音楽で旅しよう
くるりワンマンライブツアー2014「金の玉、ふたつ」
会場 Zepp Nagoya 日時 2014年11月26日(水) 19:00~
先日、傑作アルバム「THE PIER」をリリースしたばかりのくるり。そのアルバムリリースに伴うライブツアーに足を運んできました。くるりのライブは2011年の「TOWER OF MUSIC LOVER 2」の購入者限定ライブ以来。さらにお金を払って出かけたワンマンライブとなると2006年の武道館以来(!)。久々のくるりワンマンです。
ただこの日残念ながら仕事の関係で会場についたのは19時半ちょっと前。冒頭の何曲かは聴けませんでした。この日のZepp Nagoyaは、当日券も販売されていたようなのですがほぼ満員の人の入り。遅れてきたため、ちょっと窮屈な思いをしつつもライブを楽しんできました。
私が会場入りした直後に演奏されたのが、アルバム「THE PIER」から「liberty&Gravity」、さらに「しゃぼんがぼんぼん」と続きます。ステージの後ろには「THE PIER」のジャケット写真が大きく印刷された幕がかけられ、ステージ上はくるりの3人のほか、サポートメンバーが4人というにぎやかなステージ。さらにアルバムから「Loveless」「Remember me」と、アルバムの曲順通りに展開していきます。
続くMCでは、どうもこの日のライブのコンセプトが「旅」らしく、「西の方にむかいましょう」と佐藤征史がふると、いろいろな地名が出たあげく、岸田繁が「大垣?」と鉄っちゃんらしい地名をあげたのが個人的には壺でした(大垣は東京から出ているムーンライトながらの終着駅になっているなど、鉄道の要所の駅)。
そんなMCの中で旅先として出てきた地名がリスボン。ということで「遥かなるリスボン」、さらにヨーロッパを旅したという設定で「Brose&Butter」と続き、「Amamoyo」「最後のメリークリスマス」と「THE PIER」からの曲が続きます。
ここで「THE PIER」からの曲は一区切り。サポートメンバーは一度ステージから去り、くるりのメンバー3人だけがステージ上に残ります。この3人だけで「ハイウェイ」と「奇跡」を披露。ドラムレスのシンプルなアレンジが印象的。さらに3人だけで「ブレーメン」を聴かせてくれました。
その後サポートメンバーが戻ってきて、ここでメンバー紹介。一番盛り上がったのがキーボードやアコーディオンでサポートに入ったソウルフラワーユニオンの奥野真哉(!)。いろいろなミュージシャンのサポートをつとめている彼ですが、なにげにSFUのライブ以外でお目にかかったのははじめてかも。くるり岸田氏とは「はじめてつくった曲」という話で盛り上がったそうで、奥野氏のはじめてつくった曲は「寄生虫」という曲で、岸田氏曰く「カッコいい曲」だったそうです(笑)。
サポートメンバーを加えてライブは再開。「ハヴェルカ」「かごの中のジョニー」と続いた後、ライブは終盤戦へ。「WORLD'S END SUPERNOVA」「ロックンロール」とキラーチューンが続き会場は大盛り上がり。最後のMCでは、また鉄っちゃんの岸田氏らしいリニアネタ。「京都は止まらないっていっているけど、最後は止まりますよ。黒い力で」というブラックなネタを飛ばしつつ、最後は「旅の終点」ということで「東京」へ!おそらくこの日もっともロックなチューンで会場を盛り上げつつ、本編は終了となりました。
もちろんその後はアンコールへ。ここでなぜかファンファンひとりだけステージへ。彼女の曲「メェメェ」が流れる中、ツアーグッズを紹介。その後、岸田氏と佐藤氏の2人がステージにあがり、佐藤氏がファンクラブの紹介。途中からラップ調になり、軽く笑いを誘っていました。
アンコールは、またメンバー3人だけで「太陽のブルース」を。その後、再びサポートメンバーがステージに戻り、「ハローグッバイ」を聴かせてくれました。そしてさらにアンコールは続きます。こちらも彼らの代表曲「ばらの花」で会場を盛り上げた後、最後はアルバム「THE PIER」のラストチューンでもある「There Is...」で締めくくり。約2時間半に及ぶライブは幕を下ろしました。最後はメンバーと会場全体で写真撮影。今回のツアーのお決まりみたいで、すぐに彼らのネット上のオフィシャルファンクラブのブログにアップされていました。
そんな訳で久々のくるりのライブでしたが、相変わらず安定感のあるステージ。そして今回のライブはアルバム「THE PIER」からの曲がメインということもあり、多くのサポートメンバーで様々な楽器を取り入れつつ、ロックっぽさバンドっぽさは薄め。迫力あるサウンドで盛り上げるというよりも、メロディアスなポップソングを多く聴かせるような、そんなステージになっていました。
また、3人でくるり、ということを強調するような側面もちらほら。途中やアンコールで3人だけのコーナーをあえて設け、過去の彼らの曲を3人だけで演奏したあたり、この3人でくるりとしてやっていくという意思みたいなものを感じました。
「旅」が今回のライブのコンセプトということで、特に前半、MCは「旅に出ている」という設定の上での話になっていたり、旅の雰囲気をかきたてるような音が流れたりしていましたが、ここに関しては、MCはちょっとグダグダな部分もあって、コンセプトが少々生かし切れていないような部分も。まあ、「雰囲気」という程度なのでしょうが。
今回はアルバム「THE PIER」からの曲も一通り聴け、かつ彼らの代表曲も多く聴くことが出来る満足度の高い、濃い2時間半でした。あらためてくるりの魅力を感じることのできたステージ。満員の会場はちょっと窮屈だったけどやはり楽しかった~!また、今度はもっと短いスパンで、くるりのライブに足を運びたいです!
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