ミスチルの連続1位記録が・・・
今週のシングルチャート
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1993年の「Innocent World」から30作連続1位記録を続けるMr.Children。今週のシングルチャートはそのミスチルの新譜「足音~Be Strong」がチャートインしてくる一方、ジャニーズ系Sexy Zone「君にHITOMEBORE」もチャートインしてきており、ミスチル連続1位記録、ついにとだえるか、ということで一部で話題となりました。
結果、1位はSexy-Zone33万6千枚、2位ミスチル11万4千枚と予想通りの大差でSexy-Zoneが1位獲得となりました。ただしSexy-Zoneは一般流通5種+通販限定盤3種+MUSIC CARD12種というなりふり構わない複数枚買い戦略に対してミスチルは初回盤すらない1種リリース。ミスチルはシングルとしては2012年の「祈り~涙の軌道」以来なのですが、ここ数年はシングルの主軸は配信限定にシフト。もうミスチル本人たちも、CDでのシングルリリースにも、なによりシングルチャートにも全く興味がないのでしょう。ちなみに今週3位にはEXILE TRIBE「THE REVOLUTION」がベスト10圏外から返り咲いていますが、こちらもCDにライブチケットを同時につけた戦略で、再々公演分のチケット販売に伴う返り咲きという楽曲自体には何の関連もない結果。そういう意味でも今週のベスト3は、今のシングルチャートが既に死に体であることをこれでもかというほど表した結果となりました。
Sexy Zoneはテレビ朝日系ドラマ「黒服物語」主題歌。前作「男 never give up」の12万5千枚(1位)からの大幅増加は前述のなりふり構わない複数枚買い戦略による要素が強いからでしょう。一方ミスチルはフジテレビ系ドラマ「信長協奏曲」主題歌。楽曲はミスチルらしいミディアムチューンなのですが、いつも以上にバンド色が強くなった感じ。本作は初のセルフプロデュース作品だそうで、その影響でしょうか。ちなみに前作は初動17万4千枚(1位)で、こちらからはダウンしています。
続いて4位以下初登場ですが、まずはアイドル系が2曲。4位にハロプロ系アイドルグループ℃-ute「I miss you」、7位にはEXILE系の女性アイドルグループでE-girlsのメンバーでもあるHappiness「Seek A Light」がそれぞれランクイン。℃-uteはゴシックっぽい雰囲気が怪しげなナンバー。初動6万枚で前作「The Power」の5万5千枚(3位)からアップ。Happinessは特に特色もないエレクトロポップ。初動2万6千枚は前作「JUICY LOVE」(7位)から横バイ。偶然ながらこれで3作連続の7位となっています。本作もお得意のMUSIC CARD8種のドーピング付。
今週は韓流も2作。5位に防弾少年団「Danger」、6位にINFINITE F「恋のサイン」がそれぞれランクイン。どちらも男性アイドルグループ。防弾少年団は一応「HIP HOPグループ」という売りで、楽曲もラップからスタートするのですが、サビになると普通のK-POPになっちゃう点に限界を感じます。初動4万9千枚は前作「BOY IN LUV」の4万2千枚(4位)からアップ。INFINITE Fは、INFINITEからのスピンオフユニット。これが日本デビュー作。初動売上は3万1千枚で、INFINITEとしての直近作「Last Romeo~君がいればいい~」の4万7千枚(2位)からはダウンしています。
そして8位にはビジュアル系。己龍「天照」。タイトルは「あまてらす」で、和風イメージの楽曲。ただPVはどこか「江戸時代」っぽい感じでアマテラス関係ないし。まあ、「和風」っぽければいいのかな。初動1万9千枚は前作「愛怨忌焔」の1万5千枚(9位)からアップ。
最後9位10位にはアニソンがらみが2曲並んでいます。9位にはEGOIST「Fallen」。フジテレビ系アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 2」エンディングテーマ。もともとアニメ「ギルティクラウン」に登場する架空のミュージシャンだったのですが、アニメ終了後も活動を続けています。こちらはデジタルロックがなかなかかっこいいナンバー。
そして10位には梶浦由記プロデュースによるボーカルユニットKalafinaの「believe」が入ってきています。こちらはアニメ「Fate/stay night」エンディング・テーマ。初動1万7千枚は前作「heavenly blue」の7千枚(15位)から大幅アップ。
今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートはまた明日に!
