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2015年8月29日 (土)

最近はさほど話題にならなくなってしまいましたが・・・

Title:ベストかまってちゃん
Musician:神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃんというバンドは、正直言ってしまうと、ここ最近、若干「終わった」感が否めません。一時期はボーカルの子の奇行がネットでもよく話題になりましたが、最近はほとんど話題に上ることもなくなりました。まあ、もっとも、インパクトのみを重視したようなの子の言動は、早かれ遅かれ飽きられるだろうなぁ・・・という感じはしていたのですが。

楽曲自体に関しても、教室の片隅にひとりでポツンといるような、クラスになじめない孤独な人たちの鬱屈した気持ちをストレートに歌にのせたスタイルが共通しており、あまりバリエーションはありません。2010年にリリースした「友だちを殺してまで。」はその年を代表する傑作・・・どころか、日本ロック史に残るほどの作品だと思っているのですが、ただ一方でこのアルバムを聴いた段階から、「このアルバムの『一発屋』かもしれない・・・」という印象は抱いてしまっていました。

ただ、今回のベスト盤で彼らの代表曲をあらためて聴くと、やはり彼らが魅力的なバンドであることを再認識しました。特に歌詞のインパクトが、いまさらながら強烈。彼らの代表曲、「ロックンロールは鳴り止まないっ」みたいな、比較的ストレートなアンセム的な曲もある一方、「夕方のピアノ」のような、「死ね!」って叫び続けるような曲もあったり、「友達なんていらない死ね」

「えっまじ!?
そんなセリフが言えたとき
お友達ってやつがいるのかな」

(「友達なんていらない死ね」より 作詞 の子)

なんて歌詞は本当に名フレーズだと思います。もっとも歌詞についても、この「死ね」みたいなストレートな感情表現を多用している結果、少々勢いまかせになっている部分は否定できないのですが。

また、の子の書くメロディーラインは、歌詞の方向性と異なり、意外とストレートなポップ、という印象を抱いていました。実際、その印象は今回のベスト盤でも異ならなかったのですが、今回、それ以上にあらためて強いインパクトを感じたのがバンドサウンド。特にキーボードの音の微妙な狂いっぷりが大きなインパクトに感じます。そんな微妙に狂ったバンドサウンドの向こうにポップなメロディーラインが流れる構図ってのは、メロディーだけ取り出せば確かにポップなんですが、実はかなりゆがんだ構図になっている、ということに今回のベスト盤であらためて気が付かされました。

このベスト盤をひとつの区切りに、正直、これからのかまってちゃんがどうなっていくのか、いまひとつ読めない部分もあるのですが・・・ただ今回のベスト盤であらためて神聖かまってちゃんというバンドの魅力を感じることが出来ました。これからの活動はいろいろと厳しい部分も多いとは思うのですが・・・これからの彼らの活躍にも期待です。

評価:★★★★★

神聖かまってちゃん 過去の作品
友だちを殺してまで。
つまんね
みんな死ね

8月32日へ
楽しいね
英雄syndrome


ほかに聴いたアルバム

かなしみ射抜こう/Qomolangma Tomato

Qomolangma Tomato久々となる新作は表題曲を含む5曲入りのミニアルバム。表題曲「かなしみ射抜こう」と続く「マジカルエンジン」はソリッドなバンドサウンドとファンキーなリズムがカッコいい。声もこれはこれで味はあるが、ファンキーなリズムを背景にすると、ちょっと弱いという印象も。全体的には軽快なリズムの楽曲で、比較的ポップで聴きやすい作風になっていました。

評価:★★★★

Qomolangma Tomato 過去の作品
Limelight Blue on the Q.T.
camouflage
カジツ

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