相変わらずの彼ら
Title:LOVE GAMES
Musician:SEX MACHINEGUNS
新年2日目、今年最初の通常更新です。で、新年1発目で紹介するのがこのアルバム(笑)。単なる巡りあわせなだけで、特にこれを1年で最初に取り上げた意味はありません(^^;;メンバーチェンジがあり、またメンバーが変わったメタルバンドSEX MACHINEGUNSの3年ぶりとなる新作です。
正直言ってしまえば、相変わらずの路線。日常のささいな出来事などをユーモラスに捉え、ことさら仰々しくメタルのサウンドののせてコミカルに歌い上げるスタンスは相変わらず。デビューから17年目になる彼らですが、そのスタンスはデビュー当初から一歩もずれません。
今回のアルバムでもフルサービスのガソリンスタンド店員のぼやきを歌った「GS BOY」、タイトル通りダッチワイフをテーマとした「ダッチの奥さん」など、どうしようもないささいなテーマをネタに、メタルのサウンドにのせて歌い上げています。さらに彼ららしいのが「エグイ食い込み」。ただ単にパンツが食い込んだということだけをネタにした曲で、それ以上でもそれ以下でもない点が、実にSEX MACHINEGUNSらしいテーマ設定になっています(笑)。
メタリックなサウンドも相変わらずで、昔と比べたら若干重低音を強調するような音になって、今風になったのかな?と思う点がある程度。Amazonのレビューを見ると、音の悪さを指摘する点が多く、ここらへんは活動の中心がインディーズになった現在では仕方ないのかなぁ、と思いつつ、正直言って聴いていて、個人的にはそこまで気になるほどではなかったような。私自身がメタラーではないことが影響しているのかもしれませんが。
そんな訳でぶっちゃけていってしまうと「大いなるマンネリ」な訳ですが、彼らの場合、間違いなく変に違う路線に色気を出すよりも今の路線を続けていくのが間違いない感じがします。特に、このどうしようもないささいなネタ+仰々しいメタルサウンドという組み合わせは、彼ら独特の個性となっていて、このネタだけで十分にアルバム1枚楽しめるだけの内容になっていて、そういう意味ではこの「大いなるマンネリ」という路線が非常に上手く機能しているように感じました。
聴いていてある種安心できるアルバム。今後もまだまだネタはつきそうにありませんので、まだまだ楽しませてくれそう。インディーズに戻ってしまった彼らですが、またメジャーシーンに戻ってきてほしいなぁ。
評価:★★★★
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