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2014年12月12日 (金)

今年のライブ締め

ソウル・フラワー・ユニオン 年末ソウルフラワー祭2014

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2014年12月5日(金)19:00~

Sfu2014

ここ数年、1年に1度はソウルフラワーユニオンのライブに足を運んでいるのですが、今年も行ってきました!毎年恒例年末のソウルフラワー祭に!会場はクラブクワトロ。キャパ500の会場で、直前に買ったチケットの整理番号が131番。ということで予想はしていたのですが、正直言ってガラガラ・・・(^^;;うーん、素晴らしいライブを見せてくれるバンドなのになぁ。(上の写真は毎年恒例。会場の壁にかけられた大きなフラッグ)

さて、やがて時間をまわりライブがスタート。この日は内海洋子がライブに参加。メンバー5名+内海洋子の6名でのステージとなりました(・・・っていつの間に上村美保子って脱退したの???)。ライブは「キセキの渚」からスタート。いきなりハイテンションなスタートは彼ららしいところ。さらに続いては内海洋子がボーカルを取り、序盤からいきなりのメスカリン・ドライブのナンバー「笑いっぱなしの島」へと続き、さらに「死ぬまで生きろ!」とアップテンポなナンバーが続いていきます。

続くMCでは、Small Facesのイアン・マクレガン、ボビー・キーズ、そして菅原文太の名前をあげて、「最近、子供のころのヒーローがどんどんと亡くなっていく」というコメントが。それに続いてイアン・マクレガンに捧げるSmall Facesのカバーを。その後は「宇宙フーテン・スイング」「踊れ!踊らされる前に」「うたは自由をめざす!」と続きましたが、いずれもちょっとタビーな雰囲気を取り入れいるなど、ミディアムでグルーヴィーなアレンジになっていたのが印象的でした。

その後は最新アルバム「アンダーグラウンド・レイルロード」から「地下鉄道の少年」「燃やされた詩集」とミディアムテンポのナンバーが続きます。「ダンスは機会均等」「ホライズン・マーチ」とアップテンポなナンバーで再びテンションはあがりますが、全体的にはゆっくりめの楽曲を聴かせる構成が主軸になっているように感じました。

さらにまた亡くなったボビー・キーズに捧げるストーンズのカバーと、菅原文太の楽曲のカバーを挟んで、こちらも最新アルバムから「グラウンド・ゼロ」「風狂番外地」。こちらはアルバム以上にへヴィーなグルーヴ感が印象的で、やはりソウルフラワーの曲はライブで聴いてこそだなぁ、ということをあらためて感じました。

「アップセッティング・リズム」「残響の横丁」と最新アルバムからのナンバーが続き、中盤で再び盛り上がったのは「月光ファンファーレ」。ドラムスの伊藤孝喜の腕がつって演奏が一度止まるというちょっとしたハプニングがありつつも、会場のテンションは一気に上がりました。

ここからライブは終盤へ。続く最新アルバムの中で一番盛り上がりそうな「バクテリア・ロック」へ。内海洋子が歌詞の書かれたプラカードを捧げて、会場は大合唱となります。さらにちょっと懐かしいナンバー「雑種天国」、さらにもっと懐かしいメスカリン・ドライブの「ジミジミ」と続き、会場はちょっと懐かしさに浸る雰囲気に。その後もおそらくメスカリン・ドライブの曲と思われる曲を披露するのですが、タイトルがわかりません(^^;;そして本編ラストは「海行かば山行かば踊るかばね」で盛り上がりつつ、一度ステージは幕を下ろします。

もちろんその後は盛大なアンコールに。再びメンバーが登場すると、中川敬は「声が出ないからみんなで歌ってくれ」というMCに続いて、「満月の夕」へ。来年の1月で阪神淡路大震災から20年になるそうで、私も思いっきりこの曲を歌いながら、20年前のあの日のことを思い出していました・・・。その後は「荒れ地にて」へ続き、ここで今月2日に誕生日を迎えたばかりの奥野真哉へのバースディケーキが登場。ケーキに刺さったろうそくの火を吹き消して、会場は祝福の雰囲気に。そしてラストは「風の市」。もちろんハイテンションのまま、アンコールは終了します。

そして予想通り、会場は明るくならず、ダブルアンコールへ。最後は内海洋子ボーカルで、おそらくメスカリン・ドライブの曲なのですが、こちらもタイトルはわからず。ただ、ガレージパンクのナンバーで、ソウルフラワーの曲とは違ったカッコよさがあって、初耳の曲ながらテンションがあがりました。

そんな訳でダブルアンコール込みでピッタリ3時間のステージ。相変わらずの濃いライブで十分楽しめました。ただ、全体的にはこの日は、比較的ミディアムテンポなナンバーが多い落ち着いた構成。また昔の曲やメスカリン・ドライブの曲も多く、個人的には「エエジャナイカ」とか「ブルー・マンデー・パレード」とか、もっとハイテンションな曲も聴きたかったなぁ、というのと、最新アルバムから「マレビトこぞりて」や「必要なことはカラダに書いてある」など、もっとライブ映えしそうな曲も収録されていただけに、こちらも聴きたかったなぁ、ということも感じてしまいました。

会場はちょっと客数が寂しく、ガラガラに近かったのは非常に残念。本当に、これだけいいステージを見せてくれるバンドなのになぁ。ただその一方、観客数は少なくても、妙に子供の数が多く、また車いすのお客さんや、老若男女、実にバラエティーに富んだ客層が楽しんでいることが印象的。こういう観客層の「多様性」がソウルフラワーの大きな魅力に感じます。(ただ正直、幼稚園にも満たない子供をこの爆音の環境につれてくるのはちょっと疑問。イヤーマフくらいつかってあげないと、子供の耳に悪いと思うんですが・・・)

今年のライブ収めとなったこの日のステージ。やはりソウルフラワーは楽しいなぁ、という気持ちになり、会場を離れました。本当に、もうちょっとお客さんが入るといいんですけどね。客層的に社会人がメインだから平日だと厳しいのかなぁ。また来年の彼らのライブにも足を是非運びたいのですが。

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