まさかの新作がランクイン
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
まず1位は手堅くジャニーズ系。Kinki Kidsの「M Album」が1位にランクインしてきています。相変わらずアルファベット1文字+「Album」というタイトル名。初動売上13万3千枚は前作「L Album」の13万6千枚から若干のダウン。ここ数作、19万枚→17万枚→15万枚→13万6千枚とほぼ2万人づつファンが離れていっていましたが、とりあえずは下げ止まった感じです。
さて今週の2位には「まさかの新作」と言えるアルバムがランクイン。それがhideのニューアルバム「子 ギャル」。ご存じ1998年に急逝したX JAPANのギタリスト。ラストアルバム「Ja,Zoo」に収録予定だったものの、デモ音源のみ残して急逝してしまったため収録されなかった幻の楽曲。そのデモ音源をボーカロイドの技術を用いて見事ボーカルを再現させ、今回のリリースとなりました。わざわざ未完成のデモ音源を引っ張り出したり、いつまでもアイテムをリリースし続けることに対しては賛否両論ありそうですが。ちなみに2曲以降は彼の代表曲が収録されたベスト盤的内容になっています。
初動売上は3万4千枚。前作はファン投票によるベストアルバム「We Love hide ~The Best in The World~」で初動売上は1万2千枚(7位)なので、こちらよりは見事アップ。なんだかんだいっても新曲目当てのファンが多かったようで、死後15年以上が経過しても、根強い人気を保ち続けていることを感じます。
3位には、先週4位のJUJU「RequestII」がワンランクアップで2週目にして見事ベスト3入り。売上は3万4千枚から2万4千枚にダウンさせているものの、ロングヒットをうかがう根強い人気を見せつけた結果となっています。
続いて4位以下の初登場ですが、4位には海外でも一部で高い人気を誇るヴィジュアル系バンドDIR EN GREY「ARCHE」がランクイン。初動売上2万3千枚は前作「THE UNRAVELING」の2万1千枚(3位)から若干のアップとなりました。
5位には「宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-」が入ってきました。タイトル通り、宇多田ヒカルの楽曲を13組のミュージシャンがカバーしたアルバム。椎名林檎のような、同じ時期にブレイクしたミュージシャンや、井上陽水のようなベテラン勢、他にもハナレグミ、KIRINJIなどなどが参加。さらにはなんと浜崎あゆみも参加。宇多田ヒカルと浜崎あゆみといえば2001年に、宇多田ヒカルのアルバム「Distance」の発売日に、浜崎あゆみがベスト盤の「A BEST」をぶつけてきて話題となった、ある意味因縁の組み合わせ。それだけに浜崎あゆみが参加してきたのは意外でした。これで倉木麻衣が参加していればもっとおもしろかったのに(苦笑)。
7位にはやなぎなぎ「ポリオミノ」がランクイン。やなぎなぎは主にゲームソングやアニメソングを中心に歌う女性シンガーソングライター。初動売上1万3千枚は、デビュー作でシングルアルバム通じて初のベスト10ヒットとなった前作「エウアル」の2万枚(4位)からダウン。
初登場最後は9位に女性アイドルグループPASSPO☆の「TRACKS」がランクインです。メジャーデビュー以降の全シングルに代表曲を収録したベスト盤。シングルでは何度かベスト10入りしていますが、アルバムでのベスト10入りはこれがはじめて。シングルはベスト10入りしてくるけどアルバムの売上はいまひとつというのは、ここ最近のアイドルの典型例。初動売上1万1千枚。直近作は、昨年12月にリリースしたオリジナルアルバム「JEJEJEJET!!」で、こちらの初動6千枚(19位)よりアップ。ただし、シングルの直近作「向日葵」の初動2万4千枚の半分以下という、かなり寂しい結果となっています。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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