« こちらもジャニーズが1位 | トップページ | 名古屋圏フェス・イベント情報2014 (8/16) »

2014年8月15日 (金)

ベテランの安定感

Title:或るいはアナーキー
Musician:BUCK-TICK

デビューから27年。すっかりベテランバンドの仲間入りをしたBUCK-TICK。「全盛期」と言えるのが私が中学生の頃だったのでちょっと懐かしさも感じるのですが、いまなおコンスタントに活動を続けています。本作はそんな彼らの約1年9ヵ月ぶりとなるアルバムです。

彼が30年近くキャリアを続けて、かついまだにベスト10入りしてくるだけの人気を保っている理由のひとつは、やはりアルバム毎にそのスタイルをちょっとずつ変えているという点も少なくないでしょう。一時期はインダストリアル方面に走っていた彼らですが、ここ最近はポップな作品が続いています。ただ、一口にポップ路線といっても前々作「RAZZLE DAZZLE」はニューウェーヴの雰囲気がありましたし、前作「夢見る宇宙」はビートロック風のアルバムになっていました。

例えれば「RAZZLE DAZZLE」が80年代、「夢見る宇宙」が90年代とすると、それに続く本作は00年代といった感じでしょうか?楽曲的には打ち込みのサウンドが多くつかわれており、まさにエレクトロロックテイスト。ダンサナブルな「Devil'N Angel」やタイトル通り(?)スペーシーな「形而上 流星-metaform-」などエレクトロサウンドが目立つ内容となっています。

ただその方向性以外にも本作は比較的バリエーション多い作風になっていました。1曲目の「DADA DISCO-GJTHBKHTD-」はダンサナブルなオルタナ系ギターロックで、ちょっとフランツ・フェルディナンドを思い起こさせるような路線ですし、「ボードレールで眠れない」はこちらも打ち込みを入れつつ、サーフソングっぽい雰囲気の歌謡曲路線。「SURVIVAL DANCE」はラテンの雰囲気となっています。

しかしそんな様々な楽曲の要素を取り入れながらもアルバム全体としてチグハグな雰囲気にはなっていません。やはりそこにはBUCK-TICKとして一本の柱があるからでしょう。またいい意味での安定感があり、どの曲もしっかり作りこまれていることを感じます。どんなタイプの曲だろうと聴いていて安心できる感じで、そういう意味でのベテランの安定感を強く感じたアルバムでした。

もっともこの安定感は逆にほどよい程度にまとまってしまっている、という側面も持っていてそういう意味ではマイナスも。安心できるかわりに、奇抜な、ぶっ飛んだような楽曲、新たな驚きみたいなものもなかったのは仕方ないのでしょうが・・・。とはいえファンなら安心して楽しめる作品ですし、そうでなくても間違いなく聴いて損のない作品だと思います。ベテランとしての実力を感じる作品でした。

評価:★★★★

BUCK-TICK 過去の作品
memento mori
RAZZLE DAZZLE
夢見る宇宙

|

« こちらもジャニーズが1位 | トップページ | 名古屋圏フェス・イベント情報2014 (8/16) »

アルバムレビュー(邦楽)2014年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/505136/57019645

この記事へのトラックバック一覧です: ベテランの安定感:

« こちらもジャニーズが1位 | トップページ | 名古屋圏フェス・イベント情報2014 (8/16) »