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2015年4月 3日 (金)

今、最も売れているバンド

Title:35xxxv
Musician:ONE OK ROCK

前作「人生×僕=」のCD評の時、彼らのことを「最も売れてほしいバンド」と表現しました。でも、この私論に関してははっきりいっておせっかいだったようですね。おそらく、今彼らはもっとも売れているミュージシャンの一組になってきました。最新アルバムでは初動売上16万超えで堂々の1位を獲得。ボーカルTakaがかつて所属していたジャニーズ系アイドルグループNEWSの最新アルバムの初動売上を上回るという好セールスを記録。さらにはなんと今年のフジロックへの出演も決定!名実ともに、日本を代表するロックバンドになりつつあります。

そんな人気上昇中まっただ中の彼らがリリースした最新アルバムは、そんな人気を裏付けるかのような勢いのある作品になっています。まずアルバムのイントロともいえる1曲目「3xxxv5」からグッとリスナーを惹きつけつつ、続く英語詞の「Take me to the top」は今の彼らを象徴するかのような疾走感あるナンバーとなっており、さらに「Cry out」はメロディアスなメロディーを聴かせつつ、途中ハードコアなサウンドでガツンを聴かせるメリハリのある楽曲でリスナーの耳を釘づけにします。

前作ではより洋楽テイストの強い作風を感じましたが、今回の作品も基本的にはその傾向が続いています。全英語詞の曲も何曲か収録されているほか、日本語が入る曲でも、最初は英語ではじまり途中から日本語になる構成など、楽曲全体としては英語が主軸となった曲が多く、そんな歌詞もまた、洋楽テイストを強く感じる大きな要因になっていました。

ただ・・・その反面、残念ながら以前から彼らの曲に強く感じていた課題はあいかわらず。全体的にメロディーのバリエーションが少なく、途中から飽きてしまいます。確かに楽曲的にはそれなりにバリエーションを出そうという姿勢は感じます。ちょっと80年代を感じる打ち込みがインパクトとなっている「Paper Planes」や、同じく打ち込みのリズムが耳に残る「Mighty Long Fall」をはじめ、ミディアムテンポのナンバーなどを合間にはさみつつ、それなりのバリエーションは楽しめる構成にはなっています。

しかしメロディーはマイナーコード主体のちょっと哀愁感も漂うものという点は多くの曲に共通。以前のアルバムに比べてメロディーラインのインパクト度合は増したものの、それでも似たタイプの曲が続くとどうしても飽きがきてしまいます。今回のアルバムも残念ながら最後の方はちょっとダレてしまいました。

もっともじゃあ彼らにメロディーセンスがないかと言われればそうではなく、前作もそうだったのですが、ミディアムテンポのナンバーに特に素晴らしいメロディーラインの曲が収録されていたりします。本作で特にメロディーの良さが際立ったのが「Good Goodbye」。実に美しいメロディーラインが心に染み入りましたし、おなじくミディアムテンポの「Fight the night」もしっかりと心に響く美しいメロディーがインパクトとなっていました。

それだけにこのレベルではない、もっと傑作アルバムが書ける印象も受けるんですけどね・・・残念ながらアップテンポなナンバーに関しては、少々テンポの勢いに頼りすぎな感じはしてしまいます。まだまだ勢いは続きそうなので、次回作も期待できそうなのですが・・・ただ、正直、もう一皮、むけてほしいバンドではあるんですよね。

評価:★★★★

ONE OK ROCK 過去の作品
Nicheシンドローム
残響リファレンス
人生×僕=

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