2014年ベストアルバム(洋楽編)
毎年恒例の私的ベストアルバム。まずは洋楽編のベスト5から。
5位 You're Dead!/Flying Lotus
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タイトル、ジャケットもかなり衝撃的なFlying Lotusの新作。わずか40分という長さの中に20曲が収録されている密度の濃いアルバム。その中にジャズ、HIP HOP、ロック、エレクトロetcの要素が詰め込まれてダイナミックな展開が繰り広げられます。まさにFlying Lotusのアイディアが詰め込まれたような作品で、彼なりの死後の世界の解釈が非常にユニークに展開していきます。毎度問題作をリリースする彼ですが、本作もまた新たな問題作となりました。
4位 Beware the Fetish/Kasai Allstars
(邦題 コンゴトロニクス 5 〜ビーウェア・ザ・フェティッシュ)
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昨日紹介したばかりのアルバムですが・・・コンゴトロニクスの代表的なミュージシャンによる新作。最初から最後まで繰り広げられるポリリズムが圧巻。複雑なリズム構成に、アフリカ音楽の魅力を存分に感じられます。ある意味「期待どおり」の作品だったのですが、一方で非常に満足度の高い、お腹いっぱいになったアルバムでした。
3位 Days Of Abandon/The Pains of Being Pure at Heart
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上半期1位だった本作。シューゲイザーでカテゴライズされることも多い彼らですが、本作の前半はアコースティック色の強い内容になっています。ただ、このキュートなメロディーラインが実にたまらない作品の連続。一方、後半はシューゲイザーなサウンドが次々と展開。こちらも甘いメロディーが実に心地よい作品が並んでいます。美メロが堪能できる傑作です。
2位 Everything Will Be Alright in the End/WEEZER
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2014年はデビュー20周年を迎えたロックバンドの新作。原点回帰を目指したアルバムだそうで、WEEZERらしい分厚いバンドサウンドにキュートなメロディーラインという、ファンにとってはうれしくなってくるような曲の連続する傑作。また、J-POPからの影響かも?と思われる部分もあり、日本人リスナーにとってはさらに聴きやすいアルバムに?
そして・・・
1位 Black Messiah/D'Angelo And The Vanguard
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まさに真打登場という表現がピッタリ。12月下旬に突如リリースされた本作が、2014年文句なしのベストアルバム。そのファンキーな分厚いサウンドに終始ゾクゾクさせられっぱなしの1枚。そんなサウンドに裏打ちされつつ、ジャズやポップ、ブルースなどの要素も垣間見れる音楽性も魅力的。メッセージ性の強い歌詞も大きな話題となりました。文句なし、2014年を代表する傑作です。
そんな訳でベスト5を振り返ると・・・
1位 Black Messiah/D'Angelo And The Vanguard
2位 Everything Will Be Alright in the End/WEEZER
3位 Days Of Abandon/The Pains of Being Pure at Heart
4位 Beware the Fetish/Kasai Allstars
5位 You're Dead!/Flying Lotus
以上、今年のベストアルバム5枚。これに続くのが・・・
Into The Lime/The New Mendicants
Lazaretto/Jack White
LOST IN ALPHAVILLE/THE RENTALS
Xen/Arca
Run the Jewels 2/Run the Jewels
などなど。ちなみに現在、2014年に話題になったアルバムをあらためて聴いており、今後もそんな作品の紹介が続きますが、基本的にそれらのアルバムを聴いた上でのセレクトです。
暫定版の時、不作気味と書き、確かに豊作だった昨年に比べるとちょっと名盤の数は少な目だったのは間違いないとは思うのですが、ベストアルバム5枚を並べると、なんだかんだいってもいいアルバムが並んだな、という感想。今年もまた、たくさんの名盤が誕生することを願いつつ、明日からは邦楽編!
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