念願の初ライブ
サザンオールスターズLIVE TOUR 2015「おいしい葡萄の旅」
会場 ナゴヤドーム 日時 2015年6月13日(土) 18:00~
行ってきました!以前から是非とも一度は行きたかったサザンオールスターズのライブ。競争倍率の高そうだったチケットをなんとか入手し、ナゴヤドームに見に行きました。ライブでナゴヤドームに来るのはこれがはじめてかも・・・。もちろんこの日は超満員。入口でライブの演出にあわせて光るLEDライトがついたリストバンドが手渡され、これを手につけて会場に入ります。
席は内野席の前の方。予想以上に良い席でちょっとビックリ。ライブは思ったより早く18時5分にスタート。1曲目はいきなり「Tarako」という、ちょっと予想外の選曲からスタートしました。
会場には大型のモニターが6台設置され、そこに大画面で桑田佳祐の歌う姿やメンバーの演奏する姿が映し出されるのですが・・・ちょっとビックリしたのが、全部の曲に関して曲のタイトルと歌詞がモニター下に字幕で映し出された点。熱心なファン以外でも楽しめるように、という配慮でしょうか?正直、結構ありがたかったのです(^^;;
続いてはおなじみの「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」で会場は盛り上がり「ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~」へ。ここで最初のMCが入ります。最初の挨拶的なMCだったのですが、「(全国ツアーですが)本当は名古屋だけでいいですよ、って言ったんですけどね~」なんていうジョークはどこでも言ってるんだろうな、と思いながらも会場は盛り上がっていました(笑)。
その後は「青春番外地」からスタートし、最新アルバム「葡萄」の曲が続きました。途中、「天井桟敷の怪人」ではダンサーチームが登場し、曲にあわせて舞台上で演技を披露するなどのパフォーマンスも。その後は短いMCで「ゲストボーカルを紹介します。マダムゆうこりん!」の紹介で原由子ボーカルによる「ワイングラスに消えた恋」へと続きました。原由子はキーボードを弾きながらではなく、ステージ中央でダンサーが踊る中でしんみりとその歌声を披露してくれました。
その後は過去のアルバム曲を中心とした選曲。特に「Happy Birthday」や「Computer Children」「死体置き場でロマンスを」などアルバム「KAMAKURA」からのナンバーが多かったのが特徴的でした。
途中のメンバー紹介では、メンバーそれぞれが名古屋にちなんだネタを。原由子は喫茶マウンテンの小倉抹茶スパが食べてみたい、なんてネタを話していたりもしました。メンバー全員、非常にユーモラスあふれるMCを披露しており、このMCだけでもかなり楽しませてもらえました。
中盤には「栞のテーマ」や「あなただけを ~Summer Heartbreak~」のような代表曲を披露。さらに「真夏の果実」をナマで聴くことが出来たのは、かなり感動しました。
その後のMCでは最近の流行にはついていけない的なネタが。桑田佳祐はガラケーしか持ってないので(本当?)、某社がガラケーをやめるということに怒っていたり、自撮棒やドローンのネタが出てきたり、さらには「サザンも昔は変な名前だ、と言われたんですが、最近はもっと変な名前のバンドが多いですよね」という話から変な名前のバンドの例としてゲスの極み乙女。に、キュウソネコカミ(!)。「変な名前の~」という段階でゲスの極み乙女。は予想できたのですが、まさか桑田佳祐の口からキュウソネコカミの名前が出てくるとは!
この段階で既に20曲を披露していたのですが、ライブはまだまだ続きます。「(The Return of)01MESSENGER ~電子狂の詩~」や「ブリブリボーダーライン」など個人的にもリアルタイムで聴いていて懐かしいナンバーを挟みつつ、終盤では「東京VICTORY」へ。ここでようやく手につけていたLEDライトが光ります。観客席全体にLEDの光が放たれ、とても美しい光景に。(予想していたのですが)歌詞の「TOKYO,the world is one!!」の歌詞はちゃんと「NAGOYA,the world is one!!」に変わっていました(笑)。
さらに最新アルバム「アロエ」から「マチルダBABY」を挟んで「エロティカ・セブン」へ!懐かしいナンバーに一気にテンションがあがりつつ、「ボディ・スペシャルII」から本編ラストでは「マンピーのG☆SPOT」で会場のテンションも一気にあがります。「マンピー」では水着姿のお姉ちゃんたちがダンサーとして登場し、さらに桑田佳祐の股間には金のしゃちほこが(笑)。サザンらしいエロエロな雰囲気の中で本編が終了。曲が終わった後は水着姿のダンサーに桑田佳祐がしつこく声をかけ、それをフライデーにスクープさせる、というオチでライブ本編は終了しました。
ここまでまるまる3時間!もちろんその後はアンコールが起こります。アンコール後はトーキー映画の雰囲気で寸劇が挟まり、再びメンバーが登場。「匂艶THE NIGHT CLUB」で盛り上がった後は、最新アルバムより「ピースとハイライト」、さらには「みんなのうた」で会場はこの日一番の盛り上がりとなりました。そしてアンコール最後はアルバムのラストナンバーでもある「蛍」でしんみりと幕を下ろしました。
でも、そんなしんみりした雰囲気では終わりません(笑)。最後は途中に登場したダンサーも含めて、この日のライブのメンバー全員がステージ上へ。なぜか「おおブレネリ」の替え歌で盛り上がります。なぜかストリングスのサポートメンバー、金原千恵子がいじられキャラになっていました(笑)。最後はサザンのメンバー5人だけがステージ上に残りご挨拶。長いライブが幕を下ろしました。
そんな訳でアンコール含めて3時間半にも及ぶフルボリュームの内容。メンバー全員もう結構なお歳なのに(失礼!でもこの日のMCもこの手の自虐ネタが多かった・・・)、3時間以上の長丁場のライブをやり抜く体力には驚かされます。桑田佳祐の声も年齢からくる衰えも全く感じなかったし。
今回、はじめてのサザンライブだった訳ですが、そのステージを見て感じたのはやはりサザンはバンドなんだなぁ、という点でした。サポートメンバーも多かったわけですが、それぞれ要所にメンバーの見せ場もあり、なによりも音楽を主軸にしたステージ。ダンサーの登場や特効、観客の腕につけたLEDライトのような演出もありつつ、ただ全体的には大規模な演出が連続するような「ザッツ・エンターテイメント」といった雰囲気ではなく、ちゃんと「ロックバンドのライブ(本人たち曰く「コンサート」)におさまっていた演出でした。そういう意味でサザンは、いわゆる「芸能界」的な歌手でもエンターテイナー的な位置づけでもなく、、あくまでも「ロックバンド」に主軸を置いているんだな、ということを感じたステージでもありました。
また、セットリストに関しても、「葡萄」からの曲を一通りやりつつ(ライブ映えしそうな「天国・オン・ザ・ビーチ」を演らなかったのはかなり意外でしたが)、ちゃんと代表曲も聴かせてくれるライブがはじめてという方から長年のファンまで納得できそうな選曲。また昔の曲から最近の曲まで、一般的にはちょっと知名度も低いアルバム曲まできちんと抑えており、それでもちゃんと観客を盛り上げることが出来る点、サザンの楽曲の層の厚さを感じます。
非常に満足度の高い、とても楽しいライブでした。あらためてサザンオールスターズというバンドのすごさを感じたステージ。なにより個人的にはあのサザンのメンバーと同じ場所にいることが出来る、というだけでちょっとした感動が(笑)。チケット確保はかなり難関なので、次も行けるかどうかわからないのですが・・・機会があれば是非ともまた足を運びたいです!
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