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2014年10月11日 (土)

時雨からのソロ2作

今回紹介するのは、3ピースバンド凛として時雨のうち、ボーカルTKとドラムのピエール中野によるソロアルバム2作。11月に凛として時雨としての久々の作品がリリースされる予定ですが、それに先駆けてリリースされました。

Title:Fantastic Magic
Musician:TK from 凛として時雨

まずはボーカリストTK from 凛として時雨のソロ新作。これでソロとしてフルアルバムでは2作目となります。ただ、基本的な楽曲はいつものパターン。悲しげなファルセットボイスに、これでもかと織り込まれるバンドサウンドにピアノ、ストリングスの音色が、非常に狂おしい雰囲気で奏でられます。

楽曲は簡単に言ってしまえばインパクトの塊といっていい内容だと思います。なにより情報量を詰め込んで、ハイテンションのまま展開するサウンドは間違いなく耳を惹きます。

ただ正直言ってしまうと今回のアルバム、全体的に似たパターンの曲がならんでいる点が気になりました。確かに、それなりのバリエーションはあります。「Shinkiro」ではCharaとのデゥオを披露。またラテン風のリズムも入れてきていますし、「Spiral Parade」ではエレクトロサウンドを導入しています。

とはいえ、楽曲の大半は冒頭に書いたようなパターンの曲ですし、このパターンはいままでのソロアルバムと同様。そういう意味ではそろそろマンネリ気味なのが気にかかります。もっともインパクトが非常に強い曲だけに、マンネリ気味でも勢いで聴ききれてしまい、そういう意味では「大いなるマンネリ」路線に突入できそうなパターンではあるとは思うのですが。

評価:★★★★

TK from 凛として時雨 過去の作品
flowering
contrast

Title:Chaotic Vibes Orchestra
Musician:ピエール中野

で、こちらはドラムス、ピエール中野の初となるソロアルバム。ドラマーのアルバム、といったイメージで聴くと、ちょっと期待はずれの作品かもしれません。というのも、あまりドラムスを前面に押し出したような作品ではないからです。

1曲目「Animus」こそ分厚いドラムのリズムを楽しめますが、続く「SORA」はドラムスよりもデス声が目立つハードコアのナンバーですし、さらに「チョコレイト・ディスコ」はご存じPerfumeの曲の人力カバー(これはおもしろかった)、「double pendulum」はポストロック風のインストナンバーですし、ラストの「T.A.M.A NETWORK」とラップを取り入れたコミックソングと全曲雰囲気はバラバラ。ただ、基本的にドラムスが主人公ではない、という点で共通しています。

ドラマーとしてドラムスのアルバムを作りたかった、というよりもドラムに関係なく、自分のやりたい音楽をやってみたアルバムといった感じ。ドラマーのアルバムということで重厚なリズムが鳴り響くアルバムを期待していると、ちょっと肩すかしをくらうかも。またアルバム全体として統一感がないというのも善し悪しな感じがします。

まあただ、やってみたかった曲をやってみたということで、変な力が入っておらず、素直に楽しめたアルバムであることは間違いないかも。この音楽的嗜好が、凛として時雨にも反映されたらおもしろいと思うのですが。

評価:★★★★

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