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2014年12月26日 (金)

レトロなガレージサウンドが心地よい

Title:路上
Musician:小島麻由美

「ドン! ドン! ドンガラガッシャン! どこか~」10秒です。
断言します。このアルバムは、10秒でユーをノックアウトする!

そんなうたい文句で紹介される小島麻由美4年8か月ぶりのオリジナルフルアルバム。7月にはミニアルバムをリリースし、久々のコジマユ節を披露した彼女でしたが、続く本作では、前作以上に「これぞ、小島麻由美!」と言えるような王道のコジマユ節を披露。待ちに待ったファンにはうれしくなってくるアルバムに仕上がっていました。

個人的には、その「うたい文句」の題材となっている、冒頭を飾る「モビー・ディック」は、「ドン! ドン! ドンガラガッシャン! 」以上に、それに続くソウルなギターリフにノックアウトされました(笑)。ソウルテイストのレトロなガレージサウンドがとても心地よいナンバーで、小島麻由美好きにはたまらない楽曲ではないでしょうか。

そんなコジマユらしいレトロポップな楽曲が並んでいるのですが、今回の作品はそんな中でも本人曰く「砂っぽい」サウンドと表現しているようです。彼女自身がそう称するのはやはり今回のアルバム、いままでの彼女の作品の中では比較的カラッとした感触に仕上がっているからではないでしょうか。特に今回のアルバムでは、ガレージサウンドを前に出したような楽曲が多く、そんな乾いたギターサウンドが、「砂っぽい」と表現される大きな理由のようにも思います。

例えば「素敵なロックンロール」などもタイトル通りのロックンロール風のガレージサウンドが耳を惹きますし、「あなたはミー・私はユー」などもとても乾いたサウンドがひとつのインパクトになっています。

また一方では、ピアノとリコーダーだけで構成された「水曜日の朝」のようにシンプルでメロディーだけを聴かせるような曲もあったり、「メリーさんの羊」のようなキュートなポップソングも非常に魅力的。懐かしさと新しさが同居したような、甘いレトロポップもアルバムの中の大きなインパクトとなっています。

そんなガレージサウンドを表に出しつつも、基本的にはレトロな雰囲気の独特の楽曲が非常に心地よい、小島麻由美の魅力がしっかりと表に出た彼女らしい作品になっています。10曲入りのフルアルバムながらも35分というあっさりとした長さもまたひとつの魅力のようにも感じます。最初から最後まで耳の離せない傑作のポップスアルバム。やはり小島麻由美というミュージシャンは素晴らしいなぁ、とあらためて感じさせてくれた作品でした。

評価:★★★★★

小島麻由美 過去の作品
a musical biography KOJIMA MAYUMI 2001-2007
ブルーロンド
渚にて

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