2014年上半期 邦楽ベスト5
昨日に引き続き上半期ベストアルバム。今日は邦楽編です。
5位 SPICE/ZEPPET STORE
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2011年に再結成後、コンスタントな活動を開始したZEPPET STOREの再結成後2作目となるアルバム。残念ながら再結成後、あまり雑誌にも取り上げられず話題になることは少ないのですが、ただその活動は最盛期を彷彿とさせるほど充実しています。再結成後初となるアルバム「SHARE5」も傑作でしたが、続く本作も全盛期を思い起こすほどの傑作。へヴィーなギターロックにポップなメロがピッタリとマッチする、まさにZEPPET STOREらしい作品。以前聴いていた方は、また聴かないと損ですよ~。
4位 踊ってばかりの国/踊ってばかりの国
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こちらも2012年に活動を休止した後、再活動後初となるアルバム。そんな復帰作がセルフタイトルという時点で彼らの自信のほどがうかがわれます。独特の浮遊感そのままにギターロック、レゲエ、ブルース、カントリーなどの要素を入れつつ、メロにはどこか歌謡曲の雰囲気すら感じさせる独特の音楽が実に魅力的。本作ではさらに政治に対して皮肉な視線を加えた曲や反原発、風営法批判など、社会に対してもしっかりとむきあい、かつユーモラスあふれる歌詞でまとめた内容が見事。彼らの新しい、力強い一歩を感じるアルバムでした。
3位 RAY/BUMP OF CHICKEN
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約3年ぶりとなるバンプの新作は、待ちに待ったかいがあった傑作に仕上がっていました。なによりも彼ららしいギターロックに、さらに一段と大きくなったスケール感あるサウンドが気持ち良い内容。ファンタジックな歌詞はあいかわらずながら、その内容を紐解くと、30代半ばとなった彼ららしい、年相応、大人としてのメッセージ性もきちんと感じられます。拡張現実で楽しめる歌詞カードも、年甲斐もなくワクワク楽しめました。
2位 Page 2:Mind Over Matter/SIMI LAB
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神奈川の相模原を中心に活動を続ける話題のラップクルーの2作目。音数を絞ってタイトに聴かせるトラックがとにかくカッコいい作品。リズミカルなラップリレーもしっかり決まっていて、特に女性ラッパーMARIAのラップが大きなインパクトとなって耳をひきます。メンバーの多くが外国人とのハーフという、いわばマイノリティーによるユニットなのですが、そんな彼らだからこそ綴れるような、世の中を少々醒めたような視点から描いたリリックも印象に残ります。
1位 ナマで踊ろう/坂本慎太郎
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今年上半期はサッカーワールドカップが大きな話題となりました。国が一丸となって盛り上がる、というと響きがいいのですが、もちろんそれは全体主義とも容易にむすびつきがち。そんな中、全体主義に対して明確なアンチを示し、「音楽を通じた一体感」すら拒否した坂本慎太郎の新作はある意味衝撃的ですらありました。歌詞も今の社会に対する痛烈な皮肉がユニークに綴られてとても印象的。イージーリスニング的な音楽を目指しながら、強烈なインパクトを感じさせられる作品。まさに2014年という年を代表しそうなアルバムです。
今年の上半期、洋楽と異なり邦楽はかなり傑作が多くまさに豊作でした。特に1位に選んだ坂本慎太郎は、なんとなく嫌な雰囲気が漂う今の日本の社会を鋭く皮肉った作品。2位SIMI LABも今の日本社会を反映したようなユニットですし、踊ってばかりの国もまた、今の時代に向き合った作品になっています。良くも悪くも日本をとりまく状況、政治や日本の行く末が不安定な今、ヒットチャートではそんな不安な社会に背を向けるのようなアイドルソングが全盛ですが、ちゃんとそういう時代に向き合ったミュージシャンも数多く、そしてそんなミュージシャンたちがちゃんと傑作を産みだしてくれたな、と感じさせる今年の上半期でした。
他のベスト5候補は・・・
イーガジャケジョロ/UNICORN
愛の関係/Great3
ALIVE/上原ひろみ THE TRIO PROJECT
泡のような愛だった/aiko
とこちらも傑作揃い。下半期もくるりやソウル・フラワー・ユニオンのような楽しみなアルバムも待ち構えており、今年は例年以上に豊作な1年になるのか?
あらためてベスト5を振り返ると
1位 ナマで踊ろう/坂本慎太郎
2位 Page 2:Mind Over Matter/SIMI LAB
3位 RAY/BUMP OF CHICKEN
4位 踊ってばかりの国/踊ってばかりの国
5位 SPICE/ZEPPET STORE
下半期も上半期と同様、多くの傑作に出会えますように。
2007年 年間1 2
2008年 年間1 2 上半期
2009年 年間1 2 上半期
2010年 年間1 2 上半期
2011年 年間1 2 上半期
2012年 年間1 2 上半期
2013年 年間1 2 上半期
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