ユーモラスな「韓流」が1位
今週のアルバムチャート
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今週のアルバムチャートは韓流勢が1位を獲得です。
1位獲得はD-LITE(from BIGBANG)「でぃらいと」。韓流男性アイドルグループBIGBANGメンバーのソロ作。「えんか!えいべっくす」からリリースされた、演歌テイストの強い宴会ソングを収録したコンセプトアルバム。年末の忘年会シーズン狙いのアルバムで、「動画コンテスト」などを実施するあたり、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の何匹目からのドジョウ狙いな部分もありそう。ただ、泥臭い演歌調の曲は、いい意味でアジアンな感じがして、漂白されたK-POPよりも個人的には好感が持てます。初動6万8千枚は前作「D'slove」の3万7千枚(2位)よりアップし、初の1位獲得。
続く2位は先週1位の嵐「THE DIGITALIAN」がワンランクダウンでこの順位をキープ。
3位初登場は、アメリカのカントリーミュージシャン、Taylor Swift「1989」。初動売上5万2千枚は前作「Red」の3万2千枚(3位)からアップ。カントリーというと日本では一般的に「売れない」とされているのですが、癖がなく万人受けしやすい側面があるジャンルだけに、一度火が付くと大ブレイクに至るようです。ちなみに本国アメリカでも記録的な大ヒットとなっており、初動売上128万枚という驚異的な記録でビルボード1位を獲得しています。
続いて4位以下の初登場ですが、4位にゲスの極み乙女。「魅力がすごいよ」が入ってきました。男性2人女性2人からなるバンド。自称「ヒップホッププログレバンド」だそうで、ラップを取り入れ、ひねくれたサウンドが特徴的なバンド。これがメジャーでは初となるフルアルバムで、初のベスト10ヒットが4位という高順位に食い込んできました。初動売上3万8千枚は前作「みんなノーマル。」の1万1千枚(11位)よりアップ。
5位にはL'Arc~en~Cielのボーカリスト・hydeと、Oblivion Dustのギタリスト・K.A.ZからなるユニットVAMPSのニューアルバム「BLOODSUCKERS」がランクイン。初動売上3万7千枚。直近作はベスト盤「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」で、こちらの初動3万1千枚(2位)よりアップ。ただし、オリジナルアルバムとしての前作「BEAST」の5万2千枚(3位)よりはダウン。
6位初登場は男性シンガーソングライター秦基博「evergreen」。本作は、弾き語りによるベストアルバム。初動売上は2万7千枚。直近作「ひとみみぼれ」も、彼自身の選曲によるセレクションアルバム。ただ、初動売上1万7千枚(4位)だったので、こちらからはアップ。先のオリジナルアルバム「Signed POP」の2万1千枚(3位)からもアップしました。
7位にはモーニング娘。'14「14章~The message~」がランクイン。初動売上2万2千枚は前作「(13)カラフルキャラクター」の1万4千枚(6位)よりアップ。ただ、シングルの売上と比べてかなり厳しい結果で、相変わらず複数枚買い戦略が使いにくいアルバムは売れていません。この結果で、本当に一部で言われているような「モーニング娘。人気再燃」が起きているのかは大いに疑問なところ。
8位初登場はTM NETWORK「QUIT30」。オリジナルアルバムとしては約7年ぶりとなるアルバムなのですが、なんと彼らのオリジナルアルバムがベスト10入りするのは1991年の「EXPO」以来23年ぶり(!)だそうです。初動売上1万9千枚はオリジナルアルバムとしての前作「SPEEDWAY」の1万6千枚(12位)よりもアップしています。
9位には加藤ミリヤ「MUSE」がランクイン。デビュー10周年を記念して、数々の女性ミュージシャンとのコラボ曲を収録した「記念アルバム」だそうです。初動売上1万8千枚は、直近作で加藤ミリヤ×清水翔太名義だった「THE BEST」の2万3千枚(4位)からダウン。加藤ミリヤとしての前作「LOVELAND」の2万9千枚(3位)よりもダウンしています。
最後10位には、Led Zeppelin「レッド・ツェッペリンIV」が入ってきました。Led Zeppelinは60年代から70年代にかけて絶大な人気を誇ったご存じイギリスの伝説的なロックバンド。4枚目となる本作は、そんな彼らの代表作ともいえる作品。今回ランクインしてきたのは、そのリマスターアルバムがリリースされたため。11位には、このアルバムに続く作品である「聖なる館」のリマスター盤もランクインしています。
現在、彼らの作品のリマスター盤のリリースが続いており、6月には、「レッド・ツェッペリン」「レッド・ツェッペリンII」「レッド・ツェッペリンIII」のリマスター盤もリリースされており、それぞれ初動売上7千枚(15位)、6千枚(18位)、6千枚(20位)を記録。それと比べて本作は、初動売上1万3千枚を記録しており、さすが彼らの代表作とされる名盤だけある結果に、いまだに根強い彼らの人気も感じさせます。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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