イスラエルのバンドとのコラボ
Title:With Boom Pam
Musician:小島麻由美
今年、デビュー20周年を迎えた彼女。え?そんな長いキャリアを持っているの?とビックリしてしまったのですが、確かにはじめて彼女を知ったのは私が大学の頃なので、もうそのくらいたつのか・・・。本作は、デビュー20周年を記念した企画の第一弾だそうです。
「With Boom Pam」というシンプルなタイトルの本作ですが、このアルバム、イスラエルのサーフ・ロック・バンド、BOOM PAMとのコラボアルバム。うーん、イスラエルと小島麻由美って全く思いもよらない組み合わせなのですが・・・(^^;;音楽的にどんな雰囲気に仕上がるんだろうか、期待半分不安半分で聴いてみました。
しかしこれが予想以上に相性抜群。楽曲は過去の小島麻由美の曲のカバーになるのですが、原曲のイメージを残しつつも、新たな味付けが加わったような作風になっていました。
全体的にはカラッとした雰囲気のシンプルなアレンジになったような感じがします。「泡になった恋」なども原曲と同様のサーフロック路線ながらももうちょっとカラッとした雰囲気になっています。いわば地中海の雰囲気ってやつですか?「トルココーヒー」も、ホーンの軽快なリズムが楽しい、原曲よりもカラッとした楽しさが味わえる作品になっていました。
また、「ブルーメロディ」のサーフロック風のギターは、彼らならでは、といった感じでしょうか。「蝶々」のアウトロのエキゾチックな雰囲気も、日本から遠く離れた中東のバンドならではの空気も感じます。基本的には小島麻由美をメインに押し出したアルバムであることは間違いないのですが、その中でもしっかりBOOM PAMの個性も感じることが出来ました。
一方では「アラベスク」の間奏のギターサウンドにはどこか歌謡曲の匂いすら感じられるなど、なにげにBOOM PAMと日本人の耳との相性の良さも感じます。そんな相性の良さがあるからこそ、小島麻由美の曲とも違和感なくピッタリとマッチしたのではないでしょうか。
過去のリメイクとはいえ、BOOM PAMの魅力もしっかりと伝わってきており、小島麻由美のニューアルバムとしても楽しめるアルバムだったと思います。イスラエルの音楽って、いままでほとんどイメージがなかったのですが、BOOM PAMのアルバムも聴きたくなってきました。Amazonでベスト盤も買えるみたいだし、一度聴いてみようかなぁ。
評価:★★★★★
小島麻由美 過去の作品
a musical biography KOJIMA MAYUMI 2001-2007
ブルーロンド
渚にて
路上
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