な活動が目立ちます。

ストレイテナーといえばここ最近の作品は日本語詞の曲と英語詞の曲で楽曲の雰囲気がかなり異なるという印象がありました。具体的に言えば英語詞の曲はへヴィーなバンドサウンドを前面に押し出し、洋楽テイストも強いカッコいいギターロックの色合いが濃い作品となっている一方、日本語詞の曲に関しては良くも悪くも少々ベタなメロディーラインでポップ色が強く、J-POP的な側面を強く感じる曲が目立ちます。

今回の作品に関してはその傾向がより強く目立ちます。例えば英語詞の曲で言えば「Dark City」などノイジーな疾走感あるメロディーラインがカッコいいナンバー。意外とポップなメロも印象に残ります。同じ英語詞の「The Place Has No Name」は哀愁感あるメロディーラインが目立つものの、ギターサウンドが前に押し出されたバンドサウンドが強く印象に残る作品に仕上がっています。

一方、残る日本語詞の曲に関してはメロディアスなメロディーラインが目立ち、ロックというよりもポップな側面が際立つアルバムになっているように感じました。例えば「シーグラス」などはポップなメロディーラインもさることながら、「去りゆく夏のラブソング」というテーマ性にもある種のJ-POP的な部分を感じます。

もちろん日本語詞の曲が英語詞の曲に比べて必ずしもダメといった訳ではなく、ポップな側面が前に出たような曲でもカッコいい曲も少なくありません。今回のアルバムでも「Alternative Dancer」などはちょっとディスコチューンのテイストが入ったファンキーでダンサナブルなサウンドが心躍るナンバーになっています。

また先行シングルになっている「NO~命の跡に咲いた花~」も印象的。ミディアムテンポで聴かせるメロディーラインが美しいナンバーですが、この曲、「NO」というストレートなタイトルの通りの強烈な反戦歌。彼らの強いメッセージを聴くことが出来ます。

ここ最近の彼らのアルバムに関して共通していることなのですが、個人的には日本語詞の曲に関しても、もうちょっとガツンとしたインパクトのあるロックを聴きたいなぁ、と思っているのですが・・・「DAY TO DAY」など出だしのダイナミックなギターのイントロなど、なかなかいい線を言っているとは思うのですが、楽曲全体としてはおとなしいポップなギターロックにとどまっているのが惜しい感じ。アルバム全体としてのバランスは良く、ほどよくポップな曲も耳に惹くだけに、惜しさも感じられるアルバムでした。

評価:★★★★

ストレイテナー過去の作品
Immortal
Nexus
CREATURES
STOUT
STRAIGHTENER
21st CENTURY ROCK BAND
Resplendent
Behind The Scene
Behind The Tokyo

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