今年も太陽の力で
中津川THE SOLAR BUDOKAN 2014
会場 中津川公園内特設ステージ 日時 2014年9月27日(土)
シアターブルックの佐藤タイジ主催のロックフェス、「SOLAR BUDOKAN」。太陽光発電のみでライブフェスを行うこのフェス。1回目はその名前の通り武道館での開催だったのですが、2回目である昨年より、中津川での野外フェスという形態に。昨年、足を運び、その内容がとても素晴らしかっただけに、2回目である今年も、27日の土曜日1日のみですが参加してきました。
インディーズ電力@RESPECT STAGE
会場には10時20分くらいに到着したにも関わらず、入り口には大行列。結局、会場入りが11時になってしまい、そのままRESPECT STAGEに急ぎます。ただ、ライブはまだスタートしておらず、11時10分くらいにこのイベントの主催者、佐藤タイジがステージへあらわれ開会宣言をしました。この開会宣言では彼自身がこのフェスに掛ける思いを語り、会場をわかせます。
そしてRESPECT STAGE一組目のインディーズ電力。佐藤タイジと元ソウルフラワーユニオンのうつみようこ、ZIGZOの高野哲の3人組ユニット。アコースティックギターのみのステージで、3人それぞれがボーカルを取るスタイルのユニットでした。
楽曲は高野哲ボーカルでビートルズの「GET BACK」を「銭ゲバ」と読み替えて歌うカバーや、うつみようこボーカルでピストルズの「Anarchy in the U.K.」の日本語カバーなど、ユニークな自己流カバーを披露。また、「ビックヒット」という、社会事象を強烈に皮肉ったナンバーを歌ったり、最後はRCサクセションの「COVERS」に収録されている「世界が破滅するなんて嘘だろ」というサビが印象的な「明日なき世界」で締めくくるなど、全体的に現在の日本を痛烈に批判したようなナンバーが目立ちました。その一方、そういった曲をユーモアというオブラートで包んでいるのも印象的。
アコギのみのステージながらもそんな楽曲の連続にとてもパワフルさを感じたステージ。その一方で曲の合間のMCにはとてもゆる~いものを感じたりして。このイベントの最初を飾るにふさわしい、実力派3ミュージシャンによる、とても素晴らしいステージでした。
↑RESPECT STAGE全景
その後、飲食店ゾーンの中にあるWELCOM STAGEへ。昼食を食べながら、ジャーナリスト津田大介氏、企業のCSR活動のコンサル事業を手掛けている市瀬慎太郎氏、そしてこのフェスの実行委員長で、蓄電池を提供している会社の社長である三尾泰一郎氏の3名によるトークショーを聴いていました。テーマは代替エネルギーの世界比較・・・だったのですが、その次のRIZEのステージがせまっており、ほとんど自己紹介のみを聴いて会場を離れました。具体的なテーマについてはほとんどお話が聞けなかったのは残念・・・。
RIZE@REVOLUTION STAGE
続いてはREVOLUTION STAGEでRIZEのライブ。彼らのステージを見るのはかなり久しぶり。過去ログを探ったら、2001年に日比谷野音のイベントで見た以来のようです。
ステージはまだ太陽が高く昇り暑い日差しが差し込む中、それに負けないハードで熱いステージをみせてくれました。序盤は「KAMI」からスタートし、「get the mic」などで盛り上げます。「RESPECT」や新曲などを挟みつつ、最後は「gun shot」そして「カミナリ」で締めくくり。最後はおそらく昔のライブでも聴いたであろう懐かしいナンバーが飛び出したのでちょっとうれしくなりました。
さてそんなRIZEのステージですが、私がイメージしていたよりもかなりヘビネスさが増していたように感じました。かなり重厚で強烈なバンドサウンドが印象的。なによりもへヴィーなギターサウンドを、KenKenのベースと金子ノブアキのドラムスでしっかりと支え、グルーヴィーなサウンドを作り出しているのが印象的。予想以上にカッコいいステージで、正直ちょっと驚いてしまいました
途中、「REVOLUTION STAGEなんですが、今日から革命を起こすつもりはないです。毎日革命を起こしているんで」というMCがあったり、「今日は娘も来ています。みんなSEXして子供つくれよ!」なんていうMCがあったり、どこか青臭い部分を感じさせるのは相変わらず(苦笑)。そんなMCを軽く受け流しつつ、ただへヴィーなサウンドを身体いっぱいに味わいつつ、楽しめたステージでした。
続いてREDEMPTION STAGEでSOIL&"PIMP"SESSIONSのステージだったのですが・・・芝生で横になっているうちにうつらうつら(笑)。朝早く家を出てきたことと、昼食に飲んだビールがうまいこと身体にまわってきたこともあり、寝てしまいました(^^;;
10-FEET@REVOLUTION STAGE
そして続いては10-FEETのステージへ。今回、彼らのライブは正真正銘の初体験です。この日、いろいろなミュージシャンやライブのTシャツを着た人たちがいたのですが、その中で一番目立ったのは10-FEET主催の「京都大作戦」のTシャツ。やはり10-FEET目当てが多かったのでしょうか、ステージ前にもかなりの人が集まっていました。
ライブは「VIBES BY VIBES」でスタート。楽曲は王道のメロコアといった感じで、ライブスタート直後から大盛り上がりのステージとなります。中盤の「RIVER」では、歌詞の一部を「木曽川」と歌いかえるサービス(?)も。さらに会場後方にもサークルピットが出現し、さらにファンの盛り上がりはヒートアップしていきました。
後半は「蜃気楼」でポップに聴かせたり、「その向こうへ」で盛り上がりつつ、ラストは「goes on」で締めくくり。最初から最後まで盛り上がりまくったステージでした。
で、はじめて見た10-FEETのライブの感想ですが、確かにこれは若い世代に受けそうだな、といった印象でした。実にメロコアらしいハードなサウンドに、適度にラップやレゲエの要素を加えたサウンド。へヴィーなサウンドを楽しみつつ、ラップやレゲエのリズムもいいとこどりしているような印象(悪い意味ではないですよ)で、彼らのことを詳しく知らなくても、最初のライブでいきなり楽しめそうなポピュラリティーがありました。さすがに私自身ははまれる感じではなかったのですが、それでも十分に楽しめたステージでした。
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