30周年のライブツアー
30th Anniversary「渡辺美里 日本全国ツアー 30th Revolution」
会場 エレクトリック・レディ・ランド 日時 2015年5月9日(土) 17:30~
渡辺美里の30周年記念ライブツアーに足を運んできました。昔は毎年必ず西武スタジアムの夏の恒例ライブに足を運んでいたのですが、その西武スタジアムのライブが終わった後、ちょっと足が遠ざかっていました。で、久々に足を運んだのですが・・・よく考えたら彼女のワンマンに行くのは10年ぶり(!)。うーん、すっかりご無沙汰になってしまっていたなぁ。
今回のライブはライブハウスツアーということで、名古屋では大須のE.L.L.でのライブ。この日は無事ソールドアウトしたみたいで、立錐の余地もないくらいの超満員の中ライブがスタート。最初は彼女がリリースしたオリジナルアルバムを、リリースした年と同時にアナウンス。30周年らしい凝ったスタートとなりました。
そんな1曲目はライブの定番曲「サマータイム・ブルース」からスタート。いきなりテンションがあがりまくりの中、そのまま2曲目は最新アルバムから「青空ハピネス」へと続きます。往年のヒット曲を意識した、いわばセルフパロディー的な曲なのですが、それだけに「サマータイム~」からのつながりもバッチリ。会場も大いに盛り上がります。
その後、短いMC。さらに懐かしい「Long Night」へと続きます。名曲を懐かしく聴きいった後は最新アルバムから「A Reason」「Glory」と続きます。その後のMCではこれらの曲についての簡単な紹介。「A Reason」はジャズピアニストとなった大江千里が久々に挑戦したポップの曲で「ポップだけど変拍子とかが入っていて、手拍子が難しいかと思ったんですが、みんなちゃんとついてきていますね」なんてMCがあったりしました。
この日はその後、懐かしいライブの定番曲と最新アルバムのナンバーが交互に続く構成。昔の曲と似たようなタイプの最新アルバムの曲を続けて聴かせたりするのがユニーク。ライブで披露するのはちょっと珍しい「泣いちゃいそうだよ」から最新アルバム「点と線」と聴かせるナンバーが展開。その後のMCでは、先日の日比谷野音ライブで「点と線」の作者、木根尚登が来ていたエピソードなどを紹介していました。
そこからは「IT'S TOUGH」「今夜がチャンス」「涙を信じない女」と新旧織り交ぜての構成から、「虹をみたかい」へ。個人的にも聴きたいナンバーでしたが、パワフルなボーカルにゾクゾクっとくるものがありました。「涙を信じない女」もそうなのですが、こういうファンキーな曲を易々と歌い上げちゃうあたり、なんだかんだいってもやはり歌は上手いんだよなぁ、ということを感じます。
この「涙を~」「虹を~」という比較的ダークな曲から、一気に「My Revolution」と続く構成は、この日一番胸に来るものがありました。そして会場のテンションも最高潮に達します。
その後、再びMCが入って本編ラストは最新アルバムから「オーディナリー・ライフ」。本人作詞作曲によるアルバムのタイトルナンバーをしんみりと歌い上げ、本編が終了しました。
もちろんその後は盛大なアンコールに。やがてバンドメンバーが出てくると「10years」のイントロがスタート!やがて曲を歌いながら渡辺美里が再びステージに登場します。そしてそのまま最新アルバムから「夢ってどんな色してるの」へと続きました。
アンコールはまだ続きます。MCを挟んで、こちらもライブではおなじみの「恋したっていいじゃない」へ。これまた会場のテンションは最高潮へ。盛り上がったまま、最後のMCを挟んで、ラストは最新アルバムのラストナンバー「ここから」で締めくくり。ジャスト2時間のステージでした。
10年ぶりに足を運んだライブだったのですが、はじまってしまえば10年ぶりというのは全く関係ありませんでしたね。昔の西武スタジアムでのライブと同様に盛り上がりました。ただその時と異なり、間近に彼女の姿が見えたのがよかったのですが。
CDだと最近の彼女のボーカルは、どうにも「ノベっと」した感じというのでしょうか、平坦な感じがしてしまい、いまひとつという印象があったのですが、久々で生で聴くと、全く気になりませんでした。やはりパワフルなそのボーカルは、ライブで聴くとやはり上手いよなぁ、と感心してしまいます。演奏ももちろんベテラン勢をそろえて、彼女のボーカルを含めて非常に安定感あるステージでした。
ただ、この手のベテランのミュージシャンに共通する話なのでしょうが、最新アルバム以外の曲が、一番最近の曲の「泣いちゃうそうだよ」の23年も前の曲というのがちょっと・・・。もっとも、ここ10年の「新曲」を演奏されてもおそらくほとんど盛り上がらなそうなのですが・・・。
そんな訳で久々の美里ワンマン。西武でのライブと比べると2時間という時間は非常に短かったのですが、それでも十分すぎるほど楽しめたステージでした。久しぶりに美里ファンとしての血が燃えたライブ(笑)。とても楽しいひと時でした。
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