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2015年3月13日 (金)

メロとサウンドが充実

Title:Lovable People
Musician:槇原敬之

ちょっと久しぶり、2年3ヶ月ぶりとなるマッキーのニューアルバム。今年デビュー25周年だそうです。「どんなときも。」のヒットからも24年だもんなぁ。もうそんなになるのか、としみじみとしてしまいます・・・。

歌詞に関してはちょっと「・・・」といった感じの曲が少なくないのですが、ここ最近、メロディーやサウンドに関して充実作が続いている彼。ちょっと久しぶりになる今回のアルバムもメロやサウンドに関しては充実している作品になっていました。

アコースティックにしんみりはじまる「ミタテ」から、イントロでマッキーらしさがさく裂。ちょっとナイアガラサウンドっぽいポップなアレンジも楽しい「Life Goes On~like nonstop music~」、ロッキンなギターサウンドが印象的な「可愛い人」など、バリエーションあるサウンドが続きます。

マイナーコード主体のメロにちょっとエスニックなサウンドがカッコいい「鋭く尖った細い月」は、最近のマッキーの曲としては珍しくちょっと「毒」の要素も感じられる曲。ノスタルジックな歌詞もインパクト十分。昔のヒット曲「彼女の恋人」をちょっとだけ思い出したかも。

その後も全英語詞の「Once Upon A Long Ago」も大人な雰囲気のAORを聴かせてくれますし、四つ打ちのリズミカルなサウンドが心地よい「Fall」も、タイトル通り、恋に落ちる瞬間を歌った歌詞もマッキーらしさを感じます。「言わせて下さい」のような演歌調のお遊びソングも愛嬌ですね。

終盤はピアノバラード「君への愛の唄」でしんみり聴かせ、スケール感ある「Alone」で終わらせる構成も見事。ここ最近、メロやサウンドについては「ハズレ」のなかった彼ですが、今回のアルバムもいい意味で安定感を覚える充実作に仕上がっていました。

一方歌詞に関してはやはり今回も良くも悪くも「キレイごと」に終始した歌詞はちょっと気になります。確かに「鋭く尖った細い月」のような作品もある一方、「新しいドア」みたいなあまりにストレートな前向き応援歌もあったりして(もっとも、がん検診キャンペーンのテーマ曲というタイアップ事情もあるのでしょうが)ちょっと気にかかります。

ただ、歌詞であらためてその内容を読むと「うーん」と感じる曲も少なくないのですが、メロとサウンドが充実した結果、曲を聴いていると説教臭い歌詞もさらっと聴けてしまい、アルバム全体としてはさほど気になりませんでした。まあ、露骨に説教臭い曲がなかった、というのも大きな要因でしょうが。その反面、ドラマ性、ストーリー性ある曲がなかった、という意味では歌詞のインパクトがちょっと薄目だった印象もありますが。

個人的には、「不安の中に手を突っ込んで」以来の出来かも。確かに往年のヒット曲に比べるとという部分はある反面、ベテランとしてのいい意味での安定感を感じる作品になっていました。デビューから25年を迎えた彼。これからもますます数多くの名曲を産みだしてくれそうです。

評価:★★★★★

槇原敬之 過去の作品
悲しみなんて何の役に立たないと思っていた
Personal Soundtracks
Best LOVE
Best LIFE

不安の中に手を突っ込んで
NORIYUKI MAKIHARA SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT CELEBRATION 2010~SING OUT GLEEFULLY!~
Heart to Heart
秋うた、冬うた。
Dawn Over the Clover Field

春うた、夏うた。


ほかに聴いたアルバム

VOCALIST 6/徳永英明

ご存じ徳永英明が女性ボーカルの曲をカバーするカバー企画第6弾。今回も数多くの名曲をカバーしていますがちょっと異色だったのが「寒い夜だから・・・」。trfの1993年のヒット曲ですが、ダンスチューンの原曲から一転、バラードナンバーに仕上げており、小室哲哉の書くメロディーの良さも感じられます。

ただ、決して悪いカバーアルバムではなく、むしろ今回もまたしんみり聴き入り楽しめたのですが、さすがに6枚目になると驚きみたいなものは感じられず、ちょっとマンネリ感もあるのも事実。「VOCALIST」シリーズはこれで最後とも公表しており、ちょうどよい潮時だったかも。

評価:★★★★

徳永英明 過去の作品
SINGLES BEST
SINGLES B-Side BEST

WE ALL
VOCALIST4
VOCALIST&BALLADE BEST
VOCALIST VINTAGE
STATEMENT

ARCHE/DIR EN GREY

オリジナルアルバムとしては3年ぶりとなるアルバム。相変わらずメタルやハードコアと、メロディアスで哀愁感じるメロを融合させた楽曲は見事。今回もきちんと聴かせる作品を作ってきたのですが、全体的には目新しさは薄く、「おっ」と思うような瞬間にあまり出会えなかったような。良くも悪くもDIR EN GREYらしい、と感じた作品でした。

評価:★★★★

DIR EN GREY 過去の作品
UROBOROS
DUM SPIRO SPERO
THE UNRAVELING

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コメント

https://twitter.com/happydance_gedo/status/565210016223752194
予想的中(笑)。

投稿: げどー | 2015年3月14日 (土) 23時00分

>げどーさん
(笑)予想どおりの★5つです(笑)
歌詞に引っかかる部分もあったのですが、楽曲全体としては文句なしに名曲が多く、久々の充実作でした。マッキーの実力を感じさせます。

投稿: ゆういち | 2015年3月15日 (日) 21時48分

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