スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2014 その2
その1より
さてスキヤキ・パレードが終わると、南砺市園芸植物園「フローラルパーク」にてフローラルステージが開始。多くの観客が集まっていたのですが、例年のとおり、ワールドミュージックが好きそうなリスナー層から地元でふらっと遊びに来たようなおっちゃんおばさん、さらには外国人や子供たちの姿も目立ち、本当にいろいろな層の観客が参加していました。
毎年、「福野ビック夏の市」という屋台も一緒に並ぶのですが・・・今年に関しては残念ながらこの屋台の数があきらかに少ない・・・昨年の2/3くらいでしょうか。観客の数はそれほど変わらないと思ったのですが、どうしちゃったのでしょうか。とはいえ、おいしいお好み焼きややきそばなどをビールとともにおいしくいただきました。
スキヤキ・スティール・オーケストラ
まずは例年と同じくライブのスタートはこのイベントを契機に立ちあがった市民楽団、スキヤキ・スティール・オーケストラ。名前の通り、スティール・パンで、ソカをベースとした爽やかな音楽を聴かせてくれるグループです。
楽曲はおもにカバー曲をメインとした構成。途中、「ジャズに挑戦」ということでジャズのスタンダードナンバー「シングシングシング」をスティールパンで爽やかに、でもカッコよく決めてくれました。
毎年、このスキヤキに参加するミュージシャンとのコラボも披露するのですが、今年は翌日のヘリオスステージに出演予定のモザンビークのマチュメ・ザンゴとのコラボも披露してくれました。
後半は、トリニダードトバコのヒット曲という「ビックピープルパーティー」という曲を聴かせてくれたり、終始盛り上がる内容でステージ前は沸き上がっていました。最後にはまた観客にフラッグ(バンダナみたいなものでしたが)を配って、みんなでそのフラッグを大きく振りながら大盛り上がりのうちにライブが終了。フローラルステージのつかみとしてはピッタリなみんなで楽しめ、盛り上がり、そして爽快な気分になるステージでした。
アニャンゴ with 大西マサヤ
2番手はアニャンゴwith大西マサヤ。アニャンゴは日本人女性なのですが、アフリカ音楽に魅了され単身ケニアにわたり、ついには現地でも男性だけしか演奏が許されないというケニアのハープ「ニャティティ」の世界初の女性奏者となるというなにげにすごい経歴の持ち主であるミュージシャンです。
この日は同じくケニア在住のパーカッショニスト、大西マサヤと2人でのステージ。ハープでの演奏、ということでおとなしく座って聴くような音楽を想像していたのですが、これが意外とテンポのよい音楽。ニャティティの意外と力強い音色と、パーカッションのリズムでリズミカルな曲を聴かせてくれました。
途中で、こちらもスキヤキではおなじみ親指ピアノ奏者のサカキマンゴーも参加し3人でのコラボレーションライブに。軽快なリズムでとてもたのしいステージを聴かせてくれました。
アニャンゴのステージが終わると、パレードにも参加していたトゥーマラッカと、そしてモザンビーク巨大人形隊がステージ前に登場。セットチェンジの間に観客を盛り上げました。
JUPITER & OKWESS INTERNATIONAL
そしてこの日のステージの最後を飾るのはコンゴから来たJUPITER & OKWESS INTERNATIONALの面々。事前にCDを聴いていたのですが、ハイテンションなアフロビートがすっかり気に入り、今回、正直彼らのステージを一番楽しみにしていました。
メンバーはジュピター本人にギターが2人、ベース、ドラムス、サイドボーカルやいろいろな楽器を担当したり踊ったりしていたメンバーが1人という大所帯でのステージ。そんな中で非常に印象に残ったのがドラムス。かなりアグレッシブでリズミカルなサウンドがバンドの軸となっていました。本人はボーカルもとっていて、ジュピターと同じくらい目立っていたかも(笑)。
もうひとり、サイドボーカルの人も目立っていたなぁ(笑)。ダンスを踊ったり客を煽ったり、どこかユーモラスな動作もあって妙に目につきました。ジュピターのみならずバンドメンバー全員で盛り上げてくれたステージでした。
さてそのライブ自体ですが、予想以上に素晴らしいステージで、最高の一言。そのステージにすっかり魅了されました。基本的にトライバルなリズムが鳴り響くダンサナブルなステージだったのですが、ミニマルな軽くトリップできそうなサウンドが実に印象的。その合間合間に入るギターの音もどこかサイケ風で心地よさをアップさせてくれていました。
ジュピターのMCは英語でもなく(フランス語??)全く意味がわからなかったのですが(笑)、途中、数少ない日本語で「こんばんは、なんと~~!」と盛り上げていたのも好印象でした。
アンコールは最新アルバムから「MARGERITA」で締めくくってくれたのですが、これもまさにノリノリのサウンドで我を忘れて踊りまくりました(笑)。本当に楽しいステージで、今年のベストステージ候補かも。とても楽しみにしていたライブでしたが、その期待通り、いや、期待以上の素晴らしいステージでした。
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