なにをしても「YUKI」らしい
Tilte:FLY
Musician:YUKI
約3年ぶりとなるYUKIのニューアルバム。バイクに仰向けになっているジャケット写真がかなりセクシーで印象的なのですが、彼女、大変失礼ながらもう42歳なんですよね。全く見えない・・・このジャケットだけなら20代でも通用しそう・・・おそるべしです(^^;;
YUKIのアルバムは、毎回、様々なバリエーションの富んだ楽曲が収録されているのが大きな特徴となっています。本作もまた、様々なタイプのポップが収録されている点が大きな特徴。前半はシングルとなった「誰でもロンリー」をはじめとして、エレクトロアレンジのダンスポップが続きます。
「波乗り500マイル」ではラップユニットのKAKATOをゲストに迎えHIP HOPを取り入れ、中盤「It's like heaven」や「ポートレイト」はAORやソウルの要素を取り入れた大人のポップス。「真夜中の恋人」ではホーンを取り入れてファンキーなリズムを聴かせてくれますし、「STARMANN」ではブルージーなギターが印象的。さらに「カ・リ・ス・マ in the dark」ではレゲエすら取り入れています。
今回のアルバム、一応コンセプトとしては「踊れるダンスアルバム」がコンセプトで、確かにエレクトロ、ファンク、レゲエ、ポップ、HIP HOPなど様々なタイプの踊れる曲が収録されています。ただ、アルバム全体として楽曲の統一性はありません。まあ、アレンジャーは統一されていますが、作家陣として様々なミュージシャンが参加しているので、それは仕方ないのかもしれません。
しかし、それにも関らず、アルバム全体としてちゃんと「YUKIのアルバム」としてまとまっているのが不思議なところ。全16曲67分というボリュームある内容ながらもアルバムがバラバラでまとまりがない、という印象は受けません。
それっておそらく楽曲自体よりもYUKIのキャラクター性によるところが大きいような気がします。要するに、どんな曲でもYUKIが歌えばYUKIの曲になる。相変わらずのかわいらしいロリータボイスながら、アラフォーの彼女らしい大人の魅力も所々に垣間見れるのが非常に印象的。とても独特な彼女のキャラクター性があるからこそ成り立っているそんなアルバムのような感じがします。
ソロデビューから12年目に突入した彼女。既にソロシンガーとしてもベテランの域に達してきた彼女ですが、まだまだ魅力的なアルバムをたくさんリリースしてくれそうです。
評価:★★★★★
YUKI 過去の作品
five-star
うれしくって抱きあうよ
megaphonic
POWERS OF TEN
BETWEEN THE TEN
ほかに聴いたアルバム
SHOUT/スターダストレビュー
スタレビの新作の個人的な注目ポイントは、なんとKANちゃんが共同プロデューサーとして参加している点!さらには何曲か、作詞、作曲、編曲にも参加していて、スタレビファンのみならずKANちゃんのファンにも注目のアルバムになっています。
ただ、基本的には予想以上には「KANちゃんらしさ」は出ておらず、ちゃんとスタレビのアルバムになっているのはさすが。KANが単独で作詞した「セガホ」あたりは、確かにこのユーモラスセンスはKANちゃんらしいなぁ、とは思うのですが・・・。アルバム全体的にはベテランらしい手堅い良質なポップチューン。前作「B.O.N.D」はアレンジ過多な部分が気になったのですが、本作ではロック、ポップ、アカペラ、ジャズなどの要素をうまく入れつつ、バラエティー豊かに上手くまとめあげていました。スタレビの良さがほどよく感じられる作品です。
評価:★★★★
スターダストレビュー 過去の作品
31
ALWAYS
BLUE STARDUST
RED STARDUST
太陽のめぐみ
B.O.N.D
Stage Bright~A Cappella & Acoustic Live~
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