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2016年6月21日 (火)

8年ぶりのベスト盤

Title:ALL TIME BEST Presence
Musician:徳永英明

デビュー30周年を飾る徳永英明のオールタイムベスト。徳永英明のベスト盤ってまたかよ。こないだリリースしたばかりじゃん!という印象を持ったのですが、前のベスト盤「SINGLE BEST」からもう8年(!)もたったんですね。この年になると月日が経つのが異様に早い・・・。

ただもっとも、先のベスト盤「SINGLES BEST」から本作までにリリースされたオリジナルアルバムはわずか2枚。そういう意味では「もうベスト盤」という感想はあながち年のせいとばかりは言えないような。収録曲もかなりの部分重なっていますし。まあ昨日の氷室京介のベスト盤もそうでしたが、こういうベテランミュージシャンが短い間隔でベスト盤を出すケースは相次いでいますし・・・。

そんな訳で、昨日の氷室京介のベスト盤と同様、基本的な感想は前作「SINGLE BEST」から変わりません。思い出補正もあるのですがやはり聴き手の琴線に触れるようなメロディーライン、ストレートに思いを伝えるラブソングが非常に魅力的。中高生時代に徳永英明にはまったアラフォー世代も「VOCALIST」シリーズではじめて彼を知った方も、是非ともチェックしてほしいベスト盤です・・・ってことは前にも書いたような・・・。

またそれに加えて今回のベスト盤で思ったのですが、彼の曲っていまさらながら非常に歌謡曲だなぁと感じました。ストレートに思いのたけを訴えるラブソングというところから非常に歌謡曲的なのですが、哀愁たっぷりに歌う上げるバラードナンバーなんでまさに歌謡曲そのもの。「BIRDS」あたりはもろにムード歌謡曲ですよね。

ただそれは悪いことではなく、むしろそれ以上に感じたのが彼の歌声がこの歌謡曲風の曲にピッタリマッチしている、ということでした。ちょっとしゃがれた色っぽさも感じるハイトーンボイスはムーディーな曲調にとてもマッチしています。決して声量のある迫力あるボーカルといった感じではないのですが、確実に胸の奥の弱い部分に届く感じ。そういうボーカリストとしての魅力があるからこそ、「VOCALIST」シリーズが大ヒットしたのでしょう。彼のオリジナル作からも、もちろんボーカリストとしての魅力を強く感じることが出来ました。

まあそんな訳で・・・前のオリジナル「SINGLES BEST」を持っている人が再度こちらを購入するインセンティブはちょっと弱いかも。ただ徳永英明の魅力を知るためには最適なベスト盤。3枚組というボリューミーな内容ですが、入門盤として、是非。

評価:★★★★★

徳永英明 過去の作品
SINGLES BEST
SINGLES B-Side BEST

WE ALL
VOCALIST4
VOCALIST&BALLADE BEST
VOCALIST VINTAGE
STATEMENT
VOCALIST 6

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