ライブバンドの本領発揮
THE STRYPES JAPAN TOUR 2015
会場 ダイアモンドホール 日時 2015年11月10日(火) 19:00~
会場はダイアモンドホールという名古屋でも大きめの会場でその人気のほどがうかがえます。会場は超満員、とはいかなかったのですが、9割程度の入りでその人気のほどをうかがえます。客入れのBGMの段階から曲によっては歓声があがるなど、熱気むんむんの会場の中、スタートを待ちました。
19時10分頃、メンバーが会場に登場。で、登場した第一印象としては・・・お、幼い・・・(^^;;まだ若干18歳の彼ら。以前見たライブ映像ではボーカルのロス・ファレリーがサングラスをかけていて、それなりに様になっていたのですが、この日は裸眼で登場。年齢なりといえばその通りなのですが、学生バンドの延長のような、おぼこい雰囲気が出ていました。
ただ、演奏がスタートすると、そんな失礼な(?)印象は一掃するようなハードな演奏を聴かせてくれました。この日のライブは最新アルバムより「EIGHTY-FOUR」からスタート。続いてはデビューアルバムから「WHAT A SHAME」に、最新アルバムから「BEST MAN」、さらにデビューアルバムから「WHAT THE PEOPLE DON'T SEE」と2枚のアルバムから交互の選曲が続いていきます。
合間合間には比較的短い間隔で簡単なMCが挟まれました。そのMCも「ナゴヤーー!」や「アリガトウ」など拙い日本語も。基本的にMCはリードギターのジョシュ・マクローリーが担当しつつ、比較的、MCは短めで次から次への曲が展開していくスタイルでした。
中盤は「THREE STREETS AND A VILLAGE GREEN」や「A GOOD NIGHT'S SLEEP AND A CAB FARE HOME」など、最新アルバムからの曲が続きます。正直、最新アルバムに関しては少々物足りなさを感じていたのですが、やはりライブで聴くと映えますね。例えば「VILLAGE GREEN」など明らかにCD音源に比べるとベースの音がへヴィーになっており、より重低音を聴かせるサウンドになっており、迫力があきらかに増していました。
その後も「QUEEN OF THE HALF CROWN」「GET INTO IT」など最新アルバムからのナンバーを続けつつ、「デビュー作からもやります」という簡単なMCの後、デビューアルバムから「MYSTERY MAN」「HOMETOWN GIRLS」というキラーチューンが続き、会場のテンションも一気にあがります。その後の「SCAMBAG CITY」でももちろん大盛り上がり。「ラストのフレーズではジャンプしてくれ」というMCで、みんな一斉に飛び上がり、会場の盛り上がりは最高潮に達していきます。
さらにデビューアルバムから「BLUE COLLAR JANE」と続いたわけで、個人的にはもっとも暴れまくったのがこの曲。さらに「ラスト1曲」というMCにも関わらず、その後2曲演奏してくれたのはご愛嬌(笑)。最後は「I NEED TO BE YOUR ONLY」で盛り上がりつつ本編の幕を閉じます。最後は「I NEED TO BE YOUR ONLY」というフレーズをシャウトしつつ、ボーカルのロス・ファレリーは唐突にステージ上から去っていきました。
もちろん盛大なアンコールが起こりますが、ここはあっさりすぐに再びメンバーがステージ上に登場。これまたロス・ファレリーがタイトルをシャウトしつつ、MC5のカバー「KICK OUT THE JAMS」を披露。会場を再び盛り上げつつ、その勢いのままに同じくカバー曲「YOU CAN'T JUDGE A BOOK BY THE COVER」で締めくくり。最後も盛り上がったまま唐突にぶち切るような終わり方で、ライブは幕を閉じました。
曲数は多かったのですが、短めの曲を一気に畳みかけるような内容でしたので、予想はしていたのですが、アンコール含めてわずか1時間半のライブ。とはいっても物足りなさはなく、濃密な1時間半のステージでした。
特にこの手のバンドはライブを見ないと魅力はわからないだろうなぁ、と思っていたのですが、確かにCD音源をはるかに上回る力強いステージングが魅力的でした。特にライブで感じたのはベースとドラムの強さ。これは最新アルバムの曲に特に顕著だったのですが、ベースやドラムの重低音をより押し出した演奏となっており、勢いのあるデビューアルバムの曲に比べて、勢いは劣るものの、どっしりと落ち着いた演奏を聴かせてくれていることが、ライブではよりはっきりと感じられました。
上にも書いた通り、最新アルバム「LITTLE VICTORIES」に関してはちょっと物足りなさを感じていて、この日のライブもその点は不安でした。正直言って、ライブで聴いてもやはり気持ち的にも盛り上がったのは「Snapshot」からの曲という事実は否定できません。でも、ロックンロールバンドとして「LITTLE VICTORIES」からの曲に関しても、「Snapshot」の曲と並べて聴いても遜色ありませんね。1stアルバム、2ndアルバム通じて、彼らのぶれない核の部分を明確に感じられたステージでした。
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