« 椎名林檎 IS BACK! | トップページ | 話題の新人バンド2組 »

2014年11月24日 (月)

あいかわらずの彼ら

Title:OPPOTUNITY
Musician:The Mirraz

非常に個性的で、今のロックシーンの中で頭がひとつもふたつも出ているバンド・・・・・・といった印象は正直彼らにはないんですけどね(^^;;ロックバンドThe Mirrazの新譜。ただ、個人的にどうしても彼らに注目せざるを得ないのが、その歌詞のスタンス。とにかく彼ら、というかボーカルの畠山承平の書く歌詞は若々しい。若い世代らしい世間への反発心というか、若者らしい焦燥感というか、いかにも若者らしい歌詞を書いています・・・

・・・・・・って思ってWikipediaで彼らっていくつなのかなぁ、って調べたら、畠山承平って、もう34歳なんじゃん!若者どころかもうおじさんじゃん!

うーん、ただこれってなんとなく納得しちゃうなぁ。これはオジサン的な視点からの意見かもしれないけど、最近の若いバンドって、中2病的に自我を必要以上に肥大させているか、世間に対して妙に醒めているバンドが多く、オジサンとしてはもうちょっと世の中に対して熱くなってほしいんですよ!と思ってしまいます。

そんな観点からすると、彼らは妙に熱い!例えば「O!M!!G!!!」では

「CD 売るにも握手会! あの手この手で結果は拍手かい?
音楽売るってこういうことかい?
夢を売るってそういうことかい?」

(「O!M!!G!!!」より 作詞 畠山承平)

なんていう今の音楽シーン(特にアイドル勢のCDの売り方)に対する強烈な批判を歌っていて、こういう部分、非常に熱さを感じますし、恋愛に関しても

「世界一キレイなもの それは目の前にある
それが言いたくて作った歌
世界一キレイな歌とは言えないけど
例えば君っていうか君
そう君が世界一キレイだと僕は思うんだ
思うんだ 思うんだ 思うんだ 思うんだ 思うんだ」

(「世界一キレイなもの」より 作詞 畠山承平)

と、これまた強烈かつストレートな熱い思いを曲に載せています。

こういう妙に熱い歌を歌うやつって結構好きで、特にここ最近、妙に醒めた若いバンドをみると、この手のバンドがうれしくなってきちゃうんですが、これも私がすっかりオジサンになってしまったことから生じる世代ギャップなのかなぁ。

ただ一方、歌詞に比べると物足りなさを感じてしまったのがメロやサウンドの部分。The Mirrazは早口でまくしたてるハイテンポでパンキッシュなサウンドが特徴的なのですが、どれもそれもこのパターンばかりで、正直ちょっと飽きてきたという印象を強く抱いてしまいました。ここらへん、確かに熱い歌詞を載せるのにピッタリな熱いサウンドかもしれないけど、もうちょっとバリエーションがほしかったなぁ。

そんな訳で、オジサン世代としては応援したくなってしまう熱いバンドである彼ら。ただ一方で、似たようなタイプの曲が多く、そろそろバンドとしてもうひとつ壁を超えてほしいような印象も抱いてしまったアルバムでした。

評価:★★★★

The Mirraz 過去の作品
We are the fuck'n World
言いたいことはなくなった
選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ
夏を好きになるための6の法則


ほかに聴いたアルバム

GUMBO INFERNO/ザ・クロマニヨンズ

ベスト盤やライブ盤のリリースが相次いでいただけに、正直「ひょっとして・・・」なんて予感もしていたのですが、無事にリリースされました、ザ・クロマニヨンズのニューアルバム。相変わらずシンプルなパンクロックに自動車やらダイナマイトやら蒸気機関車やら、いかにもなネタを題材としたシンプルな歌詞が特徴的。ある意味、シンプル・イズ・ベストを突き詰めた感があります。

ただ一方ではそんな中にもブルースやレゲエ、あるいは歌謡曲的な要素をしのびこませ、歌詞にしても「キスまでいける」「孤独の化身」など、シンプルなだけじゃない詩的表現の楽曲も目立ちました。決してシンプルだけじゃない、バンドとしての奥の深さを垣間見ることが出来るアルバムです。

評価:★★★★★

ザ・クロマニヨンズ 過去の作品
CAVE PARTY
ファイヤーエイジ
MONDO ROCCIA
Oi! Um bobo
ACE ROCKER
YETI vs CROMAGNON
ザ・クロマニヨンズ ツアー2013 イエティ対クロマニヨン
13 PEBBLES~Single Collection~
20 FLAKES~Coupling Collection~

FACE/80kidz

80kidzといえば、決して目新しさみたいなものはないものの、踊らさせることに焦点をあわせたロッキンエレクトロなサウンドが非常に心地よいユニット。今回のアルバムも「Egyptian Ravar」「Venge」など、そんな彼ららしいナンバーがちゃんと聴くことが出来ます。ただ、アルバム全体としては「Gen X」みたいなメロウな女性ボーカルを入れてきたり、「Into The Sun」のような中東風なエキゾチックなサウンドに仕上げてきたりとバラエティー豊富な内容に。ただその結果は中途半端。もともと、新しいタイプの音に挑戦というよりも王道で心地よいサウンドが特徴的な彼らなだけに、いろいろなタイプの曲を並べると、よくありがちなタイプの曲のカタログ的な内容に感じてしまいます。80kidzの「弱点」の部分が前に出てしまった感が。ちょっと残念なアルバムでした。

評価:★★★

80kidz 過去の作品
THIS IS MY SHIT
THIS IS MY WORKS
WEEKEND WARRIOR
TURBO TOWN
80:XX-01020304

|

« 椎名林檎 IS BACK! | トップページ | 話題の新人バンド2組 »

アルバムレビュー(邦楽)2014年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/505136/57947528

この記事へのトラックバック一覧です: あいかわらずの彼ら:

« 椎名林檎 IS BACK! | トップページ | 話題の新人バンド2組 »