ジャケットに!
Title:DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム
Musician:Dreams Come True
ジャケット写真にニーヒャがいる!!基本的にドリカムのアルバムはすべてチェックしているため、収録曲にも特に目新しさを感じなかった今回のベストアルバムを購入するきっかけになったひとつがそれ(笑)。ジャケットに並んだドリカムの吉田美和と中村正人の百面相の中に、かつてドリカムのメンバーであったニーヒャこと西川隆宏の姿が!元ドリカムの西川といえば、ドリカム脱退後、暴行事件に覚せい剤所持で2度の逮捕という「転落劇」がありました。そのため、ドリカムがかつて3人だった、ということは今ではすっかり「黒歴史」のような、触れてはいけない過去みたいな形になっていました。
それだけに今回のオールタイムベストのジャケットに彼が登場したことについては、かなり驚いてしまいました。さらに「Special Thanks」の筆頭にも彼の名前が・・・。ドリカムの2人にとって、やはりニーヒャは、いまでも一緒に歩んできた大切な仲間だ、と思っているということなのでしょう。昔からのファンにとっては、やはり3人並んだあの頃のドリカムの雰囲気が好きだっただけに(当時は男性2+女性1の組み合わせを「ドリカム状態」みたいに言われたよなぁ)、それだけでなんかうれしくなってしまいました。
そんな「3人でドリカム」というメンバーの想いは、今回、唯一の再録として「あの夏の花火」を選択したことにもあらわれています。ファンならご存じかと思いますがこの曲、西川隆宏がはじめて作曲に参加した曲。リアルタイムで聴いていても「彼、作曲できるんだ!」とちょっと驚いたのですが(笑)、メンバー3人で作り上げたこの曲を、あらためて再録するあたり、「3人のドリカム」に対する想いを感じます。歌詞も偶然ですが、西川にあてたメッセージのようにも感じてしまいます・・・。
そんな想いを感じつつ聴いてみたドリカムのベスト。私がはじめてリアルタイムでドリカムを聴いたのが1991年の「Eyes To Me」なので、かれこれもう25年も聴き続けている訳ですね。私が中学や高校時代に聴いた曲も多く収録され、懐かしさを感じつつ聴いていたのですが・・・今回のベスト盤で過去の曲を聴いてひとつ気が付いたことがありました。それは、私が中高生時代に聴いた曲が、当時と今で、曲に対する感じ方がほとんど変わっていない、ということでした。
例えば中高生の頃から今でも聴き続けているミュージシャンとして槇原敬之がいるのですが、彼の場合、まだ恋愛経験がゼロに等しかった中高生の頃に聴いた印象と、少ないながらもそれなりに恋愛経験を重ねた今、聴いた印象が変わる曲も少なくありません。当時、なにげなく聴いていた歌詞が、今聴くと「これって、こういう想いを歌っていたんだ」を感じる曲が多くあります。
一方ドリカム吉田美和の歌詞に関しては、中高生の頃の印象と今の印象がほとんど変わりありません。それは決してマッキーに対して、彼女の歌詞が「浅い」という訳ではありません。例えば告白前の心境を描いた「決戦は金曜日」にしろ、今の言葉でいえば「ツンデレ」な女の子を描いた「Ring!Ring!Ring!」にしろ、恋愛に対する普遍的な心境を見事に、かつわかりやすく描写しています。この恋愛に対するわかりやすさがドリカムの魅力であり、また、絶大な支持を得ている大きな要因なのでしょう。
また、彼女のラブソングは、恋愛に対して徹底的に陽性なのも大きな魅力。「SA・YO・NA・RA」や「忘れないで」のような失恋の悲しさを描いた曲もあるのですが、別れた彼氏に対する恨みつらみのようなものは感じません。「未来予想図」のような、出会った直後の2人の関係が永続するかのようなラブソングは、さすがに今聴くと、ちょっとお花畑的な部分も感じないではないのですが、まあ、こういう「恋に恋する」ような部分もご愛嬌ということで・・・。
そんな訳で、いろいろな想いを重ねつつ聴いた全50曲。ちょっとボリュームのある内容ですが、彼女たちの魅力がしっかりつまったベスト盤だと思います。いまなお絶大な人気を誇る彼女たち。その活躍はまだまだ続きそうです。
評価:★★★★★
Dreams Come True 過去の作品
AND I LOVE YOU
DO YOU DREAMS COME TRUE?
LOVE CENTRAL
THE SOUL FOR THE PEOPLE~東日本大震災支援ベストアルバム~
ATTACK25
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