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2014年10月29日 (水)

久々の1位獲得だが

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

売上枚数の多めだった先週とはうってかわり、今週はいわゆる「谷間」的な週となったシングルチャート。そんな中で1位となったのはV6のニューシングル「Sky's The Limit」。フジテレビ系の昼ドラ「ほっとけない魔女たち」主題歌。昼ドラタイアップという歌謡曲的な世界とは対照的な、今風なエレクトロダンスチューン。初動売上9万5千枚は、前作「涙のアトが消える頃」の6万1千枚(2位)より大きくアップしています。

V6の1位獲得は2012年の「ROCK YOUR SOUL」以来2年3作ぶりの1位。ただ今回のCD、CDに売上増強のドーピング剤、MUSIC CARDがついてくる初回盤がリリースされており、これがオリコン集計上、売上のダブルカウントになっているのではないか、という疑惑がもたれているようです。

参考サイト 「MUSIC CARD実質0円バラマキ商法」CDシングルの売上枚数を簡単に2倍にする方法が発見される(The Natsu Style)

あくまでも推測ですが、今回の売上の大幅増から十分すぎるほどありえる事態。もし今回の売上が前作並ならば、2位に相当する売上だっただけに、疑惑がもたれかねない1位獲得でした。

2位はヴィジュアル系バンドJanne Da ArcのyasuによるソロプロジェクトAcid Black Cherry「INCUBUS」がランクイン。怪しげに雰囲気のあるミディアムテンポのナンバー。初動売上6万5千枚は前作「君がいない、あの日から・・・」の5万7千枚(2位)を上回りました。

3位4位は韓流ミュージシャンが並びました。3位に男性アイドルグループGOT7「AROUND THE WORLD」、4位に女性アイドルグループAPink「NoNoNo」が並んでランクイン。どちらもこれが日本デビュー作となるシングル。すっかりK-POPブームが終わって久しいのですが、どこにこれだけ買っていく層がいるんだろう、と不思議になります。GOT7はよくあるパターンのエレクトロナンバーですし、APinkはKARAの亜流みたいな曲ですし、どちらも韓流が出てきた頃のような新鮮味に全く乏しいのですが。

続いて4位以下の初登場曲ですが、5位にEXILE SHOKICHI「The One」がランクインです。スケール感あるJ-POPらしいミディアムチューンで、これがソロ2作目。初動売上2万9千枚は、前作「BACK TO THE FUTURE」の6万1千枚(2位)より大きくダウン。

今週はシングルチャートの初登場は少なく、初登場曲はあと1曲のみ。8位にDOG inTheパラレルワールドオーケストラ「TOKYOエレクトリックパレード」という若干きわどいタイトルのナンバーが入ってきています。タイトル通り、軽快なポップナンバーなのですが、タイトルを取ってきたと思われるディズニーランドのエレクトロニカルパレードの雰囲気はありません。初動1万5千枚は前作「魁!!祭izm」の1万4千枚(6位)から微増。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートはまた明日に!

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コメント

ゆういち様 こんばんは

音楽ギフト券ではなくMUSIC CARDというのは・・・・・・
なるほど、特定の曲がダウンロードできるのですね。それで2枚分としてカウントされているのではないのか?ということですか。
せめて違う音源をカードにすれば・・・って
それじゃあダメなんでしょうね。

投稿: GAOHEWGII | 2014年10月29日 (水) 23時55分

ゆういちさんこんばんは。
オリコン1位の価値はもう握手券で相当踏みにじられてるはずなんですが、レコード会社はまだ固執してるんですかね。
MUSIC CARDのシステム自体はライトファン向けに打ってつけのツールだとは思うんですが、CD販促のアイテムにするのはなんだか本末転倒な気がします・・・。
ましてや売上やランキングの為と思うと、これでいいのか音楽業界と本当に情けなく思います。

投稿: 亮 | 2014年10月30日 (木) 00時29分

実質0円の商法すら、平気で売り上げにカウントって・・・。(呆)

何かもうここまで来ると、オリコン側も複数商法対策を考える気配がなさそうですし、
ナショナルチャートをオリコンから完全に別の物に変えた方が音楽業界のためな気さえもします。

個人的にも、ここ数年のオリコンチャートは、全く参考にしていないだけに。

投稿: HK | 2014年10月30日 (木) 01時30分

はじめまして。
いつもブログ楽しく拝見しております。

K-POPを買う層、ここにいます(笑)
ブーム当時は冷ややかな目で見ていた方なんですけどね。

日本だと歌って踊れる男性アイドルグループというと、ジャニーズかEXILE系かの2択になるので、それ以外のものを求めている人が買うんじゃないかなと思います。

それと洋楽が好きな層というのはいつの時代も一定数いたと思いますが、K-POPはそれと似たような感じで一部の層に根付いた部分はあるのかなと思います。

投稿: リリ | 2014年10月30日 (木) 12時47分

僕のブログでも書きましたが、MUSIC CARDはパンドラの箱だったんですよ
握手権以上の強力ドーピングになるとまでは予想していませんでしたが・・・

V6はエイベックスなので近い将来、確実にSKEにもつけてきますよ
あそこは金儲けのためには何でもやりますから

もういい加減変なプライドを捨ててオリコンは、配信と合算するべきです
こういうのがあるから名曲たちが埋もれていくんですよ・・・
オワコンチャートと言われても文句は言えませんね

投稿: softman | 2014年10月30日 (木) 20時16分

>GAOHEWGIIさん
そうなんですよね。これで2枚分カウントされているとするとかなり詐欺的な状況だと思うのですが・・・。
こういう現状って、メディアとかは完全無視なんですよね・・・。

>亮さん
なんだかんだいってもオリコン1位だとテレビで取り上げらやすいですし、音楽メディアなんかも(こういう現状を知っていながらも)オリコン1位とかを取ると大々的に取り上げたりするので、この現状は残念ながらまだ続きそうです。
MUSIC CARDのシステムも、完全に販促アイテムになっていて、本末転倒ですよね。まあ、このシステム自体も、時代のあだ花になりそうな感じもするのですが。

>HKさん
他のチャートとしてはビルボードジャパンなんかは売上だけではなく配信やラジオ放送の回数もチャートに反映していて、今度に期待しているのですが、いかんせん順位しか公表していないので、チャート分析をしにくいのが最大の欠点です(^^;;
でも本来は、売上オンリーのオリコンはそろそろ寿命がつきてきているのは間違いないと思うのですが・・・。

>リリさん
はじめまして!書き込みありがとうございます。確かに日本だと、アイドルの層が、数だけ多いけどパターンは似たりよったりという感じで、そういうところに物足りない方が韓流を求めるのかもしれませんね。
正直、今の日韓関係で今度はどうなるのか不明なのですが、ただ確実にひとつのジャンルとして根付いたのは間違いないですよね。

>softmanさん
MUSIC CARDはもう完全に「パンドラの箱」ですね。AKBもまだ一定の売上を保っているのですが、最近売上も徐々に落ちてきているので、近いうちにMUSIC CARD付を発売しそうな予感が。オリコンはこうなっても現状のカウント方法について見直す気はないんですよね。まああそこは音楽事務所やレコード会社とズブズブの関係なので、期待はしていませんが・・・。

投稿: ゆういち | 2014年10月31日 (金) 00時30分

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