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2014年8月28日 (木)

日本の夏、スキヤキの夏

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド

会場:富山県南砺市ヘリオス/フローラルパーク 日時:2014年8月23日(土)、24日(日)

毎年、富山県南砺市で行われる日本最大級のワールドミュージックのフェス、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド。今年も夏の終わりに出かけてきました。これで3年連続の参加。なにげにかなりはまっています(笑)。折からの前線の影響で事前の予報ではずっと雨マークがついていた土曜日。しかし蓋を開ければ日が照っている!名古屋からはるばるしらさぎ号に乗って城端線は福野駅を目指します。

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今回、メイン会場の配置が少し異なっていました。昨年まで大きなテントの一角に小さく設置されていただけのガーデンステージが独立し、立派なステージに。また椅子とテーブルが置かれたテントが、昨年まで1つだったのが2つになり、中央に設置されていました。その分、屋台の数が気持ち減ったような気がします・・・。

まず23日の15時から南砺市福野文化創造センターで、翌日ライブが予定されているマイラ・アンドーラの公開インタビューがあったので、そこに参加してきました。時間になるとマイラが登場したのですが、う、美しい・・・・・(笑)。CDのジャケットや公式サイトでお顔は拝見していたのですが、とてもきれいな方で、おもわずうっとりしてしまいました(笑)。

インタビューは主に彼女の出身地であるアフリカ、カーボヴェルデの話。アフリカ西部に位置する島国であるこの国はもともと無人島だった島を1460年にポルトガル人によって発見し移住。1975年に独立したそうです。世界最初のクレオール(アフリカの黒人と白人の混血)国家だそうです。

カーボヴェルデは島国なのですが、とても開放的でいろいろな人を受け入れる国民性だそうで、また混血が多いため、魅力的な人が多いのも特徴だそうです。アフリカの国家ではあるものの、もともと無人島を白人が開発し、その後奴隷として黒人が生活しはじめたという国柄、他のアフリカとは雰囲気が違い、アフリカというイメージで来ると、むしろカリブ的と感じる国だそうです。実際、ブラジルとも交流が深いという話をしていました。

また、カーボヴェルデの人たちは自分たちの国がヨーロッパに近いと思っている人も多いそうですが、マイアの音楽は、アフリカ的な部分を否定するのではなく価値のあるものとみなして伝えていきたい、と語っていました。

音楽の話にもなったのですが、この国ではジャンルが実に多種多様で、すべての島で奏でられている曲もあれば1つの島のみで奏でられている曲もあるそうです。またカーボヴェルデを代表するミュージシャン、セザリア・エヴォラの話も。彼女とは12歳の時に会ったことあるそうなのですが、彼女に対しては深い感謝と感動の念を抱いているそうです。

インタビューの時間は1時間程度。ほとんどカーボヴェルデという国の紹介で残念ながら彼女の音楽の話はほとんどありませんでした。ひとつ話として出てきたのは最新アルバムのタイトル「Lovely Difficult」の意味。「愛すべき気難し屋さん」という意味だそうで、彼女が朝、機嫌が悪い時があって、その時に元カレに言われた言葉だそうです。個人的には音楽の話ももっと聴きたかったなぁ、と思ったのですが、でもカーボヴェルデという国については良く知れた、楽しい1時間でした。

インタビューが終わると今度は一度会場を後にして福野駅前に向かいました。

福野駅前では今回からの企画で「EKIMAEミニステージ」ということでパレード出発前に簡単なパフォーマンスを披露。最初は地元の中学生のブラスバンドが演奏を披露。おそらく参加者の家族と思われる方も含めてたくさんの方が見守る中、元気に演奏を披露してくれました。

続いて登場したのは、奇妙な巨大人形

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今回のパレードの目玉であるモザンビーク巨大人形隊だそうで、モザンビークでのカーニバルに登場し、音楽にあわせた寸劇やパレードを行うそうです。

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その巨大人形隊を彩る音楽を奏でるのがトゥーマラッカというミュージシャン。もともとスキヤキ・ミート・ザ・ワールドのワークショップから誕生したグループで、今回も参加しているバッキバというマラカトゥ・ナサォン(ブラジルの太鼓で強いビートを奏でる音楽)の音楽集団のリーダー、廣瀬拓音氏直伝のグループだそうです。

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こんな感じで人形同志が一緒にダンスをしたりもして、会場は大盛り上がりでした。

このEKIMAEステージが終わると、この福野駅から次のフローラルステージが行われる南砺市園芸植物園までスキヤキ・パレードが行われます。道沿いには、スキヤキに遊びに来た人はもちろん、子供たちからおじいちゃんおばあちゃんまで、地元の人たちも道で出てきてパレードを楽しみ、まさに地元のお祭りのような雰囲気になりました。

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地元のおみこしも参加。

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トラックの上から心地よいスティール・パンの音色を奏でてくれたのは、地元の小中学生で結成された市民楽団、気分はカリビアン、だそうです。

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さきほどの駅前ステージで楽しい演奏を披露してくれた、地元中学校のブラスバンドも登場。

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そしてさきほどEKIMAEミニステージをわかせたモザンビーク巨大人形隊が、トゥーマラッカ、そしてその師匠筋(?)の音楽集団バッキバとともに登場。賑やかなビートで沿道を沸かせていました。

そんな楽しい雰囲気のパレードを楽しみながら、次の会場であるフローラルステージにむかいました。

その2

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