また恒例のブルースカレンダー
Title:2015-Classic Blues Artwork from the 1920s Calendar
毎年恒例。アメリカのブルース・イメージ社という会社が毎年リリースしているブルースカレンダー。今年もまた2015年版を購入し、新年より私の部屋の壁に飾られています。
1月はメンフィス・ミニーとカンザス・ジョーのコンビによる楽曲で、それにちなんだ写真が飾られています。ちなみにカンザス・ジョーはジョー・マッコイの名前でも活動しており、どちらかというとメンフィス・ミニーの2番目の旦那、ということで有名らしいですね。
で、こちらも毎年恒例の付録CD(といっても、どちらかというとこちらが目当てなのですが)には、豪華なレア音源が収録されているのですが、今年は2013年にほぼ無傷の状態でみつかったトミー・ジョンスンのパラマウント盤。このブルース・イメージ社の主催、ジョン・テフテラー氏が約400万円で購入したそうですが、今回、惜しげもなく収録されています。ありがたや・・・。
ただそのレア音源、確かに貴重な演奏を聴くことが出来るのですが楽曲の状況はかなり悪く、正直やはりマニア向けというのは否めません。その他の曲に関しても、基本的に戦前の録音である以上、音質は悪い楽曲が多く、そういう意味では例年同様、万人向けか、といわれると微妙な状況です。
ただ、とはいうものの今年も戦前のブルースらしい、シンプルな演奏とポップな作風の曲が多く、完成しており聴きやすいものの、ともすれば様式化がスタートしてしまった戦前のブルースに比べて自由な作風な曲が非常に魅力的。特に序盤はポップで軽快な曲調の楽曲が並んでおり、ウキウキしながら楽しめるようなナンバーが並んでいます。
そんな訳でアートワークも魅力的ですし、お部屋のインテリアにもピッタリ。ブルース好きには見逃せないアイテムなのは間違いないでしょう。Amazonでは現時点で在庫なしになっていて若干品薄状態なのが気にかかりますが・・・あなたの部屋の壁にも、このカレンダーを、是非。
評価:★★★★
2013-Classic Blues Artwork from the 1920s Calendar
2014-Classic Blues Artwork from the 1920s Calendar
ほかに聴いたアルバム
Avril Lavigne/Avril Lavigne
アヴィリルのニューアルバムはかなりバラエティーに富んだ作品。軽快なギターロックがメインながらも、マイナーコードでしんみり聴かせる楽曲や、「Bad Reputation」みたいなパンクロック、さらには「Hello Kitty」というエレクトロチューンまで。どれもアヴィリルらしいポップなナンバーが並んでいるものの、全体的には統一感がないという印象が強く感じられてしまいます。元気印のガールズロック路線からの次の一歩に迷いを見せているような印象も・・・。
評価:★★★
Avril Lavigne 過去の作品
Goodbye Lullaby
Black Radio 2/Robert Glasper Experiment
2012年にリリースされ、グラミー賞も受賞し大きな話題となった「Black Radio」の第2弾。基本的には前作と同様、ジャズのアルバムというよりもジャジーな雰囲気を加えたコンテンポラリーなR&Bといった雰囲気で聴きやすい内容に。比較的重低音を強調した音づくりに今風なものを感じます。
評価:★★★★
Robert Glasper 過去の作品
Black Radio
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