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コメント
当ブログにてコメントするのは年初以来というような気がしますが、もう今年もあと1月で終わりという所まで来てしまいました・・・・・・。長文になってしまいますが、ご了承願います。
例年、この時期になると紅白歌合戦の出場歌手の発表が行われていますが、今年に関していえば後期の朝ドラの主題歌を担当している中島みゆき氏が12年ぶりに出場だったり、近年は安泰枠でもあったaikoがまさかの落選をしたという事が個人的にはインパクトがありました。aikoに関してはご本人もツイッターで落選を悔しがっていたご様子だったようで。確か彼女も今年はニューアルバムがチャートで初登場1位を記録しコンスタントに活動をしていた印象があるのですが。それとは逆に目立った活動がない人が出場していたりするのを見ると腑に落ちないものもあったりします、これは何年も前から思う事でもありますけど。それを思うと同じ落選組のドリカムも今年デビュー25周年を記念したニューアルバムがチャートで初登場1位を記録したような。後スポーツ新聞にて出場内定といわれていたにもかかわらずサザンは出場歌手の一覧に名を連ねていませんでしたが、特別枠という形で出るという事になるのでしょうか?確かサザンの桑田氏は復帰組の長渕剛氏とは20年くらい前に不仲という事が話題になっていましたが・・・・・・。また個人的には早く出してくれと思っているボーカロイド系は当たるどころか掠りすらしませんでしたが(それが可能だったら今年のヒットチャートを騒がせていた(?)アニメ「ラブライブ!」のμ’sも出場出来ていたのかもしれませんが:笑)。もうNHKの看板番組の主題歌にでも起用されない限りはその日は来ないのでしょうね。
今週のチャートにてなりふり構わない複数枚戦略の末に1位を獲得したSexy Zoneも晴れて紅白出場となりましたが、一月前程に当ブログにて批判されていたMUSIC CARDによるドーピングにて1位を獲得したV6もデビュー19年目にして初出場となりましたが(こちらはメンバーが朝の情報番組と大河ドラマというNHKの看板番組にて活躍している貢献度というものがあるのだろうと思いますが)、今回の出場歌手のラインナップを見ると複数枚売りの大元(元凶?)的なAKB48グループやCDにライブチケットを付けたりしてこちらもなりふり構わないやり方が批判されているEXILE関連等々オリンピックでいえばメダル剥奪どころかスポーツ界から追放されてもおかしくないような状況にも見て取れてしまいます・・・・・・。
もうそろそろ年間ヒットチャートが発表される時期が近づいていますが、上位に関してはこちらもこちらで結構アレな状況になっているような気がしてなりません(今回のSexy Zoneも確実に上位に入っていそう)。紅白の特別枠となりそうな「アナと雪の女王」並びに「妖怪ウォッチ」関連の楽曲の方が年間シングルヒットチャート上位に来そうな楽曲よりも世の中では流行っていたような感があります(最も「アナ雪」に関しては年間アルバムチャートの上位には確実に入るのでしょうけど)。
投稿: MoTo | 2014年12月 3日 (水) 00時19分
>MoToさん
紅白のaiko落選は、特にここ最近、人気が急落したわけでもないのに少々不可解ですね。
ドリカムも同じく。他の初登場組に押し出された影響といった感じでしょうか。
ボーカロイド系はあいかわらずの全く無視で、声優系が(というか水樹奈々だけですが)優遇されているのに比べて、不遇な感じです。まあ、出しにくいということもあるんでしょうが。
年間チャートは毎度のことながら全く興味が起きません。
特にシングルチャートは、もう完全に崩壊していますね。CDでヒット曲を決める状況が完全に崩壊している中、既にシングルチャートは意味を失っている感じがします。まあ、このサイトでシングルチャートを紹介していてこんなこと言うのもあれなんですが・・・。
投稿: ゆういち | 2014年12月21日 (日) 21時44分