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2016年6月20日 (月)

先日のラストギグも大盛況

Title:L'EPILOGUE
Musician:氷室京介

自身の耳の不調などからライブ活動の無期限休止を発表した氷室京介。その「ラストギグ」も先日、盛況のうちに幕を下ろしたようですが、そのラストライブ直前に発売されたのが本作。彼のソロでの楽曲に含めてBOOWY時代の曲も含めたオールキャリアベストだそうです。

もっとも氷室京介のベストとしてはたった3年前に25周年記念としてオールタイムベストをリリースしたばかり。もっといえばその5年前には20周年記念としてシングルベストをリリースしています。

BOOWYの曲はその25周年記念のベストアルバム「GREATEST ANTHOLOGY」には収録されていないものの、収録曲は重なる部分も多く、感想は基本的に「GREATEST ANTHOLOGY」と一緒(苦笑)。まさに90年代J-POPの原点といった印象を受けるアルバムです。

また今回のアルバムで氷室京介楽曲を通して聴いてあらためて感じたのが、歌謡曲テイストが強いなぁ、という点でした。「MONOCHROME RAINBOW」なんかは哀愁たっぷりのギターメロディーを聴かせる歌謡曲テイストの強いナンバー。「FUNNY-BOY」などもギターサウンドを前に出していてロックテイストも強いのですが、メロディーラインはベタベタな歌謡曲。良くも悪くも日本人の琴線に触れるメロというのが氷室京介の特徴でしょうか。

もちろん「WARRIORS」みたいなギターサウンドを前に出したロックテイストが強い曲もあったりしますし、「CRIME OF LOVE」のようにバンドサウンドに打ち込みを入れてダイナミックにまとめあげた楽曲もありました。ただ全体的には「歌謡ロック」という印象が強くなっているのが特徴的。これが氷室京介の大きな魅力のひとつである一方、歌謡曲的なベタベタなリズムとメロディーラインにはちょっと物足りなさを感じてしまう点も事実です。

ちなみに本作は通常は2枚組で初回盤のみ3枚組。初回盤のDisc3はライブ音源になっています。BOOWY時代の音源は氷室京介作曲による楽曲が本編に収録されており、「B・BLUE」「MARIONETTE」「ONLY YOU」などBOOWYの代表曲ながらも布袋寅泰作曲による楽曲はこちらにライブ音源として収録されています。本編2枚組だけだとBOOWYの代表曲が網羅されておらず少々物足りなさを感じる部分もあるので、それを補うためにライブ音源として収録したのでしょう。

個人的には氷室京介のベスト盤は乱発気味ですし、BOOWYのベストも何枚も出ているので、このアルバムはさほど積極的にお勧めできるような内容でもないかも。Disc3のライブ音源はファンにとってはうれしいところなのですが、肝心の「B・BLUE」や「MARIONETTE」でサビの部分を観客に歌わせちゃっているのがライブ音源としてはかなり不満。熱心なファンは初回盤を。それ以外のライトリスナーは・・・いままでのベスト盤で十分なような・・・。

評価:★★★

氷室京介 過去の作品
KYOSUKE HIMURO 25th Anniversary BEST ALBUM GREATEST ANTHOLOGY

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アルバムレビュー(邦楽)2016年」カテゴリの記事

コメント

本来ならば2016年の内にコメントしておきたかったのですが、年を跨いでしまいました・・・・。しかも半年も前の記事にコメントするなんて事など初めての事にもなります。という事で明けましておめでとうございます。前年の話題が今年最初のコメントになるのは何とも言えないものがありますが。

本作については実は2016年に発売日にショップで購入した唯一のCDだったりします。CDを発売日に買うなんて事をしたのは一体何時以来やらという事にもなるのですが。
個人的にはヒムロックの東京ドームでのラストライブには是非とも行かなければという気持ちはあったのですが、チケットの発売日には速攻で完売していたようでそれがかなわなかったという事もあって、チケットが買えなかった替わりはもとよりも餞のような意味合いもありますが。ただあのライブは東京ドーム3Daysに用意された15万枚のチケットに40万近い応募が寄せられたとの事のようで2,5倍以上の倍率となるので後でそれを知った時は無理だったと思わされました。
本アルバムの内容については、個人的には20歳前後からよく聴いてきただけあって安心して聴ける楽曲である事が認識させられるものでありました。確かにゆういち様もおっしゃられているようにヒムロックのベスト盤はWikipediaで調べてみたらソロデビューから10周年、15周年、20周年、25周年と節目の時にきちんとリリースされており本作も含めればこれまでに7作リリースされていますので乱発気味というのも分かります。さらに言えば前作の25周年記念ベストも十分に代表曲がフォローされているので本作はイレギュラー的なベストアルバムとも言えなくもありません。ちなみに私は初回盤を購入しましたが、ライブ音源は今の時代では動画サイトで視聴可能という事もあるので最近では物足りなさを感じてしまいこれならライブ映像を収録したDVDを特典にして欲しいと思いましたが、実は前作の初回盤がそのライブ映像のDVD付きだったりするのですが・・・・・。とはいえ本アルバムのキャッチコピーは「俺たちは、氷室京介を卒業できない」との事でしたが、個人的には2016年の音楽関連のキャッチコピーでは一番インパクトがあったものだと考えています。これだけファンの本音を代弁しているものはないのではないでしょうか。
他にも東京ドームでのラストライブのチケットは手に入れられませんでしたが、最終日には仕事帰りに東京ドームに行ってみた所私と同様にチケットを手に入れられなかったであろう面々が見た限り100人以上ドーム周辺で外に漏れ出てくる音だけをたよりに聴いているという光景を目の当たりにしましたが、あまり会場の外に漏れ出てくる音だけ聴いていても面白いモノではありませんでした。どうやら今年3月にラストライブを収めたブルーレイ&DVDがリリースされるのでそれでしっかりとこの眼に焼き付けようと思っています。

ちなみに2016年にヒムロックのLAST GIGSはもとよりもその1ヶ月以上前に同じく東京ドームにて開催されたμ’sのラストライブの会場周辺を見たというのは個人的な音楽関連での思い出の一つとしています(笑)。実際後は興味本位で見に行ったのですけど(笑)。両者を比べると会場周辺の宣伝等でも全然雰囲気が違いすぎたというか、前者はシンプルだけど硬派な仕様、後者はこれでもかというくらいに派手な仕様、といった感じでしょうか。


本来の新年最初の音楽関連のコメントについては2017年最初の記事にてという事で、とりあえずは今年もよろしくお願いします。

投稿: MoTo | 2017年1月 1日 (日) 02時58分

>MoToさん
あけましておめでとうございます。半年前の記事へのコメント、全然結構ですよ!どうもありがとうございます。
氷室京介のラストライブ、やはりそれほどの競争率だったんですね。実はちょっと食指が伸びたのですが、取りに行ったとしてもチケット、取れなかっただろうなぁ。
ライブ音源は確かにDVDにしてもらった方がうれしかったですよね。ラストギグをおさめたDVDはファンにとってはかなり楽しみな逸品となりそうですね!
それでは、本年もよろしくお願いします。

投稿: ゆういち | 2017年1月 4日 (水) 23時01分

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