洋楽だらけ
今週のアルバムチャート
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今週のアルバムチャートはズラリ洋楽のアルバムが並びました。
まず1位は韓流男性アイドルグループ、SHINee「I'm Your Boy」がランクイン。まあ、これも広い意味では「洋楽」ですね。日本での3枚目のアルバムにして初の1位獲得。ただし、初動売上4万5千枚は前作「Boys Meet U」の5万6千枚(2位)よりダウンしています。
2位は竹内まりや「TRAD」が先週の1位よりダウンしているものの根強い人気を見せてベスト3をキープしています。
3位は人気声優谷山紀章(KISHOW)とギタリスト飯塚昌明(e-ZUKA)の2人組ロックユニットGRANRODEO「カルマとラビリンス」がランクイン。初動売上2万1千枚は前作「CRACK STAR FLASH」の2万枚(3位)から微増で、2作連続のベスト3ヒットとなりました。
さて4位以下の初登場ですが、こちらに洋楽勢がズラリと並んでいます。6位にMR.BIG「...The Story We Could Tell」、7位にTONY BENNETT&LADY GAGA「CHEEK TO CHEEK」、8位にAphex Twin「Syro」がそれぞれ初登場でランクイン。またAriana Grande「MY EVERYTHING」も先週の8位から5位にランクアップしてベスト10入りをキープしています。ただ洋楽とはいっても、おそらくこの4枚のアルバムを同時に聴いている人は皆無だろうなぁ・・・と感じさせるほどジャンル的にはバラバラな面子が並んでいます。
MR.BIGはアメリカのハードロックバンド。本国アメリカより日本で人気があるバンドで「ビッグ・イン・ジャパン」の代表格として語られがちなバンド。初動売上1万2千枚は前作「What If...」の2万1千枚(7位)よりダウンしましたが、それでもベスト10ヒットをキープしており、根強い人気を感じます。
7位にランクインしたトニー・ベネットは1950年代から活動を続ける御年88歳になるアメリカの大御所中の大御所のシンガー。今回、あのLADY GAGAとのコラボ作をリリースし、日本でも見事ベスト10入りです。これ、日本に例えれば北島三郎ときゃりーぱみゅぱみゅが組んでアルバムをリリースしたようなものでしょうか。ちなみにトニー・ベネットは以前にもアルバム「Duet」でLADY GAGAとのデゥオ曲を発表しているため、このアルバムはその延長線上ということでしょうか。初動売上は1万1千枚。さすがにLADY GAGAの前作「ARTPOP」の初動5万8千枚(1位)からは大きく下回ってしまいましたが、トニー・ベネットの前作「VIVA DUET」は最高位105位なので、それを考えると相変わらずのLADY GAGAを感じさせる結果となりました。
そして一番驚いたのはAphex Twin。13年ぶりの新作として話題となったエレクトロニカのミュージシャン。正直、決して「ポップで聴きやすい」ミュージシャンではないため、ベスト10入りというのはかなり驚きです。もちろんこれが初のベスト10ヒット。ただ、前作「drukqs」も最高位22位までは入り込んでいるので、なんだかんだいってもそれなりに人気はあったということなのでしょうが。
他のベスト10入りは・・・まず4位にザ・クロマニヨンズ「GUMBO INFERNO」がランクイン。ご存じヒロト&マーシーのバンドの新作。ここ最近、ベスト盤やらライブ盤やらのリリースが相次いでおり、オリジナルとしては1年7か月ぶりとなる新作となりました。初動1万6千枚は前作「YETI vs CROMAGNON」の1万7千枚(4位)より微減。
9位には、先週最終回を迎えた、フジテレビ系バラエティー「テラスハウス」で使用された楽曲を集めた「TERRACE HOUSE TUNES-We are best friends forever」がランクイン。ちなみにワーナーとソニーから同時リリースとなっており、こちらは「友情」をテーマとして選挙区されたソニー盤。恋愛をテーマとしたワーナー盤「TERRACE HOUSE TUNES- We were once in love」は惜しくも初登場13位となりました。テレビ番組自体はともかく、こちらの選曲はなかなかの名曲揃い。七尾旅人の「湘南が遠くなっていく」やらRADIOHEADの「No Surprises」など、フジテレビのバラエティー番組で使われたの?と思うような選曲もチラホラあります。ちなみに「テラスハウス」の楽曲を集めたオムニバスは以前も「TERRACE HOUSE TUNES」が今年5月にリリースされており、本作の初動1万枚は、その5月のアルバムの初動2万2千枚(5位)より大きくダウンしています。
最後10位にはへヴィーメタルバンド陰陽座「風神界逅」がランクインです。「雷神創世」と2枚同時リリースとなったオリジナルアルバム。残念ながら「雷神創世」は11位にとどまり、1枚だけがベスト10ヒットとなりました。ベスト10入りは2008年の「魑魅魍魎」以来6年ぶり2作目。初動売上1万枚は、前作「鬼子母神」の1万1千枚(13位)から若干のダウンとなりました。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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