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2016年1月25日 (月)

脂がのった時期のライブ音源

Title:1980/11/05 Tempe,AZ
Musician:Bruce Springsteen&The E Street Band

Blues_live

今回紹介するのは、ブルース・スプリングスティーンのライブ音源。それも無料ダウンロードにて公開されている音源です。

参考サイト
ブルース・スプリングスティーン、1980年の未発表ライヴ音源集を無料ダウンロード配信

タイトル通り、本作は1980年11月5日に行われた「ザ・リバー・ツアー」アリゾナ公演での未発表ライヴ音源。昨年12月にリリースされた「The River」の35周年記念ボックスの中に映像として収録されているライブ音源なのですが、今回紹介する音源は、それとは別音源だそうで、ハイレゾ音源及びCDでのリリースも行われているようです。

全10曲入りとなる今回の音源は、まずライブ会場の臨場感がそのまま伝わってくるような録音となっています。録音が演奏のみにクローズアップされていないため、客席のざわめきや歓声、また会場のスケール感をそのまま感じられるような録音状況になっており、実際に会場にいるような空気感を味わうことが出来ました。

また、当日のMCをそのまま収録されているのもライブの雰囲気を味わえる重要なポイント。もちろん、英語力のない私にとってはその内容は不明なのですが(苦笑)、「Independence Day」のように、ブルースの語りをバックに演奏が流れ、そこから曲に入っていくスタイルになっているのはライブならではといった感じでしょうか。ライブ音源はやはりMCも入れてほしいですよね・・・。

さて、そんなライブ音源に収録されている曲なのですが、ミディアムテンポの聴かせるナンバーが多く収録されていたのがちょっと意外でした。個人的に、ブルース・スプリングスティーンは正直さほど詳しくないのですが、イメージ的にダイナミックなロックといったイメージがあっただけに、しんみりと聴かせるナンバーが主体というのは私の中のイメージとは異なるものでした。

ただ、このミディアムテンポのナンバーが素晴らしい曲ばかり。「The Ties That Bind」「Wreck On The Highway」など、美メロといっていいほどの切なく美しいメロディーラインを聴かせつつ、感情たっぷりに聴かせるブルースのボーカルも実に素晴らしい。実に充実したライブパフォーマンスを感じられます。

1980年といえば、アルバム「The River」が初のチャート1位を獲得し、まさにブルースにとっても脂ののりまくっている時期。それを見事に反映した素晴らしいライブだった、ということが、このmp3音源を通じても感じることが出来ました。無料ダウンロードなだけに、熱心なファンじゃなくてもチェックして損のない音源だと思います。まだ無料ダウンロードは続いているみたいなので、是非、今のうちに。

無料ダウンロードはこちらのサイトから。

評価:★★★★★

BRUCE SPRINGSTEEN 過去の作品
Working On A Dream
WRECKING BALL
High Hopes

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