大物の1位とそれに続く・・・
今週のアルバムチャート
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今週のアルバムチャートは久々の大物シンガーが1位獲得。嵐の「THE DIGITALIAN」が貫録の1位となっています。初動売上66万枚は前作「LOVE」の67万枚(1位)から若干のダウンとはいえ、ほぼ同水準をキープしている点に強さを感じさせます。
2位初登場は「名探偵コナン テーマ曲集5~THE BEST OF DETECTIVE CONAN5~」。ご存じ日テレ系アニメ「名探偵コナン」の主題歌を集めたアルバム。「コナン」の主題歌といえば、すっかりビーイング系の広告枠となってしまって久しいのですが、それでもここ最近、劇場版はいきものがかり、斉藤和義、柴咲コウとビーイング系以外のミュージシャンによる作品が続いてきました。ただ今回のベスト盤はこのビーイング系以外の曲については収録されなかったようで、ファンの間でも賛否が起こっている模様。初動売上1万1千枚も、前作「THE BEST OF DETECTIVE CONAN 4~名探偵コナンテーマ曲集4~」の1万9千枚(2位)からダウン。
続く3位初登場はイギリスのロックバンドU2の「Songs Of Innocence」。このアルバム、9月にiTunesへ先行無料配信という試みを行ったまではよかったのですが、iPhoneなどのアップルのデバイスへ強制的に配信が行われ、結果、U2に興味のない人たちへの大ブーイングがおこるなど、むしろネガティブな宣伝効果を生む状況になってしまいました。結果、アメリカビルボードでは、初動売上が前作「No Line on the Horizon」の48万4千枚からわずか2万8千枚に急落。この戦略は「大失敗」だったようです。日本では初動1万枚は、前作の3万2千枚(4位)よりダウンしているものの、アメリカの落ち幅よりは大きくありません。なぜかいまだにCDが根強い売上を誇る日本ならではの結果なのでしょうか。
さて続いて4位以下の初登場ですが、今週はなぜかロックバンドが目立つチャートとなりました。3位のU2を筆頭に、4位にストレイテナー「Behind The Scene」、5位にthe pillows「ムーンダスト」、さらには7位にグッドモーニングアメリカ「inトーキョーシティー」、9位にBUCK-TICK「TOUR2014 或いはアナーキー」と並んでいます。
4位ストレイテナーはそろそろ「ベテラン」の域に入りそうな、the pillowsはもう「大御所」レベルですかね(笑)、いずれもオルタナ系のギターロックバンド。ストレイテナーの4位は、シングルアルバム通して自己最高位。初動売上は9千枚で、直近のミニアルバム「Resplendent」の8千枚(10位)より若干のアップ。ただし、フルアルバムとしての前作「STRAIGHTENER」の1万枚(11位)からは若干のダウン。the pillowsは初動8千枚。順位こそ前作「トライアル」の9位から大きくあげたものの、初動売上は1万2千枚からダウンしてしまいました。
一方、グッドモーニングアメリカも同じく「オルタナ系」に括られそうですが、こちらはメジャー2作目となる新人バンド。シングル「拝啓、ツラツストラ」でベスト10入りを果たしていますが、アルバムのベスト10入りはこれがはじめて。初動売上6千枚は、前作「未来へのスパイラル」の4千枚(11位)からアップしています。
で、BUCK-TICKはもう大御所中の大御所ですな。こちらは今年7月に渋谷公会堂で行われた「TOUR2014 或いはアナーキー」の模様を収録したベスト盤で、タワーレコード限定での販売だそうです。ライブ盤としては2004年の「at the night side」以来10年ぶりのリリースとなります。初動売上4千枚は、前作「或いはアナーキー」の1万8千枚(4位)よりダウンですが、タワレコ限定でベスト10ヒットというあたり、根強い人気を感じさせます。
初登場はあと1枚。10位にレゲエグループSPICY CHOCOLATE「渋谷純愛物語」がランクイン。前作のベスト盤「ずっとスパイシーチョコレート! ~BEST OF 渋谷 RAGGA SWEET COLLECTION SPICY CHOCOLATE」に続くベスト10入り。ただし初動売上は4千枚と、前作の1万7千枚(3位)から急落しています。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!
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