ゲストと選曲も濃い!
お値段もそこそこ張るため、買おうかどうか迷ったあげく結局買ってしまったのが今回紹介する電気グルーヴのライブDVDです。
電気グルーヴ結成25周年を記念して行われたライブツアー「塗糞祭」。本作はその11月8日にZepp Tokyoで行われたファイナルの模様を収録したライブDVDです。本編のDVD(もしくはBlu-ray)2枚組と、初回限定盤ではその模様の音源を収録した2枚組のCDが付いています。
このライブ、25周年の記念ライブということもあって、その内容がとにかく濃い!まずゲストがすごい!彼らと一緒にコラボを行いアルバムもリリースしたことがあるスチャダラパーや、電気グルーヴとの交流のある漫画家天久聖一など、おなじみのメンバーも登場するほか、最初期の電気グルーヴのメンバー、CMJKや90年代に同じく電気グルーヴのメンバーだったまりんこと砂原良徳も参加しています。
選曲も出し惜しみなしのベストな内容。特にCMJKや砂原良徳が参加したパートでは彼らが所属していたころの曲を披露しているだけに全体的には比較的初期の頃の曲が多かったような印象も受けました。そのため、90年代あたりの電気のパブリックイメージである「毒のあるユニークな曲を歌うテクノユニット」といった楽曲が比較的多く披露されていました。
特にラストは25周年のラストを飾るにふさわしい、「N.O.」・・・ならぬその原型である「無能の人」、さらにはインディーズのデビューアルバムの1曲目「電気ビリビリ」で締めくくり。25周年の記念ライブにふさわしい構成になっています。
今回のDVDではライブのMCも(おそらく)ほぼそのまま収録。残念ながら結構な部分、放送禁止となってしまい「P音」が入っているためおもしろさが半減してしまっているのですが(正直、もうちょっと収録できるようにがんばってほしかった・・・)、それでも瀧と卓球の仲の良さが垣間見れる場面があったり、電気らしいユニークなトークを楽しめたり、MC含めてライブの雰囲気を味わうことが出来ました。
ライブ自体はそんな濃ゆい、ベストな選曲での内容なだけにライブ、行きたかったなぁ・・・という気分にさせられる、とても楽しいライブの模様が伝わってくるようでした。ただその反面、正直このライブDVDに関しては不満に感じる点も少なくありませんでした。
まずはライブ映像のカット割り。彼らに限らず最近よくあるパターンなのですが、短い時間で次々とカメラが切り変わっていく映像は個人的にはあまり好きじゃない・・・。あれだけこまかくカメラが切り変わると、ライブの臨場感が薄れちゃうように感じるんですよね。なによりも見ていて疲れてくるし。ま、私が年なだけかもしれませんが(苦笑)。
あと「電気ビリビリ」の歌詞の一部に規制がかかってミュート処理されているのも非常に残念。確かにメジャーからのリリース時に元の歌詞が問題になって改変されたのですが・・・確かにどぎつい歌詞ではあるけども、そんなに規制しないと出せないほどの歌詞かなぁ・・・。
そんな残念な部分も少なくないため、ライブ自体はとても素晴らしかったと思うのですが、DVDの方はちょっと手放しでは絶賛できないような内容でした。とはいえ、ライブ自体が良かったので十分に楽しめたのも事実なのですが。うーん、やはり「塗糞祭」、行きたかったなぁ・・・。
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